日本の刑事裁判所における異常な有罪率

このQ&Aのポイント
  • 日本の第一審有罪率は99.9%(事実上世界一)であり、これは検察官により起訴された事件の1000件に1件しか無罪とならないということを意味します。
  • 日本の刑事裁判における有罪率99.9%は歴史的・統計的にも異常値であり、先進諸国の刑事法学者の多数も疑問を抱いています。
  • 日本の裁判所の異常に高い有罪率の原因として、検察官が過度に人手不足であるために最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官が明白に有罪になる被告人のみを裁判していることが挙げられます。
回答を見る
  • ベストアンサー

日本の刑事裁判所における異常な有罪率?

日本の第一審有罪率は99.9%(事実上世界一)であり、これは検察官により起訴された事件の1000件に1件しか無罪とならないということを意味します(掲載司法統計を参照)。もしこれが日本だけではなく先進諸国でも同様であればそれほど違和感はないことでしょう。ちなみに、米国連邦裁判所制度の下での有罪率は、1972年から1992年の間において約75%から約85%でした(Sara Sun Beale, Federalizing Crime:Assessing the Impact on the Federal Courts, 543, Annals of the American Academy of Political and Scoial Science)。特に、各州の有罪率は、テキサス州で84%、カリフォルニア州で82%、ニューヨーク州で72%、ノースカロライナ州で67%、フロリダ州で59%でした (Peter J. Coughlan(Jun.,2000) In Defense of Unanimous Jury Verdicts: Mistrials, Communication, and Strategy Voting, 94, The American Political Science Review, pp.375-393)。次に、英国国王裁判所での有罪率は、80%、中国約98%程度、旧ソ連ですら約90%超であり、日本の刑事裁判における有罪率99.9%は歴史的・統計的にも異常値であると言えます。なお、最近のパレスチナ人に対するイスラエル軍事法廷の有罪率は、99.74%であり、これですら日本の第一審有罪率には及びません(Donate, an independent journalist from Israel & Palestine on March 14, 201)。具体的な数値は不明ですが、様々な情報を総合すると、ナチスドイツの刑事裁判における有罪率すらも99.9%にははるかに及ばないと推定されます(ナチスドイツの有罪率は99.5%と推定される。 この点、先進諸国の刑事法学者の多数も疑問を抱いています。また、時々報道されるように米国政府が自国兵士を日本の刑事司法に委ねることを躊躇する一因もこの点にあると思われます。ところで、以前に法科大学院に在籍していた時に、米国政府からも重用されている米国アメリカン大学ロースクールの教授Jeffery Lubbers氏にこの問題に関する質問したところ、苦笑して「99.9%の有罪率は旧ソ連の裁判所並みだろう・・・」とのご意見でした。 外国人のみならず日本人の多数もこの問題に疑問を持っています。「Yahoo!みんなの政治」に新党大地の代表・鈴木宗男氏の「検察が正義でなく、正義は国民が判断する」というコラムでこの点が触れられています。同氏は、「国民が気をつけなければならないのは、裁判所は「法の番人」でなければなりませんが、現実は裁判所は検察の言いなりになることがほとんどだということです。有罪率99.9%は、ほぼ100%ということですが、この数字が裁判所が検察の言いなりだということを証明しています。なぜ言いなりかというと、司法官僚同士の一体感というのはとても強く、「判検交流」といって、裁判所(司法)と検察(行政)の交流人事というのがあり、同じ村の仲間だからです。したがって、日本では、3権分立が成り立っているのかといえば、極めて疑問に思います。」と意見を述べておられます(http://seiji.yahoo.co.jp/giin/rev/detail/index.html?g=2009000469&s=0&d=3&r=42)(ちなみに、この見解に対する賛否は、賛成487件、反対35件で圧倒的に賛成が多い)。また、(http://news.goo.ne.jp/hatake/20090529/kiji3341.html?disp=all)のアンケートも参照してください。 確かに、日本は三権分立制を採っており、司法・行政・立法は相互に抑制・均衡することで各府の暴走を抑止し、適正な権力運営を図っています。したがって、第一審有罪率99.9%なのに検察の慎重な判断の積み重ね結果だから問題がないというのは事実上三権分立の実効的機能を無視するものです。逮捕状発付率、起訴猶予率及び第一審有罪率を総合的に考慮すれば、日本では事実上有罪無罪の判断を検察がしており、裁判所はその事後的承認機関と化していると言っても過言ではありません。司法と行政相互の抑制均衡機能が実効的に働き、司法の独立が維持されれば、検察と裁判所は相互に独立した判断をしている以上、第一審有罪率が99.9%になることなどあり得ません(法曹三者が一元的に司法研修所で教育を受け、法曹官僚として一枚岩であるからこそ高度の一体性と見解の一致を見るのです)。 この点に関し、ハーバードロースクールのJ. MARK RAMSEYER教授とインディアナ大学ビジネススクールのERIC RASMUSEN教授は、日本の裁判所の異常に高い有罪率に関し、共同論文「Why Is the Japanese Conviction Rate So High?」(英語論文)(http://ideas.repec.org/p/wpa/wuwple/9907001.html)の中で、「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」及び「裁判官は行政府により再任されるので無罪判決を出した裁判官はその後の出世において不利に扱われ、裁判官は事件を有罪にするように偏重した動機付けを与えられていること(特に国策起訴においてはこのことが顕著である)」の2つを挙げています。 上記ハーバードロースクールの論文が挙げる日本における有罪率99.9%の2つの原因のうちの1つである「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」は、日本政府も自ら認めている原因であり、日本政府は、むしろ有罪率99.9%を正当化する理由として当該原因を引用しています。すなわち、日本政府は、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っている点を認めていながら、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能していると主張し、自己矛盾を生じている訳です。しかしながら、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っていれば、刑事司法における判断裁量は行政府(検察官)にあり、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能しているとはいえず、三権分立が形骸化していると解するのが自然です。 ところで、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが現在の日本の状況と酷似し、裁判所の判断が行政の強力な影響下に置かれ、司法及び裁判官の独立が形骸化していた典型的な社会はナチスドイツ政権下において見られました。ナチスドイツ政権下の裁判所は、ほとんどヒトラー政権の傀儡裁判所と化していたのです。ナチスの例を考えれば、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行い、刑事司法における判断裁量を握っていることの危険性を理解できるはずです。実際、最近では、過去の冤罪がかなり暴露されており、こうなると検察官の判断の慎重さも疑わしいところです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • rikukoro2
  • ベストアンサー率21% (1316/6196)
回答No.7

