• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:イラクで30カ所超連続テロ、100人死亡)

イラクで30カ所超連続テロ、100人死亡

Stresemanの回答

  • Streseman
  • ベストアンサー率24% (131/542)
回答No.3

回答したい なお、これから展開される見解は、歴史的教養・国際法・国際政治的な知見が一定水準にない限りは難解であることを覚悟されたい  本質的に、イラクという地域の歴史を概略的に理解する必要性があるが、現在の「イラク共和国」の原型は『イラク王国』にある。 帝国主義時代の産物である『イラク王国』は国際政治の力学上の産物として作為的に形成された国家である。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E7%8E%8B%E5%9B%BD  ここで注意するべきは、イラク社会の民族・宗派の多様性である。 過去、イラク社会を統治したムスリム王朝は特定のイスラム宗派・民族を差別することはなかったし、中央政府は人民に深く介入するような政治体制になかった。 概念的には、いわゆる部族社会であって、王朝はその部族社会の支持の上になりたつ存在とも言えたし、社会を統治するための法律(シャーリア)は聖職者が支配していたことから、政府が人民に強圧的にもなれなかった。 したがって、イラク王国成立以前の社会は、この部族(封建)社会による社会統制によって大きな衝突が回避できた。 (もっとも、小規模の衝突は日常茶飯事であるが) イラク社会は、シーア派・スンナ派・クルドという社会が各々適度な距離を置きつつ相互協調しつつ成立していた それらが各々高度に独立した社会として自立していたのである。  しかし、この状況を一変されたのが、上記した『イラク王国の樹立』である 英国主導のハーシム家『ファイサル1世』即位までの経緯は省略するが、 イラクの主導権争いで、英仏の代理戦争の構造に至ったことは理解する必要があるだろう http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%AB1%E4%B8%96_(%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E7%8E%8B)  イラク王国成立の経緯から、イラクはシーア・スンナ・クルドの対立構造は、各勢力を応援する帝国主義勢力の支援を受けて激化するのである。そして、この対立構造の背景は、現代まで続く怨恨の連鎖の種子とも言えるだろう  第二次世界大戦後、イラク王国は倒れ、イラク共和国が樹立された。イラク共和国樹立からフセイン体制までを簡単に表現すれば、軍閥独裁政治であり、バアス党が政権を奪取すると軍閥化は進んだ。  戦後、アラブ情勢は複雑化した。その象徴が、イスラエルとイランである。冷戦構造において、イランは独特の立ち回りをなし、中東社会のキーマンになった。これは、原油資源・宗派・国力などの総合的側面において中東では特異なポイジョンになたのである。  このイランに対して牽制したいアメリカは、フセイン政権を積極的に支援した結果が、イラン・イラク戦争である この戦争は、イラク社会に大きなダメージを残した。