外貨預金が増える→円高になる

このQ&Aのポイント
  • 外貨預金を増やすと円高になる理由について解説します。
  • 高金利通貨に目がいきがちですが、金利の差は為替レートに影響を及ぼし、円高に進むことになります。
  • 長期的には、日本円で運用しても豪ドルで運用しても同じ結果になるので、リターンは変わりません。
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外貨預金が増える→円高になるについて

ある雑誌に次のようなことが書いてありました。 私たちはどうしても高金利通貨に目がいきがちです。 しかし、金利で儲けるというのは、実は簡単なことではありません。 もし仮に、日本円の金利が1%で、豪ドルが5%だとすれば、 豪ドルで運用した方が4%もお得なように思えます。 ですが、金利の差は為替レートに影響を及ぼし、 理論的には、金利の差のぶん、円高が進むことになります。 そのため、得られるリターンは、日本円で運用しても豪ドルで運用しても、 長期的な結果は同じです。 日豪で金利差があると、円高に進むとありますが、 通常、高金利通貨に需要が集まるので、豪ドルのほうが高くなり、 円安に進むと思うのですが、上記の記事はどういう理論で円高に進むのでしょうか。 ご教示お願いします。

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noname#212174
noname#212174
回答No.4

>通常、高金利通貨に需要が集まるので、豪ドルのほうが高くなり、円安に進むと思うのですが おっしゃるとおりです。 実際、帳簿上の数字は高金利通貨のほうが大きくなっていくわけですから高い金利の方に目が行くのは自然なことです。 >理論的には、金利の差のぶん、円高が進むことになります。 >そのため、得られるリターンは、日本円で運用しても豪ドルで運用しても、長期的な結果は同じです。 この一文はずいぶんと説明を端折っているので分からなくても当然です。 中・短期、長・超長期に分けたほうがわかりやすいので、まずは中・短期(の一例)から見ていきます。 ------------------ 「キャリートレード」という言葉を聞いたことがないでしょうか? これは金利の低い国でお金を借りて、それを高金利の国で運用するという投資手法のことです。 たとえば「円」でお金を借りて、その円を即座に売って「豪ドル」を買う。そして高金利の豪ドルで運用することで金利差分が儲かる。 実にうまいやり方です。 ですから「我も我も」と付和雷同、「キャリートレード」による高金利国での運用はリーマン・ショック前までは「固い運用」のような感覚で半ば常態化していました。 しかも量が増えれば「低金利通貨(円)売り/高金利通貨(豪ドル)買い」も増えるわけですから、ご推察通り為替でも得して2度おいしい事になります。 この流れを見た金融機関が黙っているはずもなく個人投資家向けに高金利通貨投資を売り込んで更にブームに拍車がかかっていきます。 ここまでは雑誌の説明と真逆です。 しかし、この好循環がいつまでも続くわけもなくて、金融危機で損失を抱えた投資家・投機家の資金引き上げが始まると、「低金利通貨買い/高金利通貨売り」の巻き戻しが一気に起こります。 前述の例だと「円買い/豪ドル売り」です。 金融危機や信用不安が起こっているときには、金利が高かろうと低かろうと「より安全そうな」通貨へお金が逃げていきますから実態以上に安くなってしまいます。 この一連の流れで結構な損をした投資家はたくさんいました。 程よい所でやめられたのはごく一部でしょう。 豪ドル・円(見づらい時はF5を押してください。) http://stooq.com/q/?s=audjpy&c=10y&t=l&a=lg&b=0 完結でわかりやすい具体例は下記サイトをご参照ください。 『2008年10月高金利通貨大暴落の本当の理由』 http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51387794.html ------------------- 中・短期の為替市場の流れでは「円高=損、円安=得」というのがわりとはっきりしています。 しかし、長期・超長期で見ると高金利の国は(インフレで)通貨の価値が下がりやすく、それゆえ金利が高いという側面があります。 別の見方だと、信用のある人(会社・国)は安い金利でお金が借りられるが、信用ない人(会社・国)は高い金利でないとお金が借りられないというのは納得していただけると思います。 いままさにギリシャの国債の利回りはとんでもないことになっています。おかげでユーロも大下げしました。 http://stooq.com/q/?s=eurjpy もちろん金利はいろいろな要素があって決まるので、借金のしやすさだけで決まるわけではないのですが、強い(信用力のある、価値の下がらない)通貨というのは自由市場ではそもそも高金利にしておく必要がありません。 通貨の価値はインフレによって毀損していきます。 インフレとは「物価高」と言われますが、つまりは通貨の価値が下がってより多くのお金を使わないと物が買えなくなるということです。 日本を考えてください。デフレ(インフレの逆)が進んでいるのでお金の価値が上がっています。(よりたくさんの物が買えるようになったので超低金利でも実質的にお金が増えたのと同じです。) さて、「インフレの国」と「デフレの国」どちらの通貨が投資に適しているかと聞かれればそれほど迷わないでしょう。 しかし、「インフレの国が高金利」で、「デフレの国が低金利」だったら? どっちもどっちに思えてこないでしょうか? ですから、長い目で見ると「金利で得して為替で損してトントン」という理屈がだいたい正しくなります。 実際に長期で高金利の外国債券などで運用すれば、それなりに利息が積もっているので通貨自体がインフレなどで目減りしてしまってもそれほどダメージを受けなくて済みます。 この場合「円高=損、円安=得」とは必ずしも言えなくなります。 「国際分散投資」というのはこの「長い目で見ればトントン」という理屈を前提に、一国への集中投資のリスクを減らそうとするものということになります。 --------------- 以上、金利と為替相場の関係となりますがもちろん他にも為替を動かす要因はあります。 いろいろな要素が絡み合うのが為替なので、ご覧になった雑誌でも「理論的には」とまとめざるをえなかったのでしょう。 ※不明点、間違いなどありましたらご指摘ください。

takec1976
質問者

お礼

ありがとうございました

その他の回答 (3)

