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宮崎県の種牛の殺処分について

noname#160718の回答

noname#160718
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回答No.11

 Jagar39です。  「発症していない農場の家畜を殺す」という理屈は、科学的にはNo.7で回答しました。「山火事が拡大するのが止められない場合、燃えている周囲の樹林を全て切り倒して拡大を止める」というのがそれです。  口蹄疫のワクチンは感染を完全には防御できません。というより完全に防御できるワクチンの方が少ないのですけれど。  完全な感染防御はできないけれど、ワクチンを接種して免疫ができた動物は感染しても発症を抑えることはできます。つまりその動物の体内でのウイルスの増殖率を大幅に抑えることができるわけです。  ですから、1頭の動物の体内での増殖を抑えることができる →その農場内での感染拡大の速度を大幅に抑えることができる →つまり農場間での感染拡大の速度も大幅に抑えることができる  というわけです。「時間稼ぎ」という言葉の意味がお判りになりましたでしょうか。  一方、ワクチンを接種した動物は感染しても発病しないため、「ウイルスがこのエリアからいなくなった」ということを判定することが極端に難しくなります。抗体検査をしても感染家畜とワクチン接種家畜の区別はできません。  ですから、ワクチンを接種した動物は「時間稼ぎ」の役割を果たした後は、やはり全て殺さなければ見えない形でそのエリアに蔓延したウイルスがやがて他の地域に拡大して再び爆発的な感染拡大を招くことが避けられません。  No.7で「周囲の樹林に散水してから切り倒し始める」と書いたのがそれです。  未発症の牛はウイルスに晒されなかったか、晒されても感染閾値より少ないウイルスだったため「感染が成立しなかった」動物群です。  無症状で感染して抗体は持っているけれど発症はしない、という動物も存在し得ます。  そういう意味では「ワクチンのように作用した」という状態になる動物も存在するでしょう。  それによって不利益を受ける人間は、「国の関係者」だけでなく日本の畜産全て、です。しかも壊滅的な不利益です。  ワクチンを接種した動物にウイルスが感染したときと同じような状況になるわけですから、「見えない形でウイルスが蔓延する」ことになるわけです。  見えない形ですから、気づかない間に日本中に蔓延していた、という事態になりかねません。  「見えない形での蔓延」でも、抗体検査をすれば検出は可能です。  秋頃に日本全国の牛や豚の抗体検査を実施したら(全国サーベイは必ず実施されるでしょう)日本中の家畜が感染していた・・・なんてことになったらどうします?日本中の牛や豚を殺処分しないと清浄国には復帰できませんよ。  つまり、そのときには日本の畜産が終わる、ということです。  台湾がそんな状態に陥っています。  97年に発生した口蹄疫の防圧に失敗して、以後台湾は常時ワクチンを接種している国、になり下がっています。試しにワクチン接種を中止すれば発生する、ということを繰り返しているので、もはやウイルスが常在してしまって清浄化が不可能、という状況です。  以前の台湾は豚肉に関しては輸出が収入の大半を占める「輸出で食っている国」だったのですが、ワクチン接種をしている以上「清浄国」とは認められず、世界中の国から輸入停止措置をずっと受けていますから、「輸出産業」としての養豚は既に消滅した状態です。  そんな事態になったら国の関係者も困るでしょうが・・・・  農家や関連産業の人たちはもっと困りますよ。国の関係者は畜産が消滅しても自分の職を失うことにはならないですが、農家や関連産業の人たちは路頭に迷ってしまいますから。  この口蹄疫を宮崎で止めることができるか否か、には日本の畜産の浮沈がかかっていますから、「日本の畜産を潰したい」という以外の陰謀は入り込む余地はないです。

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