イラク社会にテロが安易に横行するのは、当時から続く重火器の市場流通などの部分も大きいし、『同じアラブ人同志が戦わされた』(厳格には誤認)という憤りに至るわけである 最終的には、イラクはイランに対する牽制力を担えないと見做され、原油資源の収奪だけの存在意義になってしまうのである  ここまで極めて乱暴に概略を展開したが、 『”イラクという国家”は成立からずっと帝国主義・冷戦構造という国際情勢に振り回された悲劇がある』と理解されたい ・・・・・・・・・ さて、簡単に概略を説明したが、簡単に表現すれば、 「 イラク社会は、イラク王国・イラク共和国という一つの国家(国民国家)で統制する必然性がない 」、と表現できよう 第二次湾岸(イラク)戦争の戦後統治において、当時の国防長官のラムズフェルド氏が戦後統治の見通しについて 『イラクを解体して、シーア・スンナ・クルドに最低限に分立して統治し、民主化するのが望ましい』 と述べていたように、イラク王国以前のイラク社会のようにイラク社会は、一つの国民国家として存在するのではなく、緩やかな部族社会として連邦制国家・もしくは小規模国家の乱立が望ましいものだっただろう  戦後イラクを分離できなかったのは、分離する大義名分が存在しなかったことが大きいが、分離による国家資源の再分配問題が大きかったとは指摘できるだろう。 ・・・・・・・・・ では、質問に回答しよう イラクのニュースというと大概テロですが、この国に平和が訪れるというシナリオはあるのでしょうか。 イラクという国民国家の形状を維持した上での、平和状況は不可能だろう。 連邦国家・主権国家の鼎立(ていりつ)であれば、イラク王国以前の部族社会として、大きな衝突は回避できるような情勢になれるだろう。その状態を平和と呼べるのか?という問題はあるが、深刻な対立は回避できるだろうし、衝突規模が小さけば仲裁・停戦も第三者介入で行われやすいことから、”平和に近い”と言えるだろう >民主的な選挙で民主主義政治が行われたとしてもテロはやまない気がします。 テロは簡単には沈静化できない しかし、歴史はテロを撲滅する方法を知っている (1)失業者を減らすこと (2)テロの応酬の不幸な歴史を人道的に教育し続けること この二つだけでテロは壊滅状況に出来る。 ちなみに、残念な話だが、テロは民主主義・民主制だからこそ誘発される傾向にある 仔細は補足要請に応じて説明しよう >それは宗派同士の対立があるし、テロリストが海外から流入するということもある。何がどうなったらイラクで平和が実現するのでしょうか。 上記した通りである >フセイン時代は今より平和だったの? 評価は難しいが、死傷者数だけを見れば、フセインの独裁体制の方が平和とは言えるだろう しかし、フセインは、スンナ派には優しかったが、シーア派は冷遇した 湾岸戦争は、イラクがクウェートに侵攻したことが原因であるが、実はイラクへの武力制裁措置の動機としては、シーア派に対する大虐殺事件も指摘できる 評価は難しいとは思う。しかし、失業率・飢餓率などの「人として生きれる」水準で評価すれば、フセイン時代が平和だったかもしれない 少なくとも首都バクダートの住民はそう思っているだろう さて、本件に関しては、仔細情報を持っているし、個人的見解も多々あるので、質問者が気になる問題などがあれば、別途補足質問されれば、可能な限り回答したい 別件になるが、フセイン氏はリビアのカダフィ氏と違って、法廷で裁判を受けた上で、処刑されたことだけは、幸いだったように思う あくまでもカダフィー氏に比べての話だが・・

