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懸垂下降
noname#160718の回答
No.2です。 本回答ではスタティックロープとセミスタティックロープは特に区別せずに書いていますので、ケービングやレスキューで使用されるのはご指摘のとおり正確にはセミスタティックロープです。 >9mmを推奨しておりますが、なぜ9mmなのでしょうか? 正確には9mm以上、ですが、それは下降器との相性、それとプルージックのセットのしやすさが9mmが下限である、という意味です。 私も沢登りで距離が短い懸垂しかないような場合は8mmロープを多用しますが、通常のエイト環ではきちんと止まらないため、8mmロープに適合したATCを使っています。 きちんと止まるか、というのは空中懸垂で思った位置でピタリと止めることができるか、という意味です。 試すと、最近のロープは防水加工等、表面の仕上げがロープによって相当異なるため、場合によっては9mmロープでもきちんと止められないものがあります。下降器との組み合わせなのですが、ロープや下降器(ビレイデバイス)を購入したときは、必ず確認すべきでしょう。 私は空中懸垂から止めて固定できるか、というのを必ず確認しますが、それができないロープと下降器の組み合わせを使用すると言うことは、「リカバリーができない」ことを意味しますよね。 また、プルージックは通常6~7mmのスタティックロープで作ったスリングを使いますが、それがきちんと効くのが9mmが下限、ということでもあります。8mmロープに6mmのプルージックスリングで効かないことはないのですが、ロープは細い方が伸び率が高いので、プルージックのみで登り返すのはかなりやりにくいです。 ということを総合して9mm以上、と書いたわけです。 もちろん6mmのロープに6mmのプルージックスリングでは、まず絶対に効きません。 単なる懸垂下降でしたら、ダイナミックロープが特にやりにくいということはないと思います。 私は空中懸垂、空中懸垂からのプルージックでの30mほどの登り返し、下降距離と横への水平移動距離がほとんど同じくらいの「斜めの懸垂下降」、懸垂下降からの振り子トラバースなど経験していますが、ダイナミックロープ故にやりにくい、と感じたことはほとんどありません。 ただ、プルージックの登り返しはスタティックロープの方がやりやすいでしょうね。身体を引き揚げるときに、その力がロープの伸びで吸収されることがないですから。 同様に、懸垂中に止めて固定し、何かの作業をする、という場合は明らかにスタティックロープの方が作業性が高いです。 例えば、ゲレンデのルート整備で上から懸垂で下降してきて、ポイントで止めて固定してハーケンやボルトを打つといったことはよくしましたが、このような場合はダイナミックロープでは確かに多少やりにくいです。 ケービングやレスキューでスタティックロープが好まれるのも、「停止状態で作業をすることが多いから」なのではないでしょうか? でも、通常の懸垂下降でしたらロープにかかっている荷重はほとんど変動しないはずなので、ロープの伸び率もほぼ一定で保たれるはずです。従って、「ダイナミックロープで懸垂下降はやりにくい」と感じることはほとんどないはずなのですが・・・ 下降のやり方があまり上手ではなく、ロープにかける荷重が大きく変動している可能性があると思います。 そのような状態でダイナミックロープではやりにくいからとスタティックロープに替えると、その荷重変動はそのまま衝撃荷重となって支点にかかりますから、危険度が増すと思います。 登山用ロープの伸び率はせいぜい10%程度です。しかもそれは墜落時などの大きな衝撃荷重がかかった時にそれだけ伸びるのであって、人間1人が静かにぶら下がるだけの懸垂下降ではせいぜい2~3%くらいしか伸びないのでは?まして足を壁に着けることができるような通常の下降では、実感できるほどの伸びはほとんどないと思います。空中懸垂になってようやく実感できるほど伸びる程度なのでは。 空中懸垂で50m一杯降りてきて、最後になってロープが足りてないことに気づいてロックした時は、さすがにゆさゆさ揺れて気持ち悪かったですが、下降中にロープの伸びを実感したのはその時とプルージックで登り返しているときくらいです。
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