• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:手堅い2ウェイ)

手堅い2ウェイスピーカーシステムに関する質問

Yorkminsterの回答

回答No.10

他の回答者諸氏との質疑応答を見てちょっと気になったのですが... 「設計依頼」ということは、実際の工作はご友人Y氏がなさる、ということですか。だとすると、Y氏の工作技術と調整能力も考慮しないといけませんね。 2ウェイを作る上で、工作面での課題を挙げるなら、ツイーターの落とし込み(ざぐり。ツイーターのプレートをバッフルとツライチにする)がいちばん大きいでしょう。トリマが必要ですし、円周に切削するための治具から自作しなければならない可能性が高いので、ハードルが高いです。工作精度も1mm以下なので、けっこうシビアです。もう1つは、フルレンジでもそうですが、ウーファー側のバッフルの裏側の斜めカットです。こちらは、多少ルーズにヤスリで削り落としても構いません。 日本ではルーズにしている例が多いようですが(甚だしきはウーファーの裏側に金属リングを付けて敢えて隙間を狭くする人さえいますが)、測定例を見る限りは有意差があるので、きちっと処理したいところです。とくに、ツイーターの落とし込みはかなり効きます。 (まあ、FOSTEXの場合、NF-1AのようなモニタースピーカーでさえFT28Dに似た形状のツイーターが落とし込みなしで付けられていたりする訳ですが... ちなみに、これのようにツイーターの近くにバスレフポートを開けるのもどうかなぁ?という気はします。NF-1Aのスイートスポットが狭く感じるのは、その辺りが影響しているかも知れません。) また、ネットワークの設計は、たとえばバッフルステップの問題があるように、ドライバを箱に付けてみて初めて定数が決まる、という部分があります。バスレフポートの長さや吸音材の位置・量も、音を鳴らしながら試行錯誤する必要があります。 第2の問題は、優秀な作例を丸ごとコピーすれば良い訳ですが、第1の問題は工作する人の技術・設備によるので、いくら「手堅い設計」でも「拙い仕上がり」になる可能性は否定できません。 ----- 両方の問題を一挙に解決できる「手堅い選択」は、No.4のmotley氏が仰る通り、既製品を買ってしまうことですね。メーカー製品のすごいところは、ペア数万円クラスでも、それなりに理に適った設計・工作がされている点です。大量生産の強みですね。われわれアマチュアだと工具を揃えるだけでウン万円です。年に数回でも出番があれば良いですが、スピーカーを作って放ったらかしでは家庭内不和の原因になりかねません。 ----- ご友人Y氏が、それなりに木工の技術・経験があって、工具も調達できる前提であれば、良い作例を丸ごとパクるのが「手堅い設計」と言えます。tyo0911さんが経験豊富であるとしても(だからこそ)、「構想通り無調整で完璧なスピーカー」が作れないことはよくお分かりのはずです。ならば、経験豊富な先達が調整を重ねて完成させた作例を真似るのが最良でしょう。工作精度さえ良ければ、ある程度の結果が得られるはずです。 ----- 逆に、ご友人Y氏があまり木工が得意でないなら、ツイーターの落とし込みなど複雑な加工をしなくて良いという意味で「手堅い設計」をしてあげた方が良いでしょう。 たとえば、ツイーターで言うと、Aura Sound NT1-204-8DやDayton ND20FB-4などはバッフルの裏面から取り付けるタイプなので、バッフルの厚さが適切なら穴1つでツライチにできます。ただし、20mmと小型でFsが高めなので、4000Hz辺りでクロスさせる必要があるでしょう。2次フィルタだと、12cm前後のウーファーにしておいた方が良いかも知れません。 あるいは、たとえばツイーターのプレートの厚みが6mmなら、15mmのバッフル本体に5.5mmの板を貼り合わせて、5.5mmの板はあらかじめツイーターがすっぽり収まる穴を開けておく、といった方法も考えられます。これだと、もう少し選択の幅が広がるでしょう。安めのツイーターだとプレートが3mmなど薄めのものも多いですが、シール材を兼ねてコルクシートで上げ底できるので、問題ないでしょう。 ----- 要は、ご友人Y氏が「どういう意図で設計を依頼してきたのか」次第だと思います。 「私(Y氏)好みの音を目指したい」というのであれば、「あなた(Y氏)に聞きながら決めてもらうしかないから、その手伝いでよければ」ということになるでしょう。「堅実」とかいう次元ではありません。 「メーカー製品より安くて良い音が出るらしい」というのであれば、(1)工具代がけっこう高いこと、(2)それなりの工作精度が求められることを前提に、(3)著名なビルダーの「堅実な作例」をいくつか探してきてあげるのが良いと思います。 「スピーカーって自分でも作れるんだね」というのであれば、可能な限り簡単に、しかしメーカー製品に劣らない程度の作品が作れるという意味で、「堅実な設計」をしてあげるのが良いと思います。