関連するQ&A

  • イラクのテロについての疑問点

    こんにちは。単刀直入に質問させていただきます。 フセイン政権が無い今、イラクでテロを起している組織は一体何者なのでしょうか。 イラクでフセイン政権が倒れた後、米軍を狙ったテロが相次いでいる事が報じられています。 また、新たな政権誕生後、イラク駐留米軍は段階的撤退を開始すると表明しました。 こうなるとますます治安の悪化を予感します。 フセイン政権の残存勢力がテロリズムに乗っているという話も考えられますが、彼らにとってのメリットが感じられません。他にイラクの利権を巡った勢力が跋扈しているのでしょうか? イラクとアメリカや、また中東諸国周辺の事情を知りたいと思って質問しました。 詳細をお知りの方、またはサイトでも結構なので正確な情報をお知らせ下さい。 よろしくお願いします。(**;

  • もしイラクから米軍が即時撤退したら?

    過去にも似たような質問があったようですが、状況が変わったと思いますので、あえてお聞きします。 タイトルにあるように、もしイラク全土から外国の軍隊、とりわけ米軍が明日にでも全軍撤退し本国に戻る事になれば、一体イラクは今後どのような状況になると考えられますか? シーア派とスンニ派の対立は? クルド問題は? イランの影響は? そもそもイラクという国家が存続し得るか? 石油の利権は? 国民生活は? テロ集団の暗躍は? アメリカの撤退決断は賞賛されるか? もちろん米軍が即時撤退するなんて現状では考えられない事だと思いますが、仮定の話としてどのようになるかシミュレーションするのも勉強になると思いますので、宜しくお願いします。

  • イラク戦争その後

    イラク戦争は、アメリカにとって完全な失敗といえますか?誰か利益を得ましたか? ブッシュ元大統領は罪に問われないですか。 アメリカはイラクを民主化してアメリカ側につかせ、石油利権を得ることを目論みイラク戦争を起こしたとききました。 湾岸戦争の頃から、ニュースではフセイン大統領は凶悪なひどい独裁者で民衆が苦しめられ、戦争をして殺す他ないかのように取り上げられていました。 後で、確かに弾圧や虐待もあったが、経済的に発展し女性も社会進出し、福祉も厚い比較的まとまった国でもあったと知りました。 イラク戦争後、フセインは殺害され新政権が樹立したら、国がフセイン政権時よりはるかに滅茶苦茶になりました。 たくさんの全く無関係な市民が米軍に殺されてしまいました。 シーア派の新イラク政府に攻撃されたスンニ派フセイン政権残党は、シリアの過激派と組んで、イスラム国を樹立するなどと言い出し、油田制圧でかなりの資金を調達し、とんでもなく凶悪化しました。 イラク市民は米軍に殺され、新イラク政府に殺され、過激派に殺され、結局は米軍の空爆を待つしかない状態とききます。 米国も、多くの兵士が死に、多額の損害を生んだといいます。 賛成反対二分して、押し切られ、始まったイラク戦争。 何だったんでしょうか?誰か助かったり、得をした人もいたんでしょうか。 あるいはまったく無意味で、あまりにもひどい結果を生み出し、いつ収拾つくか分からない状態ですか?

  • イラクのクウェート侵攻時フセインは何故罰せられなかったのか。

    イラクがクウェートに侵攻したとき何故国連総会や安保理でフセインは罰せられることなく大統領を続けることが出来たのでしょうか。 某国がクウェートに侵攻したイラク兵に飽き足らずバグダッドへの空爆テロを起こしたことと関係があるのでしょうか。

  • イラクの国民にとってのフセイン

    イラクが世界にとって大量破壊兵器をもっていたり、テロ、石油の問題などあり、 今回の戦争に至ったのはわかりますが、 イラクの国民にとって、フセイン大統領とはどういった人物なのでしょう。 北朝鮮や、アフガニスタンは、人々は生活が苦しく、とても国民にとっていい主導者とは言えないと思うのですが、 イラクはニュースで見る限り、バクダッドもきれいな街ですし、普通の生活をしている様に見えます。 独裁主義と言われていますが、国民はフセインをどう思っているのでしょう? 戦争さえなければ、幸せには暮らしてはいなかったのですか?

  • イラク情勢

    今のイラクとフセイン時代。 自由はあっても国はボロボロ。テロは頻発。最近では国一部が…orz 自由はないけど、それなりに平和な時代。 (軍事力で締め付け。反抗的な奴は裁判なしの死刑だけど、反抗さえしなければ、生きることはできる) イラクの人達にとって、どちらが良かったのか。 自由を取るか、束縛された平和を取るか。 フセイン時代の軍事力なら、あんな奴らフルボッコ。 軍高官の奴らはどこいった? 最前線の指揮官とか兵士とか。皆、処刑されたのだろうか?

  • イラク撤退してアフガン増派

    米軍がイラクから撤退してアフガンに増派する予定ですが 結局、イスラム過激派がアフガンからイラクにお引っ越しして 「テロとの戦い」としてはあんまり意味ない気がします。 ここらへん、アメリカはどう考えているのでしょうか?

  • もし米軍がイラクから即時全面撤退したら?

