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原発の避難距離の根拠とは?
- 原発の避難距離について疑問を持つ人は多いですが、その根拠は何でしょうか?
- 現在、マスコミは原発から離れた地点の放射線量を示して安全性を強調していますが、それに納得できない人もいます。
- 最悪の場合、核燃料の溶融と水素爆発によって汚染物質が飛散する可能性もありますが、20キロ離れていれば安全なのでしょうか?
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はじめまして♪ 東北在住で、停電と断水は経験しましたが、復旧した者です。 電気と水道が安定しますと、かなり気持ちの余裕が出て来たので原発関係を検索しまくりですよ。 さて、隠せなく成って最大の原発事故と言われるチェリノブイリですが、Wikiでは面積でしたが、半径20Kmで、後から立ち入り禁止面積にほぼ同じ様なものようです。 今の蒸気や煙が漂う状況では、放射線の数値が天候により上下していますが、全く問題ないレベル(単位)ですよ。 これから、メルトダウンしても、半径20Km以内にずーっと居住しては影響が出るでしょうし、そのような事態に成れば倍くらいの半径距離に避難指示が出るかもしれません。 メルトダウンって映画の影響が大きくて、大げさに考える人も多いのですが、現状であり得るメルトダウンは5~10日以上炉心燃料が空焚き状態に成り、2000°以上3000°くらいになって燃料棒がマグマのように融けて入れ物の二重構造を破壊し、水との強烈な接触により水蒸気爆発を起こして燃料の飛散が考えられます。 そうなったのが、チェリノブイリ原発事故です。 (さらに、住民に退避させなかったので、被害が大きく成ったようです。) 今は世界中が注目しています。 「気付かなかった」なんて、1週間も放置は無いので、現場でがんばっている方々に感謝しましょう。 テレビに出てくる専門家は、チャンネルごとにいろんな言い方をしてますが、原発保有国の海外では日本の測定値発表は独自の計算や測定からも正い数値を報道していると評価されているようです。 半径20kmがどのような意味なのか、検索して多くの情報から私は妥当な数値だと思います(個人的感想です)
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- tetsumyi
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20キロ離れていれば安全とは誰も言っていないと思います。 枝野官房長官の会見でも直ちに健康被害を被るものではないと繰り返して言っています。 この会見を報道したメディアは安全なレベルであると言い直していますが、大間違いです。 直ちに健康被害がないと言う事は長期間そこに留まれば被害が出ることは明らかであると言う意味を含んだものであり、後で説明を求められたなら、私はこのように説明したのであり全く間違っていないと言うでしょう。 根拠は、通常の風速の元で空気中の気体の拡散速度から放射性物質の濃度が薄まる時間から計算したものです。 風速が速く風下にあたる地域ではもっと濃度が高くなります。 もっとも放射能汚染の健康被害等はどのレベルで安心と言えるようなものではなくて、濃度か高ければ高いほど確実に癌の発生頻度が上昇するといった結果が出るので、長期間の統計を取って見なければわからないものです。 一応安全といえる範囲は米政府が発表した、この避難勧告に従うことです。 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4675841.html
お礼
ご回答ありがとうございます。私は四国に住んでいますが、今の説明の仕方は以下のような印象があって仕方がないのです。南海地震の危険性について、今あなたのところの震度はゼロです、だから安全です、というような論理です。現在の放射線はいくらだから安全です、というのはそういうことではないでしょうか。しかし、南海地震の大きさはこれくらい、そしてあなたは北海道に住んでいるから南海地震が起きても影響はせいぜい震度1くらいでしょう、だから安全です、と説明してくれれば安心できます。私には現状はそれなりに安定的で、最悪の場合は急激に汚染物質が爆発的に飛散するということはないのだろうか、その場合でもこれこれの理由で20キロならば安全です、という論理構造ならば納得できるのですが。そうですか。だれも安全とは言っていないのですか?この非常の際にそういう論理学を使われても困るのですが。
