自転車の転売についての問題

質問

• 賃貸マンションで自転車が撤去され、海外に転売された問題が発生。
• 管理会社は責任を放棄し、下請け業者が責任を取る契約とのこと。
• 被害者は祖父の形見の自転車に思い入れがあるが、弁償だけで済むのか疑問を抱く。

回答No.5

toeni · ベストアンサー

初めまして。
ご自身の過失についてもきちんと分析的に捉えておられるので、バランス感覚を持った方と拝察します。
私は法律の専門家ではなく、マンション管理組合の役員（いわば撤去する側）をしていたことがあるというだけの者ですが。

マンション（私有地）内に放置された自転車をどのように扱うか、合法的に撤去するにはどういう手続きが必要か、ということについては、撤去する側としてはかなり慎重に扱わなければならない、結構やっかいな問題です。というのは、放置自転車にも「所有権」があるからです。

今回の場合、管理組合が撤去に踏み切ったところまでの事前警告や周知についてはひととおりやっておられるようなので、ここは責められないかなと思います。

ただ、撤去して2、3日で転売、というのはどうもおかしいですね。
つまり、あなたの自転車がたとえ「放置自転車」とみなされる状態であったととしても、その自転車の所有権を適法に取得しているのか、という問題が残っています。
放置されている自転車に一定の期間の警告を表示しても移動されなかった、という場合、だからといってただちに自転車の所有権がマンション管理組合や管理会社（賃貸ならオーナー）に移ったわけでもなく、ましてや撤去業者に移ったわけでもありません。

きちんと手順を踏んでるマンションでは、撤去した自転車について警察に連絡して盗難車として届が出ていないか、といったチェックをしてもらって、そのうえで遺失物として警察に届け、通常6カ月経って所有者が名乗り出なければ、拾得した人（管理組合なりオーナーなり）に所有権が移って、これで晴れて売却や廃棄が可能になる、という手順でやっていると思います。

もし、管理規約などでシールを貼っていない自転車を撤去したらすぐ所有権が管理組合なりオーナーなりに移る、といった規約になっていて住人が合意していたとしても、マンション外の人が放置していった自転車の可能性もあるので、管理規約だけで直ちに転売ができるとも思えません。

今回の場合、「撤去」は問題ないとして、撤去した業者が、持ち主が現れるまで保管しなければならない
ところを早々に売り払ったということなのか、それとも、管理組合（またはオーナー）が所有権のことに
思いいたらず、撤去業者に「撤去したものは処分してもいい」と言ってしまっていたか、どっちに問題があるのかわかりませんが、少なくとも問題のある状態であることは間違いないと思います。

だからあなたが法的に戦おうと思えば戦えるとは思うのですが、ただ、あなたが戦って相手から取れるものといえば、おそらく中古自転車としての時価相当の弁償が関の山ではないかと思います。
すでに弁護士さん（相手方の弁護士さんですよね？）とお話をしておられるようですが、先方から示談と言ってくるということは、やはり法的にまずい状態であることの自覚があるのだと思います。

穏便に相応の示談金でことを納めれば、なにも質問者さんが転居までされる必要はないと思いますが、その撤去した業者さんが反社会的な集団と関係があるとか、何か怖い理由があるのでしょうか。
もしそんな相手だったら示談など言ってこないで、あなたの過失を言いつのって一銭も払わずに済ませることをまず考えると思いますがどうでしょうか。

もちろん、気持ち悪いからもうこんなところに住みたくない、という心境であれば転居やむなしですが、もし私だったらここは冷静に先方の弁護士から示談の条件を提示してもらって、まあ相応の金額（普通の中古自転車なら数千円、慰謝料的な「気持ち」が入って1万円くらいでしょうか、これは素人考え）を受け取って、それで終わりにすると思います。

そのお金を使って、自転車を遠くから運んでくださったお祖母様に、不注意で失ってしまったことのお詫び
の品を贈るなり、お祖父様のお墓参りに行かれるなりなさってはいかがでしょう。

もちろん、自分の過失もあるのだからということで一銭ももらわずに終わりにする、というのも選択肢にはあると思います。それであなたの気持が収まるなら、それもアリだと思います。ご家族でよくご相談なさってください。

お礼

とてもご丁寧に、分かりやすい内容でご回答いただきましてありがとうございます。

弁護士の方は撤去した下請けの会社の代理人との事でした。

その後、弁護士の方とやり取りをしていて、私の自転車に張り紙告知をしていなかったという事実があったり（２５日の午前中に張り紙告知をしたとの事ですが、２５日の午後に自転車を受け取ったので）、管理会社や撤去をした下請け会社の方の度重なる嘘も発覚し、弁護士の方には「どのような経緯や理由があって私の自転車が海外へ売られたのか直接会って経緯を聞きたい。」と伝えました。しかし、弁護士からの弁護士の方とお話させていただきましたが、最終的に４万円の示談金で和解したいとご連絡いただきました。４万円の示談金は高額であり私なりにも調べましたが、ご回答をいただいた通り１万ぐらいが相場との事でした。すぐにでも示談すべきなのですが、即答は出来ませんでした。
色々と考えた結果、私としましては少し幼稚かもしれませんが、示談はありえないと思っております。
お金を請求したわけではありませんから。
私にとって自転車はプライスレスのものなので、企業として転売する上でどのような管理体制であったか、それらの事でどれだけ困った人間がいたか、受け止めて謝罪を受けたい気持ちが強いです。
といっても、先方は４万以外の解決はないとの事なので、示談は受けず一般市民に出来る警察への盗難届けを出そうと決めました。

ご回答いただきましてありがとうございました。
今後は、自分に非がないようしっかり管理をしていきたいと思っております。