- ベストアンサー
日本のGDPの数字が分かりません…。
日本のGDPの数字が分かりません…。 宿題で、GDPを調べてくるようにと言われました。 早速ネットで調べたところ、名目や実質など分からない言葉が出てくる上に、数字も沢山出てきてどの部分がGDPなのか良く分かりません…。 本当に申し訳ありませんが、どなたか教えていただけると幸いです。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
GDPとは、国内総生産の略であり、一定期間(一年間)に国内で生産された財又はサービスの市場価値の総和です。 一定期間は、日本では一年と四半期(3か月ごと)の数字が公表されています。 内閣府が統計を整備しています。一年は、日本では暦年(1/1~12/1)と年度(4/1~3/31)の両方が公表されています。 四半期では季節による影響が避けられないので、元の数値(原系列)に加えて季節調整を行った数値(季節調整系列)も公表されています。 「国内」というのは、基本的には国の領土を指しますが、大使館や日本でいえば米軍基地などは含みません。類似の概念としてGNP(GNI)がありますが、これは国内ではなく国民の略であり、国籍に関わらずその国に住んでいる人に注目して計算されます。 「財又はサービス」というのは一般的なもの全般を指す経済学の用語です。 問題は「市場価値」です。要するに価格ですが、常に変動しています。したがって、価格をどうするかという問題があります。 名目というのは、取引した額をそのまま使う、という方法で計算されたものです。 実質というのは、一定時点の価格で取引されたものとして計算されたものです。 名目であればお金の動きが正しく反映できますが、どのくらいの量の物が生産されたかは分かりません。逆に実質であれば、どのくらいの量かが分かりますが、実際にはどのくらいのお金が動いていたのかはわかりません。したがって、何を見たいかによってどちらの数字を使うかの選択が必要になります。 実質には価格変動分は含まれないので、逆にいえば名目の変動と実質の変動を比べれば価格の変動が分かるわけです。この発想から、デフレータというものが計算されています。 因みに#1の実質の説明は間違っています。 > 実質GDPとは、季節の変動や物価の変動などを差し引いて、基準年と比較した金額のことを言います。 とありますが、実質GDPでは、季節変動に関して何も対策を取っていません。価格を据え置いて計算しただけあり、物の動きに注目した計算の方法です。したがって、10-12月期に四半期実質GDPも上昇しますし、その部分の季節的な影響を取り除くために季節調整値も発表されています。 その他に、増加率と寄与度が公表されています。増加率はいわゆる伸び率のことです。寄与度は、全体の変化に対するある項目の変化の割合であり、全体の項目の変化がどの項目の変化によってもたらされたものかを示しています。
その他の回答 (1)
- covanonki
- ベストアンサー率48% (219/448)
GDPとは。 (1)民間最終消費支出 これは、日本にいる民間人が、何かを買ったり、乗り物を利用したり、入場料を支払ったり・・・などな ど、さまざまな方法でお金を使った金額の合計です。 (2)民間住宅投資 これは、日本にいる民間人が土地や建物を購入したお金の合計です。 (1)+(2)=日本にいる民間人が1年間で使ったお金の総額です。 (3)民間企業投資 これは民間企業がつかったお金の総額です。 (4)政府最終消費支出 これは日本国政府が公共投資以外に使ったお金の総額です。 (5)政府公共投資 これは、政府が民間人に発注したお金の総額です。一般に、「社会資本整備」のために使われるお金 のことを公共投資と呼びます。高速道路建設だったり、公官庁舎設立のためのお金とか、学校の設立 に使われるお金とか・・・。いろんなものが考えられます。 (4)+(5)=政府が使ったお金の総額です。 つまり、 a.民間人が使ったお金の総額 b.民間企業が使ったお金の総額 c.政府が使ったお金の総額 この3項目に、 d.民間企業と政府の中で増加した在庫の量 e.日本が国外に輸出した金額の合計から輸入した金額の合計を引いたもの=純輸出額 を加えたものがGDPです。 実際には、dの項目は本当に微々たるもので、GDPに対する影響は恐ろしく小さいので、5つの 項目からdを省いたもの、 民間人が使ったお金+民間企業が使ったお金+政府が使ったお金+外国からもらったお金 がGDPである、といってもよいと思います。 ちなみに、一年で考えると、GDPの量がもっとも多くなるのは12月です。 クリスマスとお正月に向けて、国民がもっとも多くの消費を起こす月だからです。 政府は、年間のGDPとは別に、「4半期別」GDPというものを示しています。 4半期、つまり、3ヵ月後とのGDPのことですが、1月~3月、4月~6月、7月~9月、 10月~12月の4つに1年を分けて考えた場合、12月にもっともGDPが多くなる、という 理屈から、必然的に10月~12月のGDPがもっとも多くなります。この数字を名目GDPと呼び ます。 ですが、たとえば11月に大きな銀行が倒産して、経済がガクッと落ち込んだのに、12月に 消費が拡大するから、前後の7-9月、翌1-3月と比べてもどうしてもGDPの値は大きく なってしまうのです。 なんだか変ですよね。去年に比べると、明らかに経済は落ち込んでるのに、4半期別では 経済が成長しているように見えてしまう。 こういった不自然さをカバーするために用いられているのが「実質GDP」という考え方。 季節や経済状況による変化を、基準年を定めて、「年率」で比較する考え方です。 「このままの成長を続ければ、GDPは1年でどのくらい成長するか」という数値です。 つまり、名目GDPとは、日本国内で消費されたお金をそのまま積み重ねた金額。 実質GDPとは、季節の変動や物価の変動などを差し引いて、基準年と比較した金額のことを 言います。