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観念的競合の意義について

独学で法律の勉強をしている初学者です。 刑法で、観念的競合には、2罪以上の罪名のうち、最も重い刑により処罰するとあります。 観念的競合には、別異の罪名と同一の罪名とを問わないとあります。 この場合、「別異の罪名」の場合は「最も重い刑」というのは理解できますが、「同一の罪名」の場合はどのように理解したらいいのでしょうか。 同一の罪名の場合、観念的競合の意義はどこあるのでしょうか。 基本的なところかと思いますが、参考書等では説明が見つけられなかったので、どなたかご教示をお願いできないでしょうか。

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  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7194/21844)
回答No.1

”「同一の罪名」の場合はどのように理解したらいいのでしょうか”      ↑ 一発の爆弾で二人殺した場合には、二つの殺人罪が 成立する、ということになります。 ”同一の罪名の場合、観念的競合の意義はどこあるのでしょうか。”       ↑ 実は、同種類の観念的競合を認めるかについては 争いがあります。 日本では認めるのが判例通説ですが、ドイツでは 認めないのが通説判例です。 ま、それはとにかく認める意義ですが、これを認めない とすると併合罪で処理することになります。 観念的競合はそもそも併合罪の一種とされていますので 観念的競合にならないとすれば45条以下の併合罪に よって処理されることになります。 これは被告人に不利になります。 そういう違いがあります。  

cjx630602005
質問者

お礼

回答者様から深い理解へのアドバイスをいただき大変感謝しております。いい勉強になりました。ありがとうございました。

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