noname#156650
質問者

お礼

Yorkminster様、再度のご助言、誠に恐れ入ります(礼)。 今回のシステム、製作実務はユーザーさんとなるY君でありまして、当方は設計と板取、そして一部経験が必要な木工のみ行う予定でございます。 こう言った自作系スピーカーでは、お話しにありますところの工作技術と調整能力。特に当方自身が何かしらコミットする場合においては、ご当人様のスキルや環境に関する配慮、やはり欠かせませんですね(結構、気をつかいます。苦笑)。 また同工作と関連道具における、諸々の兼ね合い。こちらも当方、本枠にての自作系ご質問の場におきまして、同様の趣旨の回答を送らせて頂いたことがございます。道具全般、 ・本来のニーズに対し ・目的を叶える手段としては まずコストやスキル面での現実的判断、そして以後の「お役立ち度」等への考慮(と申しますか見極め)、いずれもアドバイスの側と致しましては、必要不可欠な要素と愚考します。 しかしながらYorkminster様、今回の様なケースにおいては、まず当方もその趣旨に合致する感の各長岡式SP。これを何より第一に推すのでありますが(メーカー標準箱よりも目的へ特化した仕様、実に多々でございます)――― さりながら一方で、デザインやルックスでの差別化。これをご希望される方も、当方周辺では意外と多くおられますですね(笑)。 本来の音響装置としての能力レベル、この点では自身の設計など完全に素人のお遊び域でありますけれど(苦笑)、ただその他のトコロで ・ルックスも含めたオリジナル形態へのニーズ ・デザインと動作(内部構造)のバランス取り ・現実的に問題の無い板取(加えて板取経済性の考慮) ・そして実際の製作、DIY的視点での諸々判断 等々が絡んで参りますと、やはり身近で小回りの利く人間(同義、近場で「物好き」な人間)としてでしょうか。何故か当方の様な者へ、アレコレとお話が舞い込んでくる次第でございます(おかげさまで、自身も大変楽しくあります。笑)。 またYorkminster様、今回は具体的構造箇所に関するお話しも頂戴致しましたので、こちらは以下、個別にご報告させて頂きたく思います。 ◎バッフル、ユニットの落とし込みザグリ 究極の理想を申しますとリニアフェーズまでを意図した段差、そして有機的なラインによるバッフル面整形でありますけれど、しかしさすがにコレは大変でございます(苦笑)。 ちなみに今回の案は板厚が15mm、そしてバッフルは二枚重ねの30mm厚でありますので、ウーファーの落とし込みに関しても強度的には全く問題無いものと考えております。 ユニットのザグリ、通常では現行FW系16cmフレームが4~5mmの深さ、そしてFT28Dは4mm弱程度と自身は考えておりますが、しかし基本外注の加工では、思ったよりもお値段が張る様子でありますので(汗)、よって今回は当方、最終整形前のラフな面取り以外にも、このザグリ加工を引き受けることと致しました。 なお今回のキャビネット、全体の形状メリットを生かすためにも、ユニットの落とし込みはぜひ行いたくありますけれど――― しかしFT28D、フレームの外周は上下と左右で厚みが異なりますので、残念ながら完全に滑らかな「顔」にはなりませんですね(ほんのわずか、1mm程度のお話しでありますが。苦笑)。 ―――ちなみにYorkminster様、この一手間でありますが、実は当方自身においては、近年手抜きが多々。そのままユニットを取り付ける形が、普通となってしまっております(汗)。 ◎ウーファー孔処理 同開口、二枚のバッフルそれぞれ ・表側 φ151 ・インナー φ170~190 とするのがコスト的にも無難でありますけれど、しかしなるべくならば背圧対策と強度確保が両立した歯車形状のインナー孔、これが今回Y君ご自身のご希望であります。 残念ながらこの形状、当方もテンプレートの用意はチトございませんので、こちらはY君自らが手作業で対応する予定です(根性あるのみです。ただ木工的には極力効率の良い手法、当方から具体的詳細の説明を行ってあります)。 ◎各調整 吸音材調整やダクトの交換、ウーファー孔から行って頂く形です。 またダクトは当初VP管の予定でしたが、これは比較的加工が容易なVU管に変更致します。なお同ダクト、最終的に固着するか否かはY君の判断にお任せしますが、例えばダクト部で可能な音質対策、 ・ダクト内部へのフェルトやウレタン貼り ・ダクト外周、ブチルゴム等ダンプ材の巻き付け ・外側だけでなく、内側のダクト端も滑らかな造作処理 等々も、以前に当方の愚作でY君に体感頂いております(「ぜひやってみます!」とのことであります。笑)。 なおネットワーク、これは今回、外付け別箱の段取りでございます(やはり諸々のカット&トライが一番でございます)。 と言うことでありましてYorkminster様、実はY君ご自身の最終目標は ・ウーレイモニターの音、これを小型のシステムで! との無茶でありまして(苦笑)、よって今回はその前段階、この形に近い試行と言えるかもしれません。 ※まず音色の面において「手堅い」「無難な」イメージを把握し、そこから具体的に目標(ウーレイモニター)のカラーや音全般、実現具体化の策を見出したいそうです。なおこの件につきましては、「全て自分で頑張ってちょうだい」とのお話し、既に当方Y君へ申し上げ済みです(当方では絶対無理です。爆笑)。 まずはY君、既製品と自作品における天秤では、その意義や価値を十分に理解した上での取り組みでありますので――― よって今回は当方、ある程度の「こだわり>経済性」を前提とし、自身も諸々のお話しを進めておる次第でございます(礼)。 ちなみにYorkminster様、今回基本の案につきましては ・手堅さに加え、プラスαの可能性を引き出せるユニット構成とし ・単に四角い箱とは、また一味異なるところの音も狙いつつ ・そしてこれをなるべく安価に ・中難易度以下の工作で実現する との思案でございましたけれど(苦笑)――― しかし真面目なお話し、最終的に「これ位はかかるだろうなぁ」との全コストを想像致しますと、やはりマルチウェイの自作スピーカーと申しますのは ・オーディオ自体の中でも ・また更なる「道楽」に近い世界 なのかもしれませんですね(心底、苦笑)。 Yorkminster様、この度は重ねてのご助言、心よりの御礼を申し上げます(礼)。

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