>数値からして否定的な見解が一つぐらいあってもいい。 数値からいっいて質問者が間違ってるのは明白  貴方が自分の都合のいいように数字の分母を調整しているだけ  自分の都合のいいとことだけを切り取り、都合の悪い部分は無視する論文は他人の嘲笑を買うだけ >だから、日本は欧米人から全体主義社会と非難されるんですよ。  全体主義は、日本が集団行動をとりやすいからこそ。質問者は何が何でも日本を批判したいだけじゃないの? >実際、日本の刑事手続は、国連人権委員会の非難勧告や規約人権委員会の是正勧告を何度も受けているし、その都度、政府レポートに対して日弁連もカウンターレポートを出しています。  結局は貴方のようなマッチポンプ役が一番有害なんです。何が何でも起訴する欧米と、証拠がそろってから起訴する日本との違いです。  冷静にみれば、証拠がないのにともかく起訴をする欧米の方がはるかに悪辣です  それに国連人権委員会の非難勧告や規約人権委員会の是正勧告は主に『死刑』に関するものですよ?  日本の第一審有罪率に関してありましたっけ?  まぁその死刑も欧米に比べたらかなりいいです。欧米には死刑がないという無知な方もいますが、逆に欧米は凶悪犯罪はその場で射殺ってパターンが多いです。  その射殺の件数は日本とは比較にならんほど多いです  犯罪者に対し弁護もなしで、その場で射殺のほうがはるかに悪辣です  まぁこのような投稿は自由ですが、己の無知をさらすだけなのでやめたほうがいいですよ

kimaba2279
質問者

お礼

どうもありがとうございました。吉田満の「戦艦大和」でも読んでみたら?某将校が若い将校に教訓を述べている「日本という国は進歩をあまりにも軽んじすぎた。日本は負ける。進歩を知らない者は敗れるしかない・・」

kimaba2279
質問者

補足

ばかばかしい。貴方は海外でどれだけ日本の刑事手続が非難されているのかご存じないでしょう。ドイツの刑事学者の意見、国連人権委員会や規約人権委員会のレポート、アメリカの国務省の人権レポート、フランスの弁護士のフランス国内んおけるインタビュー番組、チャールズ・フマーナの人権指数報告・・・その他多数。貴方は英語が読めないので外国の報道も文献も読めないのでは?そういう村社会的発想が日本を崩壊の淵に追いやっているのですよ。もう少し英語をお勉強して外国の文献や報告に目を通しなさいな・・・

