春の雪の鑑賞

質問

有無を言わせぬ聡子のやり方で、自分の矜りを傷つけられるよりも、もっと素速く、矜りの腫れ物を切り取られた涼しさがあった。　そのなかで、メス捌きと矜りの腫れものはそれぞれ何の比喩ですか。

回答No.2

fumkum

「矜りの腫れもの」＝他人にも自分であってさえも触られると激烈な痛みを感じる繊細な自尊心。
「メス捌き」＝有無を言わせぬ聡子のやり方
「涼しさ」＝すがすがしさ

関連する事柄の調べものをしていたので、回答が遅れました。調べた事柄とは、春の海の構成のもとになった婚約破棄事件ですが、下記は参考になる資料のＵＲＬです。

http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/works/asaakira.html

この事件に関連して前田家が登場し、鎌倉および目黒の邸宅が前田侯爵家の物をモデルとしたとの説もあります。この説以外には、松枝侯爵家は西郷従道家、清顕はその子従理との説もありました。邸宅についても、現在重要文化財として明治村に移築された旧西郷従道家住宅との説もあります。まあ、モデルはそれぞれ一つではないでしょうが。

余分な情報のほうが多くて申し訳ありません。三島由紀夫の「豊饒の海」の４部作は今でも絶版とならず読まれていますし、映画にもなっている作品です。三島の評価自体、川端康成のノーベル賞受賞は死んだ三島の代わりに師である川端に贈られたとの考え方もあるほどで、文学史上も後世に残る人物とされています。

回答No.1

spring135

２５日にupしても解答はない状況をどう考えますか。
以下の理由で手続き的に不備があります。

(1)春の雪が三島由紀夫という過去の作家の作品であることを知る人はこのnet世代には稀有なのです。
(2)春の雪を読んだことのあるさらに稀有な人もいきなり「有無を言わせぬ聡子のやり方で、自分の矜りを傷つけられるよりも、もっと素速く、矜りの腫れ物を切り取られた涼しさがあった。」なんて文章を突き付けられても前半だったか真ん中だったか後半だったか最後だったか、思い出せないほど記憶は薄れています。
(3)「メス捌き」という言葉は引用文には含まれていません。こんなものを思い出せなんて言うのは過大すぎる要求です。

　解答者が少しでも解答しやすいように質問してください。書棚から春の雪を出してきて読み直して回答してくれることを期待するなんてことは今の時代にありえないことぐらいわかりませんか。

　ともあれ、戦後何１０年もたった昭和の時代に、切腹、斬首などという蛮行を実行した人間が我が国にいたということはとても恥ずかしく、怖いことです。そんな作家のことなんか徹底的に忘れてしまいたいのです。

　読むべき本を選びましょう。