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細胞分裂時における、細胞膜の挙動について
通常の二次元の培養方法で、細胞分裂時の細胞膜の挙動を光学顕微鏡で観察すると、ボコボコと細かな突起を突き出すのがみられます。繊維芽細胞であってもガン細胞であっても同様な現象がみられるのですが、この突起の意義や生じる仕組みが非常に気になります。
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noname#211914
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noname#211914
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補足
ありがとうございます。滑膜細胞の情報伝達に関することはそれだけでも面白いと思いました。突起を引き起こす原因は様々なのでしょうが、細胞の運動に関するシグナル伝達は、私の知る限りRhoファミリーに属する一連のタンパクがメジャーである気がします。だからといって、Rhoだけで問題が片付くのかというととても理解がおよばず、まったく違う原因なのかもしれません。そもそも分かっていないことなのかもしれません。グリア細胞の突起は恒常的な突起であって特定条件下に生じる構造物とはその成因が異なる気がします。私の取り扱っている細胞がスフェロイドになるかというと、通常の培養条件下では形成しません。特殊な薬剤を加えることもなく(培地の成分が生体内と完全に一致しないという意味では特殊かもしれませんが)、ごく一般的な培養法です。確かに、平滑な(?)細胞膜から樹枝状な突起状態になる「ドライビングフォース」が知りたい、という質問が適切ないいかたかもしれません。しかも細胞分裂時という条件下であることが難しいところなのです。新たに接着するため、細胞質容積を回復させるため等、必要性を仮定することから原因を探るのも難しいので、関与する分子レベルまで議論するとなると更に厳しいことです。