その他の回答 (6)

  • rikukoro2
  • ベストアンサー率21% (1316/6196)
回答No.6

 たしかに日本の裁判で無罪になる率(無罪件数/全裁判件数)は94件/837528件=0.01%(2004年)で、たとえばアメリカの27%に対して異常に低いように見える。だが、アメリカの数字は被告が罪状認否で無罪を申し立てて争った事件を分母にしており、同じ率をとると日本は3.4%になる。  これでも十分低いが、これは日本では「逮捕されたらすべて有罪になる」ということではない。送検された被疑者が起訴される率は63%で、国際的にみても低い。多くの国では、犯罪の疑いのある者を起訴することは検察官の義務とされているが、日本では起訴するかどうかは検察官の裁量にゆだねられているからだ。したがって有罪件数を逮捕件数で割ると、国際的な平均水準に近い。  いわゆる数字のマジックによる言いがかり、不勉強もはなはだしい

kimaba2279
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。しかしながら、一人も否定的な見解がいないというのは、検察を支持する世論操作員ばかりということですかね。数値からして否定的な見解が一つぐらいあってもいい。だから、日本は欧米人から全体主義社会と非難されるんですよ。実際、日本の刑事手続は、国連人権委員会の非難勧告や規約人権委員会の是正勧告を何度も受けているし、その都度、政府レポートに対して日弁連もカウンターレポートを出しています。

kimaba2279
質問者

補足

http://tsuigei.exblog.jp/12867606/・フランスのテレビ番組を参照ください

  • mimazoku_2
  • ベストアンサー率20% (1846/8847)
回答No.5

これって、議論のための文章じゃないよね、一応「アンケート」なんだから、それに対しての答えです。 基本的にNOです。 >日本の刑事裁判における有罪率99.9%は歴史的・統計的にも異常値であると言えます。 私は、そうは思わない。 むしろ、低い数値が、問題である。 低い数値は、「有罪に出来ない、裁判を起こしている」と言えます。 見る局面を変えれば、法廷に引きずり出し、世間への「さらしもの」にするという、悪質な「意図」を感じます。 >ハーバードロースクールの論文が挙げる日本における有罪率99.9%の2つ・・・以下省略 これに付いては、「有罪化可能」な案件のみ、立件している。 という点においては、非常に「効率的な立件」です。 それに裁判制度の違いもあります。 海外では陪審制が多く、裁判官よりも陪審員に判断を求めます。 また、海外の訴訟では、日本では考えられない異常な訴訟があります。 日本では「常識の範疇」が海外では、訴訟可能です。 これらが、第一審有罪率の数値を下げる原因でしょう。 私が感じた異常な訴訟 ・マクドナルドのCMが、肥満症を増長している、と訴えられた。 ・あるレーサーが、速度違反で捕まり、日本車だったから、と無罪を訴えた。 ・たばこは有害であるのに、販売を続けたので、健康被害を被った。 他人の数値を引用するのは良いですが、論文にするならば、ご自分でスクリーニングしてはいかが? その方が、論文の信憑性が高まりますよ。

kimaba2279
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。しかしながら、一人も否定的な見解がいないというのは、検察を支持する世論操作員ばかりということですかね。数値からして否定的な見解が一つぐらいあってもいい。だから、日本は欧米人から全体主義社会と非難されるんですよ。実際、日本の刑事手続は、国連人権委員会の非難勧告や規約人権委員会の是正勧告を何度も受けているし、その都度、政府レポートに対して日弁連もカウンターレポートを出しています。

kimaba2279
質問者

補足

http://tsuigei.exblog.jp/12867606/・フランスのテレビ番組を参照ください

noname#159516
noname#159516
回答No.4

日本は示談で済ませる習慣と、裁判にかけられるまでに何年もかかる、宙ぶらりん期間が長い。 それを押してまで裁判に持ち込むのはよっぽどの事(有罪確実、k証拠完璧)でないと。 で、これは質問でもないし、前に見たリピートご意見なので、その旨通報します。

kimaba2279
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。しかしながら、一人も否定的な見解がいないというのは、検察を支持する世論操作員ばかりということですかね。数値からして否定的な見解が一つぐらいあってもいい。だから、日本は欧米人から全体主義社会と非難されるんですよ。実際、日本の刑事手続は、国連人権委員会の非難勧告や規約人権委員会の是正勧告を何度も受けているし、その都度、政府レポートに対して日弁連もカウンターレポートを出しています。

