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ヘリコプターのローターとグライダーの主翼との対比
ヘリコプターのロータは、回転軸からの距離によってねじれが異なっていますが、グライダーの主翼にも同様のねじれがあるのでしょうか。ヘリコプターを引き上げる働きをするローターと、機体を持ち上げる働きをする主翼の働きが似ているのかと思った故の質問です。よろしくお願いいたします。
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ヘリコプターのローターと飛行機の主翼には翼端ほど迎え角を少なくする、 「ねじり下げ(wash-out、機械的な方向からすれば後端を上げます)」が 付けられますが、この理由は全く異なっています。 ヘリコプターのローターにつける目的は主に揚力分布の平均化です。ローター は回転しているため、空気との相対速度は半径距離に比例します。揚力は速度 の自乗に比例するのでこの分先端ほど大きくなります。もう一つは相対風との 有効迎え角は吹き降ろしと回転の接線速度で決まり、これが付け根と先端では 吹き降ろしの速度変化よりローター接線速度変化の方が大きいために先端ほど 有効迎え角は大きくなります。これを緩和するためと、前進した際に最大となる 後退側のローター先端の迎え角を減らすためにねじり下げを付け、これは 実機では10°程付いています。ちなみに今日のラジコンヘリでは背面曲技を行う 前提のものだと天地の区別をしないのでねじり下げの無いものが主流です。 これに対し、グライダーを含み飛行機では翼端失速防止のために付けます。 http://www.jal.com/ja/jiten/dict/p051.html#04-02 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B1%E9%80%9F 数度程度であり、零戦やF-16にもついています。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~cocoro/sub53.htm http://www.weblio.jp/content/%E6%8D%BB%E3%82%8A%E4%B8%8B%E3%81%92 翼端失速の対策は一つではなく、翼端の翼型を変える、グライダーでは前進翼に するといった方法もあるので必ずしも全部にねじり下げがついているとは限りません。 これは以前ラジコンのローターのねじり下げについて回答した分です。 http://okwave.jp/qa/q5683030.html
お礼
かなり難しいと思いますがご教示を一つ一つ勉強してみたいと思います。どうもありがとうございます。