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志賀直哉、あるいは、天衣無縫の美
ずっと前に志賀直哉の魅力を論じようという問いがありましたが、考えているうちに投稿しそびれてしまったので、私が今度は質問してみることにしました。 芥川と志賀が比較されることがしばしばあります。考えに考えて書いた芥川に対し、思ったように気の赴くままに書いた志賀という構図です。しかし、こうした天衣無縫は、近年、必ずしも「美」とはみなされなくなってきたように思います。志賀的な天衣無縫の美についてどのように考えるか。志賀に限らず、天衣無縫と考えられる文学作品を例に、ご意見をください。
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お礼
おお、ありがとうございます。そうでしたね、猪突先生の質問は、なぜ志賀直哉がよいとされるのか理解できないから教えていただきたい、という趣旨でした。私はこれを念頭に、志賀直哉不人気であり、天衣無縫が不人気と、まとめてみたのですが、少々、安易だったかもしれません。確か猪突先生に志賀直哉がよいと言ったのは私だったと思います。「へぇ、あんたがいうならいいってことかもしれないねぇ」という話になっていたが、いざ読んでみたら、つまらない。さぁ説明してもらおうか、というところだったと思います。が、私は考えるのに時間がかかるたちです。しかもその時は、全然、別のことに集中しなければなりませんでした。ついに答えそびれました。 >世間がより刺激の強さを求めてそれを様々なメディアに求め、結果として辛気臭い倫理的な小説は読まなくなったということでしょうか。 全く同意するところです。中原中也にせよ、有島武郎にせよ、その時代の文学者は、内向的です。彼らの話は、煎じ詰めると、身の回りのことをよくよく考えてみたら、私はエゴイストであることが分かった、と懺悔しているわけです。大変モラリストである。しかし、志賀直哉の場合、その懺悔の仕方が、特殊であり、ふとした瞬間に、気付くという美に思われるのです。ご回答からやや脱線しますが、これに少し触れさせていただきましょう。 志賀の文章は第一文が、「~ということがあった」という形で始まることが多いのです。もちろんいろいろなヴァリエーションがあることでしょうが、一人称で、かつ、自らの経験を語るという態度をとるのです。そしてもう一つ、特殊な点があります。回想ではあるが、過去は断絶しておらず、現在でも語り手の頭の中だと生き生きと思い返されるという提示の仕方なのです。これはフランス語で言う、半過去形です。これが美しいといい立てると、フランスの基準で日本文学を評しているようなもので、怒られてしまうかもしれません。 が、文学を味読する際、どこの国と言わずとも、これが重要なテーマの示し方に思えます。なぜなら、ふとした瞬間に、語り手がその当時、無意識であったことに思い到るという態度をとるとき、読者は語り手と同調しつつ、そのテーマに対して、郷愁と愛情の入り混じったえも言われる感情を追体験すると考えられるからです。作家が描くべき人間の感情は様々ありますが、志賀的な主題の提示の仕方は、作品の語り手という人間の根幹にかかわる問題を描いていると思われるだけに引き込まれるのです。実際、いくら面白可笑しくても、主人公の内奥に触れない事件を扱われては、興が削がれます。無意識に侵入するという仕掛けの作品は、フランス文学に多いですね。ネルヴァルの「シルヴィ」という短編など、その典型です。ボードレールにも、いろいろあるのですが、そうした類型の話はさておきます。 逆に芥川の場合は、ストーリーテラーにしてしまいます。ふとした瞬間に芥川も自らの内面の新たな点に気付く経験はするかもしれませんが、それを直接描くことはしません。細工して、間接的な形で伝えるのです。自分の無意識をあっけらかんと曝け出してくるという意味で、私は志賀を天衣無縫と受け取っています。 しかし、天衣無縫には、別の意味もあるます。武者小路実篤と比較してみましょう。この人も、天真爛漫なところがありますね。『おめでたき人』など一流のユーモアがあって、実に見事です。童貞の苦しみという、普通は面白くもないテーマを、ユーモラスに提示してしまった。まさに一気呵成とは彼のことに違いない(うろ覚えですが、武者小路は、筆をとり、プランもなく、書いて行ったら出来上がる、と言っていたと思います。ダメなときはダメなのだとか)。 しかし、武者小路の場合、「自分は情欲で苦しんでいる」と書いてしまうように、自己分析も何も無いのです。ともかく、一気に心を開いてくるのです。この方が、語り手の内面に入っていけるという方もいらっしゃるかも知れません。しかし、私には、語り手が自ら、自らの無意識を分析し、内奥に導くまでの仕掛けには至っていないと思えるのです。つまり読者が作品の人間の内奥に入っていきやすいようにするためには、主観をとにかく見せてくるというだけではなく、客観的な分析も欲しいと思うのです。志賀の場合は、良い形で主観と客観の一致しているといいたいわけです。 かくして志賀を天衣無縫と形容したのは、天真爛漫というだけでは十分ではありません。完璧な調和で衣服の継目も見当たらない、というニュアンスを込めたいのです。芥川の場合は、縫った跡が見えてしまうのです。武者小路の場合、縫っていないと思われるのです。しかし、私が「きまま」と質問文で書いているので、わかりにくいこととなっています(ここまでの回答が来るなら、失敗したと認めなければなりません。申し訳ありませんでした)。 異論を唱えるような形になってしまい、失礼な書き方になってしまっているとは承知していますが、言うまでもなく、私が「天衣無縫」の意味を定義しなかったので、私が悪いのです。どうぞ、御不快に思ってくださいませんよう、お願い申し上げます。しかし、一回目の回答で、ここまで、話ができるとは思いませんでした。非常に有意義な回答を頂き、感謝しています。
補足
待ち人来ず――というところでしたが、相手にも事情があるだろうな、と思い、ここでいったん、打ち切りとすることにしました。考えるに、あれだけネットに接していたのだから、猪突先生にしてみると、その時間の方がイレギュラーだったのかもしれません。 私の方の事情としては、またも別のカテでネットストーカーにあっているような不幸な気持ちがし、こういうのは合わないらしいから、やめようと思った次第です。猪突先生が病身で、ネットでもしていたってありうるかなぁ、どうかなぁと思ったけれど、年始に猟に出ていた写真を見せてくれたから、きっと大丈夫に違いない。先生がお元気であればいいのだけれども(ここまで心配になるなら、ホームページにリンクを引いて、アドレスでも交換すればよかった)。 お付き合いくださった、リトルキスちゃん、どうもありがとう。いうなれば、老舗アカウントlittelekissの謎が少しわかって、幸せな気持ちになりました。小突きあって、結構、仲良くなれたよね? Komassさんも、どうもありがとうございます。素敵な投稿のお陰で、私の言葉を引き出してもらえたと思います。どちらをBAにするか悩んで、たくさん投稿してくれたという点ではリトルキスちゃんなんだろうなと思ったけれど、議題としては、Komassさんに。