回答No.3

ほうほう。じゃあ釣られてみる。 自分の論文とやらを載せて何のアンケート取りたいの? 肝心の質問部分がないんだけど。 それにこの文章、少なくとも去年の10月には出てるよね。 何で今更引っ張り出すの? No1の方のお礼文にもブログのURLしか無いし、マルチ荒らしじゃなければ何がしたいの?足跡稼ぎ?

kimaba2279
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。しかしながら、一人も否定的な見解がいないというのは、検察を支持する世論操作員ばかりということですかね。数値からして否定的な見解が一つぐらいあってもいい。だから、日本は欧米人から全体主義社会と非難されるんですよ。実際、日本の刑事手続は、国連人権委員会の非難勧告や規約人権委員会の是正勧告を何度も受けているし、その都度、政府レポートに対して日弁連もカウンターレポートを出しています。

kimaba2279
質問者

補足

http://tsuigei.exblog.jp/12867606/・フランスのテレビ番組を参照ください

回答No.2

結構前から知恵袋などでも広まってるマルチコピペですね。 通報しました(・∀・)

kimaba2279
質問者

お礼

kimaba2279
質問者

補足

自分の論文を掲載しているんだから当然ですよ。通報でも何でもしてください。

  • EFA15EL
  • ベストアンサー率37% (2659/7009)
回答No.1

えーとね、「長い」「質問の体をなしていない」。 立派なことを考えておられるのは分かりましたが、 サイト上のルールを守る、場所をわきまえるってのもまた大事ですよ。 もうちょっと上手くやりましょう。 50点。

kimaba2279
質問者

補足

関連するQ&A

  • 日本の異常な刑事裁判の有罪率?

