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伝導電子の比熱
伝導電子による比熱は1原子あたり C=3zk/2 と期待されるが実際はそうではない。その理由を求めよという問題なんです。 その答えは 内部エネルギーはフェルミ分布関数に依存する。 つまり温度に依存する。内部エネルギーの温度微分が比熱なので 実際は比熱も温度依存する。 でいいですかね??
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おkです。 詳しく言えば、パウリの排他原理により、フェルミ順位よりkT程度の深みにある電子( 割合にして kT/kTf[割] )のみが室温のエネルギーを獲得し、異なる準位に遷移することが出来る(身動きが出来る)ので、1原子あたりの伝導電子のエネルギーEは E ∝ z×(kT)×(T/Tf) ∴ C = dE/dT ∝ T 因みに、Tfは一万ケルビンほどのオーダーなので、室温での伝導電子比熱は C → 0 となります。よって、導体と絶縁体との間において、比熱を議論するための場合分けは必要ありません。(あくまで室温において)
お礼
詳しい説明までありがとうございます。 助かりました。