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日本語の表記について

garamondの回答

  • garamond
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回答No.5

#4です。 いくつか実例を示します。 1【漢字+平仮名】が普通だった。 明治四十五年の新聞記事です。 「墨斯其(めきしこ)」「香港(ほんこん)」「弗(どる)」に御注目下さい。 http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00813821&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1 >十餘年前まで我邦の通貨であつた一圓銀貨を更に鑄造し之を支那の各市塲に流布して墨斯其(めきしこ)銀、香港(ほんこん)弗(どる)、英銀等の如くならしめんとする希望がある、…… 明治時代の歴史、地理の教科書です。 http://tanosimi.bunka.main.jp/?eid=978592 >明治二十七年 にほんれきし教科書(下巻) >會々(たまたま)米國前大統領「グラント」來遊して兩國の間に周旋しこれを和解せしかば琉球の我が版圖たる事益々明白となりぬ * 読み仮名は私が加えたものです。 http://tanosimi.bunka.main.jp/?eid=978590 明治三十八年 小学地理(二) >また、旭川より東南に向へる鐵道は、十勝川に沿ひて下り、東南海岸に出でて、釧路、根室に通ぜんとする豫定なり。 夏目漱石「心」(東京朝日新聞)+尾崎紅葉「金色夜叉」(読売新聞) http://newspark.jp/newspark/floor/archives2004.html (「明治 大正 昭和 新聞小説史展―高木健夫文庫から」の項) 「軍人勅諭」の画像を御覧下さい。 http://walumono.typepad.jp/blog/2008/06/post-b6af.html 「教育勅語」はおっしゃるように漢字・片仮名交じりです。下記が原本です。 http://www.nippon-saisei.com/2_kyouiku/image/tyokugo1.jpg 2.横書きは【左→右】だった。 日本語は本来縦書きしかなく、上から下、右から左に書いていました。 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1996Moji/05/5900.html 挿図4、挿図5を御覧下さい。 初めはこうしていたのです。 語学や数学などの書物に横書きが取り入れられましたが、そのような場合は、明治時代から「左→右」でした。 http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/828512/1 幾何學 初歩 教科書 菊池大麓 編纂 明治三十七年 第一版 大日本圖書株式會社 [→]をクリックすれば後のページも見られます。 下記は大正11年の教科書です。 http://bmhouse.shop-pro.jp/?pid=16751747 >裁縫學習帳 尋常科第六學年用 中華街の「門○○」など、これを“右から左への横書き”と言うべきではありません。 http://www.j-area2.com/hama/chinatown/gates/tenchoumon.html 看板のほかポスター、広告コピーなど、二段に並んでいてもそれぞれが独立・完結しています。 アラビア語やヘブライ語などのように一段落複数行を右から左へ書くことはなかったのです。 http://item.rakuten.co.jp/kakejiku/w-1885/ 欄間額に書かれたもので、「*翠年千樹松」と右から左への横書きのように見えるかも知れません。 しかし左端「*」の所に書家の名が小さい字で縦に書いてありますね。 もし「翠年千樹松」が横書きなら、「翠」の下あたりに書家の名を小さい字で「左←右」と書くはずです。 そうでないということは、大きい字も縦書き(1行1字詰め)で右から左へと書いたものであることを示しています。 七 四 一    × 三 二 一 八 五 二    × 六 五 四 九 六 三    × 九 八 七 ←こうは書きません。 七 五 三 一    ×四 三 二 一 八 六 四 二    ×八 七 六 五 ←こうは書きません。 五 四 三 二 一 ←横書きではありません。 帝 大 國 日      本 ←3字詰め2行 國 本 大      帝 日 ←2字詰め3行 國 帝 本 日 大 ←1字詰め5行 譯全   平   家   物   語 下上 「譯全」、「下上」は横書きではありませんね。 字数が増えれば次のようになりますから。 三一 歎讀   當   世   書   生   氣   質

marudeaho
質問者

お礼

詳しい例を沢山ありがとうございます。 最初からカタカナ&漢字ではなかったのですね。 日本語の表記の変遷が分かってすごく面白いです。 ありがとうございました。

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