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デスノートみたいな束になる髪の描き方
リンクでもヒントでも何でもいいので意見ください。 また、自分の好きな髪の描き方とか広範囲に教えてください。
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髪の毛は難しいです。たとえば、以下のような髪の毛に特化したイラスト教室サイトがありますね。 http://www.asahi-net.or.jp/~zm5s-nkmr/hitoFiles/hairtop.html このサイト、人文対ラストの名サイト「ヒトカク」でよく知られた方だと思います。 これはいいんですけれど、個人的には不満かなと思います。それは、その方の秘めた実力からして、入門向けにサイトを作っておられるからでしょう。あまりに上手く描いたサンプルでは、見ているこちらが尻込みしかねません。 じゃあ、何が不満かというと、「線」です。髪の毛に限らずイラスト全般に言えることですけど、線の塊が、なぜだか分からないけど絵になります。よく描けているイラストは、一本一本の線がきちんと働いています。言い換えれば、全ての線が機能、あるいは役割を持っていて、無駄がありません。 よく見ると、主になる線と、それを助ける線とかだったりします。 人物イラストで、おそらく最も顕著にそれが出るのが髪の毛ではないかと思います。 男性のひげは太くて硬めで形を作りやすいですが、自然の状態の髪の毛では、そうでもありません。柔らかくてよく動く。 生え際の特性、もともとの癖、それに加えて重力や風の影響を受けます。さらに、動きの前の状態、つまり時間的な変化すらあります。仮に直立不動の状態を描いても、呼ばれて振り返ったのか、地面のものを拾った後か、上を向いていたのか、さらには髪の毛を撫で付けたか等々。特にロン毛だと顕著です。 髪の毛一本一本を考えることは不可能です。高解像度のTVや画像でも、一本一本までは写しきれませんし、映しきれません。それでも上手い画家やイラストレーターは、きちんと髪の毛を表現できています。 ここからは、非常に個人的なことを多く含みます(ここまでも多かったんですけど^^;)。 なんで上手く髪の毛が描けるんだろうと思い、模写で勉強してみることにしました(実は髪の毛だけじゃないんですが^^;)。写真などでは駄目です。それの何が線になるか分からないのですから。 よく描けているイラストでは駄目でした。上手すぎるのです。上手いから、線を多く描いてもさまになってしまうのです。 それが線の意味を理解して描く人だからこそですが、私のような初級者では線の見分けがつきません。一本の線に込められた用意周到さが分からないのです。将棋初級者が名人タイトル戦の棋譜を見ても理解できないのと同じです。 結局、作画がいいアニメを模写して勉強しました。線が少なくて、よく絵が伝わるアニメです。簡単に手に入るもので、線の数を極端に削っているのは、機械化が進んだとはいえ、絵を動かす必要があるアニメです。最低限の本数の線で絵を構成しています。 この他に、物理学の知識等々、持てるものを総動員しましたが、割愛します。同時に、実際の髪の毛もですが、割愛します。さらに写真ではなく描くからには、描く人の取捨選択や強調もありますが、割愛します。 結局、髪の毛を自分なりに塊の集まりと捉えるしかないのではないか、と思うようになりました。 これと似たことに、たとえば虹があります。なんだか7色に見えますが、しかし虹は連続スペクトルであって、まったくなだらかに色が変化しています。それが7色に見えます(これには文化的背景がありますが、割愛)。そういう塊の集まりで捉えています。 おそらく、髪の毛も同様なのでしょう。無数のものを見ても分からないから、塊の集まりと見えている。その各々の塊の間の境界が線としてあるし、各々の塊には、それを導く線もあるし、支える線もある。そういうことではないかと思います。 要は線がどう見えるか、なんでしょうね。