えー、勘違いされておられるようですが、あの台湾の漁船団と台湾政府は関係ありません。
中国(親中企業)からお金をもらってそそのかされた一部の漁民たちが勝手にやったことです。
台湾の巡視船は、どちらかといえば台湾の漁船に無法な事をさせないようくっついてきた、が正解です。
基本的な情報を。
尖閣諸島周辺は漁場としても良質な場所であり、日台の漁民が魚を取りに集まる場所です。
この為、日台の漁民の間でしょっちゅう魚の取り合いの揉め事が昔っから有ります。
(今回の領土問題なんかより、ずーっと前から)
台湾はこの件で、日本政府に対して「漁業権の取り決めをしませんか?」と打診してますが、日本政府は何の回答も返していません。
日本政府は意図的に無視しているというより、外交における台湾の優先度が低いので、後回し後回しているのです。
こういう事実が有るということを覚えていてください。
尖閣諸島国有化に対して、野田政権は台湾に何の説明も根回しもしていません。
日本は、上で説明した台湾からの呼びかけに答えずにいきなりこの行為ですから、台湾漁民は「日本はあの漁場を独り占めにして我々を締め出すのではないか?」という強い危機感を持っているのです。
ですから、これに抗議しようという話が出ましたが、漁船はただでは動きません。
尖閣へ行って帰ってくると、それ相当の燃料代がかかります。
漁民たちは政府へ燃料代の負担を要求しましたが、あっさり拒否されます。
(この事でも台湾政府は日本と揉め事を起こしたくないのがわかります)
これに対して、俺達が金を出すから行け行けっと、そそのかした「奴ら」がいるんですよ。
その「奴ら」というのが、旺旺(おうおう)グループという「中国べったり」の企業グループです。
旺旺(おうおう)グループというのは、対日強硬派である江沢民前中国国家主席に取り入って、中国共産党をバックに中国本土で事業展開をして大成功を収めた企業です。
元々は台湾企業ですが、もうじき本社を台湾から上海へ移す予定で、今や完全に「中国の会社」です。
そこがお金を出しているんですよ。
実質、中国共産党の指示でやらせているのです。
あと、台湾漁民の目的は「魚場の確保」であって、尖閣諸島の領土なんかは2の次3の次です。
台湾側が何を望んでいるか、台湾の漁船の垂れ幕を見れば、一目瞭然です。
漁場をよこせ!という方がずっと多いですから。