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当期業績主義と包括主義

当期業績主義と包括主義の議論なのですが、これは、企業の経営成績 を正常収益力か長期平均的収益力とするかの議論なのでしょうか? 当期業績主義では業績表示利益を表し、包括主義では分配可能利益を 表すとされますが、損益計算書が経営成績を表すのであれば、言葉とし ては業績表示利益を表す当期業績主義ということになりますが、経営成 績=業績という簡単な図式ではないのでしょうか? 私は業績という日常的なイメージにひぱっられすぎでしょうか?

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回答No.1

 まず、日本では、昭和49年に修正される前までは、当期業績主義を採用してきました。しかし、現在は、包括主義を採用しています。が、当期業績主義の名残が「経常利益」という形で残っています。   >当期業績主義と包括主義の議論なのですが、これは、企業の経営成績を正常収益力か長期平均的収益力とするかの議論なのでしょうか?  当期業績主義は「正常収益力」を、包括主義は「期間的処分可能利益」を表示します。「長期平均的収益力」というのが、期間的処分可能利益を意図していらっしゃるのでしたら、その通りです。 >損益計算書が経営成績を表すのであれば、言葉としては業績表示利益を表す当期業績主義ということになりますが、経営成績=業績という簡単な図式ではないのでしょうか?  株主の立場に立って考えてみてください。配当に関心があるでしょうから、当期純利益を見ると思います。一方、アナリストの立場に立って考えてみてください。企業経営の成果に関心があるでしょうから、経常利益をみることでしょう。  このように立場によって、重視される業績、つまり利益が異なってくるのです(実際は両方の利益を見ますが)。  したがって、一概に「経営成績=業績だから当期業績主義」とは言えません。包括主義だって業績を表示しています。業績の中身(正常収益力か期間処分可能利益か)が問題なのです。  蛇足になりますが、今日の制度会計で包括主義が採用されている論拠は3つあります。 第1に、制度会計が要求する利益は、期間処分可能利益である。 弟2に、期間利益の合計が、全体利益に一致する。 第3に、当期業績主義では、臨時損益の判断の困難性から利益操作の余地がある。  以上の理由から、包括主義に移行しました。けれども、実務では未だに正常収益力を表す経常利益を重視する習慣があるそうです。「ケイツネ」なんて略語が多用されるのも名残の1つでしょう。

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