- ベストアンサー
製造業の粗利益について
製造業の粗利益について 粗利益=売上総利益と説明しているものが多いですが 売上高から原材料等の変動費を引いた貢献利益や限界利益と同じ意味と解する説明も見受けます 正しくはどうなのでしょうか?
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
#2です。 「ところで製造業の場合・・」以下の文章が不完全になっていしまったので書き直します。↓ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さて、粗利益(そりえき、あらりえき、あらり)とは、全部原価計算においては売上総利益を指し、直接原価計算においては限界利益(または貢献利益)を指します。 ところで、売上原価の大部分は変動費ですが一部は固定費です。また、販管費の大部分は固定費ですが一部は変動費です。ですから全部原価計算における粗利益(売上総利益)と直接原価計算における粗利益(限界利益(または貢献利益))とは必ずしも一致しないのです。 さらに製造業の場合は、売上原価の主要部分である製造原価の大部分は変動費ですが一部は固定費です。この点も、全部原価計算の粗利益と直接原価計算の粗利益が一致しない原因になります。
その他の回答 (3)
- osaru237
- ベストアンサー率64% (9/14)
一口に粗利益といっても様々な使い方をされているので、ご質問のもっとも単純な回答としては、状況によってはいずれも正しいと考えられる、ということになります。 ご質問の中で2つの例を示していただいていますので、そちらに即してそれぞれを説明すると、 〉粗利益=売上総利益 こちらは制度会計(つまり、例えば法的に作成しなければならない決算書)における損益計算書でのイメージで使用されている場合と考えられます。 制度会計においては、単純に申し上げると、全部原価計算が前提とされ、固定費についても製造原価に含め、そこから導出される売上原価を売上高から控除した金額が売上総利益とされます。 制度会計に基づく損益計算書の分析をする場合などで粗利というと、一般に売上総利益をさす場合が多いと思われます。 〉売上高から原材料等の変動費を引いた貢献利益や限界利益と同じ意味と解する説明 こちらは管理会計のイメージで使用されている場合と考えられます。 例えば、社内における原価低減を話題にする際、製品単位当たりの粗利、などという場合には、(無論管理会計ですので会社によって全く感覚が違う場合もありますが)貢献利益をさす場合もあるでしょう。 “コスト”のような言葉と一緒で、その環境や状況によって意味が変わってしまう言葉の一つと考えます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お陰さまで、ますます理解が深まってきました。 やはり直接原価計算を伴う、管理会計に着目すべきなのですね ありがとうございます。
- hinode11
- ベストアンサー率55% (2062/3741)
原価計算には二通りの方式があります。 (1)全部原価計算 (2)直接原価計算 (1)全部原価計算: 現在の企業会計原則は全部原価計算方式に拠る会計が説かれています。また法人税法や所得税法や会社法や金融商品取引法においても全部原価計算を前提とする経理方式が説かれています。よく見かける損益計算書はほとんどが全部原価計算に基づいて表示されています。 売上高-売上原価=売上総利益 売上総利益-販管費=営業利益 ※販管費:正しくは「販売費及び一般管理費」という。 (2)直接原価計算 一方、直接原価計算は企業内部の利益統制や原価統制に適する会計です。 売上高-変動費=限界利益(または貢献利益) 限界利益(または貢献利益)-固定費=営業利益 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ところで製造業の場合、売上原価の大部分は変動費ですが一部は固定費です。また、販管費の大部分は固定費ですが一部は変動費です。 ですから全部原価計算における売上総利益と直接原価計算における限界利益(または貢献利益)とは必ずしも一致しないのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、直接原価計算の場合は限界利益を粗利益と呼んでいいのですね?
- damoi-39
- ベストアンサー率30% (145/473)
●簡潔に回答します。 粗利益とは,つまり製造が出来なければ売上高はありえない。ここに販売と言う実績があって売上総利益(粗利益)と言う言葉が生まれてきます。 A売上高ー売上原価ー材料費ー設備・工具・賃借料ー労務費=売上総利益(粗利益)なのです。つまり,売上総利益(うりあげそうりえき)・粗利益(あらりえき)・粗利益(そりえき)といろいろ言うけれど意味は同じです。 B売上総利益(粗利益)ー販売費・一般管理費=営業利益 C営業利益ー営業外費用=経常利益 D経常利益ー法人税・株主に配当金を払う=当期利益 製造OR販売の利益について貢献利益?限界利益?と言う言葉は企業会計原則では聞いた事がありませんので,もし検討違いの回答であるなら削除してください。
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
なるほど、製造業の場合、売上原価に含む変動費の割合が多いため、直接原価計算を用いることが多いのですね、納得しました。ありがとうございました。