    すこしは可能性のありそうな質問をさせて下さい。 もし、ブッシュが次期大統領選に負け、新政府が仮に即時全面撤退の決議をしたら、撤退後のイラク国内は今後どうなるでしょうか? アメリカが国連に協力しないものとの仮定ですが・・・。  1.米軍不参加の状態で、国連主導の多国籍軍が治安にあたるが、米軍と違ってイラク国民からは大歓迎され、テロ行為も劇的に減る。また、国連の提案が各部族、各宗派のほとんどから賛同を得て、中立公正な新政府がスムーズに立ち上がり、復興へと平和的にすすむ。やはり米軍そのものがイラク復興のガンだったと再認識。    または 2.米軍不参加の状態で、国連主導の多国籍軍が結成されるが、今度は国連事務所や多国籍軍に対して依然としてテロ行為が続き死傷者が大量発生。また、無政府状態のもと部族間・宗派間の勢力争いが米軍統治下より一層激しくなり、混乱を極める。アメリカ無き国連の調停力不足が混乱をより激しいものにし、その結果クルド族の独立運動が各地でおこり、トルコを含めたイラク周辺地域に内戦が広がる。やはり国連主導型なんて夢物語だったと後悔。 極端な例を挙げましたが、基本的にどちらの方が米軍撤退後の姿に近いと思われるでしょうか?

  • イラクは今後どうなるのでしょうか?

    大きなテーマですみません。 毎日のように報道されるテロが今後もずっと続くのかと想うとやり切れません。 特にイラク市民同胞に対するテロは悲惨です。 またアメリカの報復攻撃で犠牲になる市民たちはどんなに無念でしょう。 主権移譲してもテロはやまないだろうとニュース解説者が発言していました。 では、どうなればテロがやむのでしょうか? そのシナリオを描くことができますか。 アメリカ軍が撤退すれば内紛が起こるという人もいます。 民主的な選挙が行われたとしても、半アメリカ勢力が議会で無視できないほどの議席を占めるかもしれません。 国連はテロを恐れて撤退した過去があります。 憎しみを買っているアメリカ軍ではもう御しきれない様相です。 韓国など援助国にも被害者が出ています。 このような緊張関係が長年持続し、イラクはアメリカの半植民地化のようになってゆくのでしょうか。 イラクに明るい未来はありますか? みなさんの予測を教えてください。

  • 無差別テロに対するイラク国民の反応は?

    傀儡政権との批判を受けながらも、イラク暫定政権がようやく立ち上がり、自主再建への道を歩みだしたように感じております。 しかし、この暫定政権成立に反対する、いわゆるテロリスト・グループによる無差別爆弾攻撃が後をたたず、無辜のイラク国民を多数殺害しているとの報道が毎日のようにありますね。 そこで、このテロ行為に対するイラク国民の反応を知りたいのですが、日本のメディアでは全く取り上げてもらえません。 まさか、大歓迎しているとは思えないのですが ・・・ 以前、米軍の統治下にある時には各地で反米デモがありましたが、その時の日本のメディアでは、デモの規模の大きさから、参加した市民の生の声 (アメリカ批判を絶叫する) などの現地報告が詳しく紹介されていましたね。 一方、イラクに侵入したテロリストたちが起こした無差別攻撃に対する、イラク国民の反応は全く報道されません。 一体、彼らはどう感じているのでしょうか?  また、なぜ日本のメディアは、市民の生の声を紹介しないのでしょうか?   あるいは、反米デモが行なわれたように、今度は反テロ・デモがもしかして行なわれているのでしょうか? もうひとつ、近所でテロリストと思われるような人物を発見した時の一般市民は、その後どうするのでしょうか?  治安当局に通報するのか、または、見て見ぬフリをして、結果的に無差別テロに協力した形になっているのか? 今では、バグダッドに日本の報道関係者がいると思いますが、日本のメディアは、イラク国民の生の声、生の姿を全く報道しません。  現地で反米の風が吹いていた時には、あれだけ洪水のような現地報道があったのに ・・・