- Harry721
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確かに明確な根拠が示されていませんが、20kmなり30kmという距離はチェルノブイル原発事故の時の経験則に基づくものだと思います。 このときはメルトダウンが起き完全に放射物質が飛び散ったのですが、30km圏のすべての住民を非難させました。 30kmという距離は東京で言えば東京駅を中心として23区が全て含まれ、さらに横浜市、さいたま市、習志野あたりまでを含む範囲ですから、かなり広い地域です。 そして結果としては、あれだけの大事故であったにも関わらず想定していたほどの放射性物質の飛散はなく、20kmでもほとんど放射能は感じられませんでした。 ということで、チェルノブイルの放射能レベルと比較して、福島原発では10km、20kmを設定したのでしょう。 放射性物質は重量のある物質ですから、ある程度飛散はするものの下に落ちます。 その落下量は距離の二乗に反比例します。 20kmの円形に飛散するのではなく、全量が一方向にのみ飛散したとしても、距離が遠くなるにつれ等比級数的に飛散量は減ります。 放射性物質の飛散に関して重要なファクターは時間です。 先程も述べたように重量のある物質は最終的には地面に落ちますがそれには時間がかかります。 20km圏外が屋内退避という指示が出ているのは、若干でも拡散した放射線物質が下に落ちるまでじっと待て、ということです。
お礼
丁寧な回答をしていただきありがとうございました。確かに今回は核分裂していないようなのでチェルノブイリに比べれば中性子量が比べようもないくらい少ないのかなと思い、比較にならないくらい安全だと思います。でもやはり、2番目の回答者に方にお答えしたような疑問が少し残ります。ありがとうございました。
半径20km圏内が危険域としましょうか。面積は、20×20×3.14で1200平方キロですよね、多分。原発が平方1キロとして、核物質のチリが10000個として、1200分の一で8個程度ですよね。均一に拡散するわけではないので、話半分のさらに半分としましょうか?それでも、300分の1にまで密度が低下しますよね。即ち、この程度なら、危険がないと思ったのでしょう。 半導体の生産工場では、1立方フィートあたりのチリの数でクリーン度を定義します。例えば、クラス100は、100個のチリが浮遊している・・・とか。この考えで行けば、放射性の核物質の数が一定なら、拡散される体積が多いほうが、空気の汚れは少ないですよね。実際には、事故現場より空中に拡散されるのでもっと希釈されるでしょう。 (川に汚水を流しても、下流では拡散されて汚れが見えない・・・のと同じです。) ・・・というわけで、気合ですよ、気合っていうか、気持ちですね。こんなもんなら、実害ないよねって。
お礼
お礼が遅れ申し訳ありませんでした。たしかに距離の逆2乗での薄まりは理解できますが、まだ絶対値としては完全には納得できません。ただ、クラス何々という説明の仕方は新鮮で大変参考になりました。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。またチェルノブイリからの経験則にも基づいているということには納得しました。ただ公務員の年間被曝量が100ミリ(250に引き上げたようですが)と聞きました。そうすると、これを時間あたりにすると11から12マイクロになります。ところが朝日新聞によれば福島市で時間あたり12から13マイクロを記録しているそうです。つまり福島市あたりがずっと生活しなければならない住民にとっては”安全”と言っていい距離だと思うのです。もちろん許容量はそれなりの余裕(250に引き上げたところをみると3倍くらいでしょうか)を持っていると思いますが。ちなみに福島は地図でみると原発から60キロくらい離れているようです。20キロというと3分の1ですから福島市でいるより9倍危ないと思うのですが。、
補足
私の「お礼」の中に間違いがあったようです。100ミリというのは年間の許容量ではなくて5年間の累積許容量だそうです。そうなると、条件は5倍厳しくなる計算になります。素人のにわか勉強で間違いがありました。重要と思いますので訂正させていただきます。