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SWレギュレータ LM2670の出力電圧
SWレギュレータ LM2670の出力電圧を変化させ、負荷に流れる電圧、電流を測定しているのですが、負荷の抵抗値が低い場合、電圧を上げていくと出力電圧が発振してしまいます。 単純に電流制限機能が働いたのかと思ったのですが、抵抗値が高い場合では同じだけ電流を流しても発振はしませんでした。 電流制限機能が働くかは単純な電流値のみで考えてはいけないのでしょうか? もし、お分かりの方がいらっしゃいましたらご教授願います。
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出力電圧を調節できる電圧可変モードで使用されてますね。電圧を上げるには帰還抵抗値 を大きくして出力の電圧をフィードバックする分圧回路の分圧比を大きくしますが、 その場合はフィードバックループのループゲインは下がりますので発振しにくくなります。 発振の原因は位相余裕が少なくなった為だと考えられます。出力平滑コンデンサの直列等価 抵抗ESRが小さいセラミックコンデンサを使用してませんか?その場合にはコンデンサの容量値 とESRの積で決まるゼロによって位相が戻されますが、そのESRが小さいためにゼロの周波数が ループ利得が0dBになる周波数より高くなってしまい、位相余裕が少なくなって発振しやすく なります。 コンデンサをアルミ電解にすればESRは0.1Ωから0.3Ωと大きな値になるのでゼロは 低い周波数に降りてくるので位相回りが抑制されて位相余裕が増加し発振しにくくなります。 コンデンサをアルミ電解に変更できない場合(出力リップルがアルミ電解にすると増加する ので、それが許容できない場合)は出力とFeedbackピンに接続されている抵抗に並列にコンデンサを 追加して、位相進み補償をかけます。Cの値は発振が起きた時の発振周波数に近い周波数になる ようなCR時定数に選びます。これで発振は止まると思いますが、確認してください。
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- KEN_2
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文面から出力可変タイプのLM2670-ADJを使っておられるのですね。 このSWレギュレータ は降圧型となります。 であれば、入力電圧と出力電圧と電流の関係にCoutの容量とLの適正範囲があり、入力電圧は出力電圧+3V以上と、出力電圧の値でCoutの容量とLの最適値が異なってきます。出力電圧は何Vから何Vまでの範囲で考えておられますか? 3.3V、5V、12Vの固定出力タイプと比較すると、可変出力タイプは広範な電圧可変では安定しない理屈で使用電圧範囲で最適定数を選定する必要があります。 11ページのFIG2と12・13ページの追加のアプリケーションの注意事項は参考になりませんか? LM2670-ADJ http://www.national.com/JPN/ds/LM/LM2670.pdf