    日本の第一審有罪率は99.9%(事実上世界一)であり、これは検察官により起訴された事件の1000件に1件しか無罪とならないということを意味します(掲載司法統計を参照)。もしこれが日本だけではなく先進諸国でも同様であればそれほど違和感はないことでしょう。ちなみに、米国連邦裁判所制度の下での有罪率は、1972年から1992年の間において約75%から約85%でした(Sara Sun Beale, Federalizing Crime:Assessing the Impact on the Federal Courts, 543, Annals of the American Academy of Political and Scoial Science)。特に、各州の有罪率は、テキサス州で84%、カリフォルニア州で82%、ニューヨーク州で72%、ノースカロライナ州で67%、フロリダ州で59%でした (Peter J. Coughlan(Jun.,2000) In Defense of Unanimous Jury Verdicts: Mistrials, Communication, and Strategy Voting, 94, The American Political Science Review, pp.375-393)。次に、英国国王裁判所での有罪率は、80%、中国約98%程度、旧ソ連ですら約90%超であり、日本の刑事裁判における有罪率99.9%は歴史的・統計的にも異常値であると言えます。なお、最近のパレスチナ人に対するイスラエル軍事法廷の有罪率は、99.74%であり、これですら日本の第一審有罪率には及びません(Donate, an independent journalist from Israel & Palestine on March 14, 2010)。具体的な数値は不明ですが、様々な情報を総合すると、ナチスドイツの刑事裁判における有罪率すらも99.9%にははるかに及ばないと推定されます(ナチスドイツの有罪率は99.5%と推定される。 この点、先進諸国の刑事法学者の多数も疑問を抱いています。また、時々報道されるように米国政府が自国兵士を日本の刑事司法に委ねることを躊躇する一因もこの点にあると思われます。ところで、以前に法科大学院に在籍していた時に、米国政府からも重用されている米国アメリカン大学ロースクールの教授Jeffery Lubbers氏にこの問題に関する質問したところ、苦笑して「99.9%の有罪率は旧ソ連の裁判所並みだろう・・・」とのご意見でした。 外国人のみならず日本人の多数もこの問題に疑問を持っています。「Yahoo!みんなの政治」に新党大地の代表・鈴木宗男氏の「検察が正義でなく、正義は国民が判断する」というコラムでこの点が触れられています。同氏は、「国民が気をつけなければならないのは、裁判所は「法の番人」でなければなりませんが、現実は裁判所は検察の言いなりになることがほとんどだということです。有罪率99.9%は、ほぼ100%ということですが、この数字が裁判所が検察の言いなりだということを証明しています。なぜ言いなりかというと、司法官僚同士の一体感というのはとても強く、「判検交流」といって、裁判所(司法)と検察(行政)の交流人事というのがあり、同じ村の仲間だからです。したがって、日本では、3権分立が成り立っているのかといえば、極めて疑問に思います。」と意見を述べておられます(http://seiji.yahoo.co.jp/giin/rev/detail/index.html?g=2009000469&s=0&d=3&r=42)(ちなみに、この見解に対する賛否は、賛成487件、反対35件で圧倒的に賛成が多い)。また、(http://news.goo.ne.jp/hatake/20090529/kiji3341.html?disp=all)のアンケートも参照してください。 確かに、日本は三権分立制を採っており、司法・行政・立法は相互に抑制・均衡することで各府の暴走を抑止し、適正な権力運営を図っています。したがって、第一審有罪率99.9%なのに検察の慎重な判断の積み重ね結果だから問題がないというのは事実上三権分立の実効的機能を無視するものです。逮捕状発付率、起訴猶予率及び第一審有罪率を総合的に考慮すれば、日本では事実上有罪無罪の判断を検察がしており、裁判所はその事後的承認機関と化していると言っても過言ではありません。司法と行政相互の抑制均衡機能が実効的に働き、司法の独立が維持されれば、検察と裁判所は相互に独立した判断をしている以上、第一審有罪率が99.9%になることなどあり得ません(法曹三者が一元的に司法研修所で教育を受け、法曹官僚として一枚岩であるからこそ高度の一体性と見解の一致を見るのです)。 この点に関し、ハーバードロースクールのJ. MARK RAMSEYER教授とインディアナ大学ビジネススクールのERIC RASMUSEN教授は、日本の裁判所の異常に高い有罪率に関し、共同論文「Why Is the Japanese Conviction Rate So High?」(英語論文)(http://ideas.repec.org/p/wpa/wuwple/9907001.html)の中で、「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」及び「裁判官は行政府により再任されるので無罪判決を出した裁判官はその後の出世において不利に扱われ、裁判官は事件を有罪にするように偏重した動機付けを与えられていること(特に国策起訴においてはこのことが顕著である)」の2つを挙げています。 上記ハーバードロースクールの論文が挙げる日本における有罪率99.9%の2つの原因のうちの1つである「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」は、日本政府も自ら認めている原因であり、日本政府は、むしろ有罪率99.9%を正当化する理由として当該原因を引用しています。すなわち、日本政府は、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っている点を認めていながら、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能していると主張し、自己矛盾を生じている訳です。しかしながら、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っていれば、刑事司法における判断裁量は行政府(検察官)にあり、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能しているとはいえず、三権分立が形骸化していると解するのが自然です。 ところで、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが現在の日本の状況と酷似し、裁判所の判断が行政の強力な影響下に置かれ、司法及び裁判官の独立が形骸化していた典型的な社会はナチスドイツ政権下において見られました。ナチスドイツ政権下の裁判所は、ほとんどヒトラー政権の傀儡裁判所と化していたのです。ナチスの例を考えれば、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行い、刑事司法における判断裁量を握っていることの危険性を理解できるはずです。実際、最近では、過去の冤罪がかなり暴露されており、こうなると検察官の判断の慎重さも疑わしいところです。

  • 日本の有罪率99.9%に関する意見募集

    日本の刑事裁判における有罪率99.9%(無罪は1000件に1件)に関して世界の刑事裁判の有罪率との比較を行いました。ちなみに、米国(州によって違いはあるものの)の刑事裁判における有罪率は、平均で約78%程度、中国約98%程度、旧ソ連ですら約90%超であり、日本の刑事裁判における有罪率99.9%は歴史的・統計的にも異常値であると言えます。具体的な数値は不明ですが、様々な情報を総合すると、ナチスドイツの刑事裁判における有罪率すらも99.9%にははるかに及ばないと推定されます。 この点に関し、ハーバードロースクールのJ. MARK RAMSEYER教授とインディアナ大学ビジネススクールのERIC RASMUSEN教授は、日本の裁判所の異常に高い有罪率に関し、共同論文「Why Is the Japanese Conviction Rate So High?」(英語論文)(http://ideas.repec.org/p/wpa/wuwple/9907001.html)の中で、「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」及び「裁判官は行政府により再任されるので無罪判決を出した裁判官はその後の出世において不利に扱われ、裁判官は事件を有罪にするように偏重した動機付けを与えられていること(特に国策起訴においてはこのことが顕著である)」の2つを挙げています。現在では、日本の有罪率の異常さは世界に周知されつつあります。 上記原因の1つである「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」は、日本政府も自認する原因であり、日本政府は、むしろ有罪率99.9%を正当化する理由として当該原因を引用します。すなわち、日本政府は、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っている点を認めていながら、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能していると主張し、自己矛盾を生じている訳です。しかしながら、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っていれば、刑事司法における判断裁量は行政府(検察官)にあり、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能しているとはいえず、三権分立が形骸化していると解するのが自然です。

