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有機でNPKのバランスをとるには?

いつもお世話になっております。 化学肥料を使わずに、窒素・リン酸・カリのバランスをとるとき、みなさんはどのようにされているでしょうか。 野菜によっては〈窒素だけ、リン酸だけ、カリだけ〉を多めに施したいということがありますが、こうするといいんだよ、というのがあったら教えていただけないでしょうか。 たとえば、窒素には発酵油かすを用いたり、リン酸には鶏糞、カリには草木灰といった感じで、おおざっぱにとらえて問題ないでしょうか。 あまり深く考えなくてもいいような気もする半面、おおざっぱに考えているのは自分だけのような気もします。

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  • fumi26
  • ベストアンサー率82% (161/194)
回答No.2

 有機系の肥料だけで作物を栽培する際、ご存じでしょうがいくつかの注意事項があります。その1つは、堆肥などに含まれる肥料成分含有量を化学肥料のそれと比較しにくいことです。有機系の肥料成分の大部分は有機物として存在するため、微生物の作用(生物体合成→死滅に伴う無機化)を受けねば作物が利用しにくいからです。また、土壌の性質や腐熟成分の多少により肥効は強く影響を受けます。「あまり深く考えなくてもいいような気もする半面、おおざっぱに考えているのは自分だけのような気もします」とお考えのようで、それが正解と思います!  ただ、有機系の肥料は、家畜糞を主原料とする厩肥と腐葉土、貝化石など無機系と多様です。また、厩肥にも牛糞や豚糞と鶏糞との間には肥料成分の多少だけでなく性質も大きく異なります。前者は有機物の供給による土壌の改良と多少の肥料供給、後者の鶏糞は比較的速効の肥料成分供給ですね。  私は耕作放棄地と開墾地あわせて約1反、理論の実証と暇つぶしで京野菜を中心に栽培しております。その際、熟畑でないため、堆肥などを施用しても期待通りの収量が得にくく、10年以上経過してやっと化学肥料なしでもそこそこ収穫できるようになりました。出来た作物は知人に無料で配る家庭菜園ですので笑っていますが、有機野菜を行う農家にとって畑は財産です。豊かな土壌は、有機物に富み、肥料成分を貯蔵でき、施用された肥料を緩衝作用を持って作物に供給できるからです。  基本的には次の方法で施肥しています。 (1)収穫後、牛糞堆肥を1反当たり2トンの見当で散布し、耕起します。 (2)トマト、茄子では、溝を掘り割り肥えとして乾燥鶏糞を5mに15kgと過リン酸石灰少々入れ、土で覆い、その間に苗を植えます。追肥はしません。 (3)醗酵菜種粕は高いので使いませんし、草木灰などは牛糞堆肥や鶏糞にKやPが含まれていますので使いません。ニンジンや玉葱の追肥には、鶏糞を使います。市販の微量成分は堆肥に十分含まれていますので使いません。  参考書として、井原豊「家庭菜園ビックリ教室」農文協を利用しています。良く書かれた本で、専門家として評価しています。また、ご存じでしょうが、堆肥などの肥料成分も添付します。数字だけで農業ができるなど、厳格な指標を持つ水稲「コシヒカリ」以外不可能で、自分で考え試行錯誤することこそ家庭菜園での有機栽培の醍醐味と感じます。

参考URL:
http://park5.wakwak.com/~kcy/63yukihiryo.html
3839_1978
質問者

お礼

的を射た素晴らしいご回答、ありがとうございます。 ご回答によって、あまり神経質になる必要はないのだと思えるようになりました。数字だけで農業ができない、というのは、うちの水はけの悪い土を見ていると、すんなり理解できます(苦笑) 「家庭菜園ビックリ教室」ぜひ参考にさせていただきます。URLについてもご親切に痛み入ります。 どしろうとの質問に分かりやすく答えていただき、感謝しております。

3839_1978
質問者

補足

「家庭菜園ビックリ教室」購入いたしました。これまで考えていたやり方とあまりにもかけ離れていて驚きましたが、非常に論理的に書かれていて分かりやすかったです。あとは実践ですね。 本当に助かりました。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • cactus48
  • ベストアンサー率43% (4480/10310)
回答No.1

窒素と燐酸とカリは肥料の三要素ですが、植物が生育するために必要な成分はカルシウム、マグネシウム、イオウと言う中量要素や、鉄、胴、 亜鉛などの微量要素が必要です。この中でも特に多く必要とされるのが 三要素と言う成分で、これらが栽培する植物や作物に対してバランス良 く含まれていないと生育が思うように行きません。 例えば花木の場合は他の三要素より燐酸分が多い方が良く、水耕栽培は 他の三要素より燐酸分が少なくなるように使用する肥料を選ぶ事が大切 になります。植物によって配分を変える必要があり、自分で配合をさせ るためには相当な知識と経験が必要です。 油粕と鶏糞と草木灰を混ぜて使用したとして、他の中量要素や微量要素はどのようにして補うのでしょうか。 発酵油粕ですが、粉状の油粕は窒素分が多く含まれているので、窒素肥 料の一つとして使えます。しかし発酵油粕は骨粉や魚かすや米ぬかなど が既に混ぜられて発酵して、団子状に丸められています。肥料の三要素 が均等になるように調整されているので、発酵油粕に鶏糞や草木灰など を混ぜられるとバランスが崩れてしまいます。 乾燥鶏糞も同じで、窒素分が少ないのですが燐酸とカリ分が多く含まれ ているので、草木灰を新たに混ぜられるとバランスが崩れます。 草木灰は有機質のカリ肥料ですから、窒素分と燐酸分だけが含まれてい る有機質を探す事になります。これだけでも大変な作業になると思いま せんか。

3839_1978
質問者

お礼

たいへん具体的なご指摘、ありがとうございます。 有機質だけで野菜を栽培することは難しいと言われることは承知していましたし、いただいたアドバイスは非常に現実的な厳しさをはらんでいるものだと思いました。が、できれば先哲のお智慧の中から「こうするといいんだよ」というのがあったら教えていただけないでしょうか。 三大要素以外の要素に関しては、牛糞堆肥を筆頭とした厩肥・または草堆肥からもまかなえるという話を伺ったことがあります。こういった考え方も間違いでしょうか。

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