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漢文の読み方を教えてください

珠名冢碑(タマナチョーヒ)の碑文です。 須恵珠名冢其迹尚実伝称珠名美而豓殆又毛施之□(欠字)也

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  • yanhua
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回答No.1

【須恵珠名冢其迹尚実伝称珠名美而豓殆又毛施之□(欠字)也 】 須恵(すえ)の珠名(たまな)の冢(つか)は其迹(そのあと)を尚(なお)実伝(いまにつた)え 珠名(たまな)を美而豓殆(うつくしくもあやあうきほどのあでやか)で毛施(たおやかなすがた)の[娘(おとめ)?]と称(たたえ)る也(なり).....で大きくは外れていないでしょう。 お好みで全て音読みにしてもよろしいですが、雰囲気と情愛が薄れそうです。 須恵珠名冢其迹尚実伝  スエノタマナノツカソノセキヲナオジツデンシ  称珠名美而豓殆毛施之娘也  タマナヲビニシテタイヤマタモウシノオトメトタタエルナリ  ------------------- 余談: この碑文は初見ですが諸所検索しても発見できませんね。 他の記事によると“碑文に気づかない”とか“痛みが激しく判読困難”などが目につきます。この質問は、記録を残す意味でも案外貴重かもしれません。 碑文の主人公珠名を詠った一首で思うのは、 【『万葉集』巻九・集歌1738・上総の末の珠名娘子を詠む一首(高橋虫麻呂の歌集)】の内容に、中国の『詩経』に収録されて以来変化しつつ伝承されてきた『陌山桑』なる古謡の影響です...私の勝手な想像で、他に同様の見解は未見ですが。 ■『陌山桑』の部分/小生訳 です  髪は流行のお下げに結い、耳には見事な玉飾り、  淡い黄色の絹のスカート、紫の上衣を纏う。  行き交う人は羅敷を見て、荷物を下して鬚を撫でる。  若者は羅敷を見て、帽子を取って頭巾むき出し。  耕す人は仕事を忘れ、鋤を使う人はその手もおろそか。  帰れば女房と諍いごと。これはまさに羅敷に見とれたせいだ。  注:羅敷(ラフ)は美女の名 ■『万葉集』巻九1738『古典文学全集』小学館)から:  現代語訳  安房国につながっている周准の珠名という娘は、胸が豊かでかわいい娘。すがる蜂のように腰がくびれている娘。その美しい顔で、花のように微笑んで立っていると、道行く人は行く先を忘れ、呼ばなくても門まで来てしまう。隣の家の主人は、妻を離縁し、頼みもしないのに鍵まで渡してくる。皆が血迷うものだから、娘はいいきになって遊んでばかりいる。 ⇒羅敷は貞節な既婚婦人、珠名は若輩?で天狗になる の差異はあるものの、 「耕す人は~~」と「道行く人は~~」に意図的な類似を感じざるを得ません。 『詩経』伝来は6世紀とされ、高橋虫麻呂は生没年不詳なるも7世紀の人です。当時のインテリとして先進文明の知識があり、借用した気配を感じます。 余談の方が長くなりご無礼しました。

suenotamana
質問者

お礼

ありがとうございました。 とても助かりました。 この碑文は初めの1行であと6行ほどあります。 なんとなく内容は想像できたのですが、読み下すことができません。 音訳ボランティアで読んでいる本の中に出てきて困っていました。 電子辞書と格闘して、何とか解読したものの虫食いだらけの文章です。 この後には、珠名が万葉集に歌われていることや、この碑が富津市二間塚というところにあるのですが、 「二間塚」が「婦珠冢」に由来していることなどが書かれています。 本には高橋虫麻呂の しなが鳥 安房に継たる・・・ も出ていますが「詩経」からの借用なんて面白いですね。ありがとうございました。

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