  • 刑事裁判で起訴されたら99%有罪になる理由

    刑事裁判で、起訴されたら、99%有罪になる。 その理由として、検察官が有罪になるものしか起訴しないからだ。という説と、 検察官の言いなりになる裁判官が多いから。という説がありますが、どうなのでしょうかね? 参考までに、鹿児島夫婦強殺事件では、死刑求刑に対し裁判員が無罪判決。 70歳の被告に100回以上のメッタ打ちが体力的に可能かも疑問として残る。 ↑ この主張1つにしても、職業裁判官だったら、検察官の言うことは間違いがない。と、疑問にさえならなかったのでしょうかね?

  • 日本の裁判有罪率99% 悪いのは検察?それとも裁

    日本では刑事事件で裁判を行えば99%以上が有罪という状態だそうです。北朝鮮が100%、中国が98%、これら独裁国となんら変わらない水準です。また検察は明らかな有罪事件しか起訴しないことから有罪率99%と解説する評論家もいるそうですが、痴漢行為などの極めて立証が難しかった事件においてもこれまで有罪率は99%以上となっているそうです。 一時時期、この99%以上という事態に一部メディアで検察の批判がされていましたが、個人的には裁判所は何をしていたのかと不思議に思います。 有罪率99%という北朝鮮、中国 並のこの状況、悪いのは検察なのでしょうか?それとも裁判所なのでしょうか?テレビなどのメディアも検察が逮捕すると犯人扱いで報道します。また有罪率99%という北朝鮮、中国 並のこの状況を改善し脱することができるのでしょうか?

  • 有罪率99.9%の裏

    検察は刑事事件で、無罪になる可能性が高いと言った不利な状況にかぎり、裁判官に賄賂などを握らせて、有罪になるようにしているという説があるのですが、実際はどうなのでしょうかね? 海外の裁判を比較すると、確定的な証拠がないかぎり、有罪率99.9%は絶対にありえないと思うのですが?

  • 日本の裁判は起訴されたら、なぜ100%有罪?

    日本の裁判は、なぜ起訴されたら全て有罪になるのですか? 先進国(アメリカなど)では3割ぐらいが無罪になるようですが日本は、ほぼ100%有罪になるのは日本の警察が完璧だからでしょうか?

  • 刑事裁判について質問です

    刑事裁判では原告は検察官がやりますよね? 被害者がいない場合もありますがいた場合、刑事裁判ででてくるとしたら意見陳述とかですか? 被害者は有罪にするためにたたかうことはできず、民事で慰謝料請求を別であらそうぐらいしかできないのですか? 検察官は民事裁判にはでてこず刑事裁判のみにかかわるのですよね? 検察官というのは検事をふくめた総称であってますか? 刑事事件での弁護士の役割は被告人を無罪にすることですよね? あってますか?教えてください。

  • 刑事裁判の一審と二審

    刑事裁判で一審で有罪が確定し二審に控訴した場合、一審の裁判の証拠をもとにするのですぐ終わると聞いたのですが、具体的に裁判の方式はどう違うのでしょうか? 二審の裁判は傍聴したことがないのでわからないのですが、一審のように検察官が起訴状や被疑者の生い立ちのようなのは読むのでしょうか?

  • 裁判員制度が導入された理由

    日本の刑事裁判では、基本的に裁判前からある程度有罪が決まっていて(無罪になりそうな場合は検察が不起訴処分にする)、量刑も大体6×、7× になるとよく聞きます。だから、日本の刑事裁判はつまらない…とよく言われます。 だから、実は裁判員制度は刑事事件を取り扱う裁判官、検察がこのままの裁判だと退屈なので、それを市民参加型にすることで面白くしようとした… という本音は多少あるのではないか?と思います(もちろんそれだけではないと思いますが) そういう側面は本当に全くないのでしょうか?

  • ナチス・ドイツ刑事裁判における有罪率

    どなたかナチス・ドイツの刑事裁判における第一審有罪率の正確なデータをご存知の方はいらっしゃいますか? I would like to know the exact conviction rate of the first criminal instance in Nazi Germany. If possible, please tell me about it.