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「花が好きだ」の主語は

nwsaburooの回答

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回答No.7

こんにちは。 日本語文法の研究を仕事としているものです。 「主語」とか「主題」とかいう話は、本気で書くと大変な話になりますので、ごく短く書きます。 1 「花がきれいだ」の主語は「花が」であること  これはいいと思います。「きれいだ」は主語(主格)だけを要求する述語です。 2 「花が好きだ」の主語  形容動詞「すきだ」は、主体と対象を必要とする述語です。つまり、上の文は「私は花が好きだ」の「私」が省略された文です。そして、「私」が「主語」です。(もちろん、「彼女」でも「田中さん」でもいいのですが。) 回答としては以上で終わりですが、いくつか捕捉を。 3 No.4の補足の「三段論法」は、したがって、誤っています。  「2」の「同じ構文」ではないからです。 4 上の説明で、「花が好きだ」の「花が」を「対象」としましたが、ここはいろいろと議論のあるところです。これを、主語だ、と言い張る人もいるかも知れませんが、かなり無理があります。   なお、時枝文法では「対象語」と名づけています。 5 他の回答にコメントするのはあまりよくないことかもしれませんが、誤解を引き起こしそうな用語法は、ちょっと解説しておく必要が(専門家として)あると思いますので、失礼ながら。   No.2の回答の中の、「現象文」というのは、日本語文法研究の世界では、三尾砂の用語として知られています。そして、三尾砂の論によれば、「花が好きだ」は現象文ではありません。その回答の中の「一般的に」というのは、私の知る限りでは、どういうことかわかりません。   日本語の文法について、しっかりした解説をネットの中で探すのは難しいです。やはり専門の文法書を読まなければなりません。ウィキペディアの「日本語」の文法の部分は、誰が書いているか知りませんが、残念ながらちょっと見方が偏っています。   三尾砂については、工藤浩の「諸家の日本語文法論」    http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kudohiro/bunpoogakusi.html が、少しですが解説しています。「現象文」という用語も出てきます。   No.3の回答が主張する、いわゆる「主語否定論」は、日本語文法研究の中の大きな議論の一つです。   この問題について書き始めると大変なので、やめておきます。私の知る限り、「主語否定論」も、「主語肯定論」も、それぞれ長い、きちんとした議論があります。かんたんに結論の出る問題ではありません。(私は、どちらかといえば、「否定論」者です。) 以上です。何かさらに質問がありましたらどうぞ。 (私のサイトを紹介したいところですが、それをやってはいけないようなので、やめておきます。) saburoo

ahkrkr
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。 「すきだ」は主体と対象を必要とする形容動詞であり、「花」は対象であって、主体ではないということですね。よく分かりました。 その意味では「すきだ」は動詞に似ていますが、動詞から来た形容動詞なのでそうなのでしょうね。

ahkrkr
質問者

補足

No.8の補足を書いた後こちらを書いています。自己レスです。 nwsaburoo で検索してサイトを見つけました。私の疑問が解けました。 このサイトでは形容詞文として説明されており、形容詞、形容動詞の区別は無い。 「私は花が好きだ」は、[主体]と[対象]を持つ形容詞文。 「私は背が高い」は、[主体]と[部分・側面]を持つ形容詞文。 ということですね。よく分かりました。ありがとうございました。

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