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心の中にズシンとくる重たい本

zac1116の回答

  • zac1116
  • ベストアンサー率50% (27/53)
回答No.8

他の回答者さんに横槍を挿むようで心苦しいのですが、 日本のシンドラーと言えば、中原ではなく杉原千畝氏ですね。 日本でより、主にヨーロッパで有名な日本人です。 僕は海外で育ちましたが、歴史授業で、杉原を扱った文を読んだ事があります。僕が日本人なので、教師がオリジナル教材として作ってくれた資料だったと記憶しているのですが、東洋顔だと差別されることも少なくなかった中、幼心にも同じ日本人として誇らしい気持ちになったものでした。数ページだけだったので、具体的な書名や参照先など不明ですが、アマゾンで検索すると関連書籍が何冊か出ているようです。興味があればご一読を。 横槍だけでは申し訳ないので、回答もしていきます。 ズシンと来るもの、と言う事で、僕も大地の子を書こうと思ったのですが、文体ですか(笑) 僕はストーリーさえ成立していれば、文体がブレても割り切って読めるタイプなので気にしませんでしたが、読み方によっては一度気になりだすと物語に集中できませんよね。無駄に長いものは特に。 ここはいっそノンフィクションや自伝物を探されてはいかがでしょう。 自伝物の悪い所は、フィクションのように作者の神様的な俯瞰視点が無く、語られる事実が著者の立ち位置一方向からのみで客観性に欠けるゆえに、文中の事実をそのまま鵜呑みに出来ない事と、著者が自分を飾ろうと、意識的あるいは無意識的に表現がゆがむ事ですが、それを了解した上で読めば良いだけの事です。 大地の子と同時代・同地域の物だと、ユン・チアン作‘ワイルドスワン’  文中の‘私’に、読んでいる自分(私)を同調させない方が読みやすくなると思います。 現在により近い物だと、ルワンダ紛争の関連書籍は既読でしょうか。  特に1994年のルワンダ大虐殺として知られる事件の、当事者による自伝、ジャーナリストの手記などがたくさん出ています。  英語に拒否感が無ければ、Romeo Dallaire Shake Hands with the Devil: The Failure of Humanity in Rwandaがお勧めです。何でか邦訳が見つかりません。内容はバルトロメ・デ・ラス・カサスのA Short Account of the Destruction of the Indies (邦題:インディアスの破壊についての簡潔な報告)を彷彿とさせます。   邦訳され手に入り安い物では、レヴェリアン・ルラングァ(アマゾンサイトより読み方を参照しました)著‘ルワンダ大虐殺~世界で一番悲しい光景を見た青年の手記’、イマキュレー・イリバギサ著‘生かされて。’もし読むなら両方読み対比させると、文章で描かれている物以上に見えてくる物があるはずです。  映像作品だと、ホテル・ルワンダ。  前述の自伝二本よりは俯瞰的ですが、商業作品の宿命か、書ききれないことがあった様子です。少しモヤモヤします。でも見ておくと、アフリカの様子が映像としてイメージしやすくなるので、他の関連書籍を読む時の助けになると思います。  ちなみにルワンダは、アフリカ諸国の例に漏れず、19世紀のアフリカ分割以降長く欧州勢力の統治下にありました。ドイツ領を経てWWW1後はベルギーに委任統治され、1962年に独立しますが、公用語がフランス語であったりクリスマスやイースターが休日であったりと、キリスト教の影響が強く残ります。最近は公用語がルワンダ語と英語になり、宗教分布もまた変わってきているそうです。それら背景を全く知らなくても読める本でもありますが、参考までに。  そういえば質問者さんには以前別カテでお答えしたことがあるような。 今度は齟齬なく、有益な回答になっていれば幸いです。

noname#121701
質問者

お礼

ルワンダ紛争は未だよんでおりませんでしたので、早速読みたいと思います。 ワイルドスワンは著者が同世代なものですぐ読みました。私か紅衛兵に連帯して学生運動をしていたその紅衛兵の実態を知ることは悲しくもありました。そして山崎豊子の大地の子を読み、パールパックの大地を読み、私流に中国三部作と位置づけてます。 自叙伝が恣意的という指摘がありますが、殆どの歴史的人物は本音を語らず文書を残さず自害し絞首刑になっていますので、恣意的なものを前提に他の本と読み合わせで読んでいくしかありません。 最近の事例では東大安田講堂やあさま山荘事件は佐々氏の本しか図書館にありません。 佐々氏は機動隊側の人ですから、その視点で本を書き、テレビも佐々氏の意見で構成されています。 しかし当時は機動隊は悪、学生が善という基本で報道かなされていて、今の論調とは180度異なります。 そしてその後のバブルとなりますと、大蔵省や銀行のやったことは全て封印され一切報道も書籍もありません。わずか20年前常識だったことが見事に風化され歴史から消えました。 当事者で真実を知っている人は皆黙秘し、かろうじて知っているマスコミも国家権力と巨大産業が怖くて語らないこれが実情のようです。かように歴史の真実は絶対に分からないことを前提としていろんな角度からの意見を拝聴する態度でよんでおります。アメニカは民主化という名の下にアメリカに敵対しない日本を作りあげその一環として、憲法改正・財閥解体・農地解放をしてきましたが、官僚は内務省のみ解体しその他は戦前のままには、再軍備に必要な参謀を確保し、アメリカが欲しい731部隊の情報のため関連する人たちは何ら責任追及されませんでした。ですから戦争責任ある人たちは戦後堂々し国会議員になり、製薬会社のトップとなってます。ノモハン事件・インパール作戦の失敗も誰も責任をとらず、大東亜戦争の実質的判断作戦を立てた参謀は責任をとるのでなくアメリカに待遇されました。 それはそれで仕方のないこととあきらめてますが、戦争を知らない今のテレビ局の現役がその人たちを祭り上げるのが釈然としません。 杉原千畝氏も関口宏さんの番組で取り上げたことで火がつきました。日本は戦前人種差別撤廃を国際連合で訴えた国ですから、杉原千畝氏の行動は意識ある日本人として当然のことと思われます。 未だに人種差別している国ですと、杉原千畝氏の行動が美化されますが、美化する前提がそもそもおかしいと私は考えます。ルワンダにしろイラクにしろ未だに部族の戦いです。国という概念が希薄なのですから、国家という概念がっかりある先進国としてどうしていいのか分かりません。 行動に移せなくても知ることはたいせつなので、早速よんでみます。 最近は満州からの引き上げの手記を読んでますが、図書館で借りても誰も読んだ形跡がありません。 読むことか彼女や彼へのレクイエムだと思うし、彼女や彼が言い残した思いを身に受け満州引き上げ時と同じ態度で生きることで身を律してます。そうした態度で生きますと全く社会と適応出来ません。 しかしとうに現役を退き、既に耳も聞こえませんので出来ることは本を読むことだけです。 社会とのつながりはとうの昔に切れてしまいましたので、満州引き上げ時の彼女彼らの心をおのが心として現在生きております。いい情報をありがとうございました。

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