  • NEWINN
  • ベストアンサー率56% (335/598)
回答No.3

良い質問ですね、では私の方から回答をします。 まず、世界の経済条件が金利以外はすべて等しいと仮定したらどうなるか? その場合は金利だけが違うので、高金利国へ急激なお金の流入で高金利国の金利が下がって、最終的にはどこの国でも金利が等しくなります。 でも現実は、すべての国で経済的な条件は異なり、その結果として金利が異なります。 本来、お金は有利な方に向かうはずです。 しかし、高金利国の通貨が高金利のまま放置されている理由は、将来、為替レートが下落して為替差損が出るだろうとみんなが考えているから、高金利のまま放置されています。 試に、1973年当時の豪ドル円相場を調べてみてください、大きく下落していますよ。 これは豪ドルに限らず、ブラジルレアルでもどんな高金利通貨に対しても同じことが言えます。 逆に1973年当時の金利の安いスイスフランを調べてみてください、日本円に対してほとんど下落していません。 為替の基本常識は「高金利通貨は低金利通貨に対して長期的に下落していく」 「世の中には美味しい話なんて存在しない」 を知っておけば十分でしょう。 >通常、高金利通貨に需要が集まるので、豪ドルのほうが高くなり、 >円安に進むと思うのですが、上記の記事はどういう理論で円高に進むのでしょうか。 今度は、これを考えてみましょう。 高金利国≒高インフレ国と考える事ができます。 では、日本のインフレ率、金利を0%、豪州のインフレ率、金利を5%として、現在の為替レートを1豪ドル=80円と仮定し、現在の日本の牛肉を80円、豪州の牛肉を1豪ドルとしましょう。 この状態であれば、日本人がオージービーフを買おうが、日本牛肉を買おうが値段は同じです。 もしも、牛肉が両国で貿易可能で、輸送コスト0、豪州から日本へ(日本から豪州へ)瞬時にお届けできるスーパーがあったとします。 これが10年後には・・・ 日本の牛肉80円、オージービーフは1豪ドルx1.05^10=1.62889豪ドルになります。 要は日本のインフレ率は0%だから日本牛肉の値段は変わらず、オージービーフは年5%のインフレでオージービーフの値段が大きく上がります。 この時点で1豪ドル=80円だったら明らかに日本の牛肉の方が安いですから、日本人も豪州の人も日本の牛肉を食べます。 日本の牛肉を豪州へ輸出すると80円⇒1豪ドルで食べられますから、オージービーフよりも安いですが、豪州の人が日本の牛肉を食べ続けると為替はどうなるか? 豪州の人は豪ドルを円に換えて日本の牛肉を買います、つまり円買い豪ドル売りになります。 お金の流れは1豪ドル⇒80円⇒日本の牛肉を買う、食べる。 豪州の人が日本の牛肉を食べるほど、円買い豪ドル売りが激しくなり、為替レートを円高方向へ動かしていきます。 そうすると1豪ドル=49.11円近辺で日本の牛肉と豪州の牛肉の値段が同じになり、このレートで落ち着きます。 このような為替の決定理論を購買力平価説と言っています。 確かに短期でみればインフレ率上昇は金利上昇を伴うため、一時的に円安豪ドル高へ動かす事もあります。 しかし、長期で見れば豪州国内の物価が大きく上昇し、相対的に物価の安くなる日本の製品を買おうとして長期的な円高が起こる事で高金利通貨は下落していきます。 マーケットが効率的ならば、豪ドル預金の期待リターンは円預金金利と等しくなります。 現実的なマーケットはほぼ効率的だと考えて差し支えありません。 「世の中には美味しい話なんて存在しない」を知っておけば十分なレベルです。 最終的な判断は自己責任です、質問者様の方でも考えて慎重にご判断ください。

takec1976
質問者

お礼

ありがとうございました

  • t0z2
  • ベストアンサー率36% (139/377)
回答No.2

あまり詳しくはないのですが、高金利の国は、一般的にインフレ率が高いといえると思います。 したがって、その国では物が値上がりし、通貨価値が下がります。 通貨価値が下がりますから、相対的に円の価値が上がり、利息分が消される結果になるのではないかと思います。

takec1976
質問者

お礼

ありがとうございました

  • usami33
  • ベストアンサー率36% (808/2210)
回答No.1

実際には複雑で私にも説明できない内容なのかもしれませんが。 理由1:金利が高いと金利に似合う貨幣を発行しなくてはならないので、   貨幣の発行数が増え、貨幣価値が下がる。 理由2:金利が高いと商品価値が上がる=商品に対する貨幣価値が下がる 結果、貨幣価値が下がった国の貨幣と比較すると金利が安い国の貨幣価値が上がるのでは

takec1976
質問者

お礼

ありがとうございました

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