この世に不思議なし

質問

皆さんこんにちは。

この世には不思議なものがあります。
解明されていないＵＦＯや幽霊などです。
しかしこれらは、科学がもっと進歩すれば、いずれ解明
されるのではないかと思っています。

今の科学力では無理なだけで、将来的にはあらゆる不思議な
ことは解明できそうな気がします。
そうなると、誰かの言葉ではないのですが、「この世に不思議なし」
と思いますが、どうなのでしょうか？
それとも、どんなに科学が発達しようとも、解明できない事は
あるのでしょうか？

よろしくお願いします。

回答No.12

cyototu · ベストアンサー

#10です。

私は、物理学の研究で生業を立てて来た者ですので、その立場から

＞将来的に科学によって未来がわかるか、どうかは知りません。

について一言。

科学の最も重要な役割は、未来の予言、あるいは予測なのですよ。そのことについて説明しましょう。科学の中でも、特に精密科学と呼ばれ、今までの自然科学の発展では、他の科学の発展方向のお手本とされてい来たのが物理学です。そして、物理学はこの宇宙に存在するはずの最も基本的な「物理学の基本法則」と呼ばれる統一原理を見つけ出だし、さらに、その統一原理からの帰結を探ろうと言う学問です。

今まで、基本法則としては、古典力学のニュートンの法則、電磁気学のマックスウェル方程式、アインシュタインの一般相対性理論、それに量子力学のシュレディンガー方程式とハイゼンベルグ方程式が知られて居ります。実は、これらの基本法則に重要な共通点があるのです。それは、これら基本法則は、数学の常微分方程式かあるいは偏微分方程式と呼ばれる方程式で表現されていることです。これらの微分方程式の最も重要な特徴は、初期条件と呼ばれる今現在の情報を与えると、その方程式を積分することによって、未来の状態が何であるかが、「完全」に決まってしまうという性質です。そこで、このことを強調するためにこれらの微分方程式を、決定論的微分方程式と言うこともあります。従って、物理学の基本法則が判ると、原理的には、未来が予測できることになっていると考えられて来ました。またその認識が大変強い動機になって、物理学や他の自然科学が発展して来たといっても過言ではないくらいです。

ところが、近代の目覚ましい物理学の発展によって、話がどうもそんなに簡単ではなりらしいことが判って来ました。上でも言いましたように、確かに、基本法則は全て決定論的な微分方程式で表されておりますが、その方程式の解が滅茶苦茶に複雑な振る舞いをする、「カオス」と呼ばれる現象があり得ることが判って来たのです。所謂、「複雑系」の存在が認識されるようになって来たのです。カオスでは、現在の状況が僅かにずれただけ、それこそ、無限小にずれただけで、その後の物理系の振る舞いが完全に変わってしまう場合が在り、従って、無限の精度で現在の状況を完全に確定しない限り、将来の予測は原理的に不可能であることが判るようになって来たのです。

これは大発見でした。今まで、科学とは未来を予言することが至上命令の学問であり、そしてそれは原理的に可能であると考えられて来ました。従って、現在はともかく、将来科学の発展によって、全てが説明できるようになり、この世の中から不思議が存在しなくなる時期がやってくることが原理的に可能だと、楽観的に考えられていたのです。ところが、前世紀の後半の、カオスあるいは複雑系の物理学の発見は、この科学に対する楽観的な認識を根底から覆してしまうと言う、コペルニクス的な大革命を引き起こしたのです。

では、複雑系の例としてはどんなものがあるのでしょうか。実は、物理学の教科書で、この運動の方程式を解きなさいと練習問題に載っている例題以外のほとんど全ての現象が、複雑系の例なのです。今までの物理学では、自分達には解けそうもない物理系の運動方程式を意識的に避けて来て、たまたま解ける問題だけを研究して来たのです。そして、その成果が物理学の教科書に載っているのですから、その練習問題が解けるのは当たり前ですね。ところが、現在では、決定論的な運動方程式を与えても、それが解けない物理系に当たる確率が１に限りなく近い値を取ることが、数学的に厳密に証明されています。すなわち、この宇宙で起こる現象の中で貴方がたまたま複雑系に当たる確率、即ち未来が原理的に予測できない現象に当たる確率が、限りなく１に近いと言うことが証明されています。別な言い方をすると、未来の予測が可能な現象に巡り会う確率は限りなく０に近いと言うことです。我々の宇宙は、本質的に複雑系なのです。

＃１０さんの挙げた「人の心」も複雑系の典型的な例です。従って、科学がどんなに進歩しても、人の心を解き明かし、その不思議を取り除くことは不可能であることが、現在では数学的に厳密に証明されているのです。

ところで、何が恐ろしいかといって、この物理学という自然科学のこの威力ほど恐ろしいことはありませんね。前世紀後半に起こったこの物理学の大革命は、実は、この未来の予測の不可能な複雑系も物理学の対象であると言うことも、同時に明らかにしたことです。人の心も含めて、我々が未来の出来事を決定論的に確定的に予測できないと言うことは、決して物理学の基本法則が不完全だったり、間違っていたりしてるわけではなくて、その反対に、その基本法則が正しいとすると、我々は何故未来が決定論的に予測できないかの理由が判ってしまうのです。

そのように肯定的な側面がある理論には、必ず建設的な役割があるものです。事実、この新しい物理学の認識は、未来の予測に関して、決定論的なアプローチではなく、確率論的なアプローチなら在り得ることを同時に教えてくれました。確かに、私が＃６で紹介した娘さんの将来に対しては、彼女が片思いの人と結ばれるか、そして、一生幸せでいられるかを確定的にの予測することは不可能です。しかし、どういう確率で結ばれる可能性があるかの数値的予測なら、将来の科学の発展は可能にしてくれるでしょう。国家間の意思決定に関しても、科学の発展による未来の現象の確率的予測によって、戦争が引き起こされる可能性を最小限にする選択肢が何であるかも教えてくれるでしょう。

このように、将来の科学の発展は、次に何が起こるかはの不思議を解くことは原理的に出来ないが、何が起こる可能性がどのぐらいの割合で起こり得るかと言うことを明らかにしてくれるでしょう。

ですから、「この世に不思議はなし」という言葉は、小説の世界や人間の頭の中だけにある世界では可能でしょうが、人類の手に入れて来た科学は、そのことが現実の世界で起こり得ることを、原理的に否定しております。

回答No.7

cyototu

なるほど、質問者さん言わせると不思議とは主観的なもので、私にとっての不思議が、質問者さんには不思議でないというように、人によって何が不思議かが違うのですね。そんなに主観的な概念であるはずの「不思議なもの」を、客観的な科学が解明できるとは、主観が客観で、客観が主観で、いやいや、主観は主観で、客観は客観で、いやいや、主観は、、、、。何が何だか支離滅裂な気がして来ました。

>将来的に科学によって未来がわかるか、どうかは知りません。ただ、今未来がわかっているのに、その未来がなぜわかるのか今の科学力ではその理由がわからない。という問題でしたら、将来的に科学で解明されると思います。

とおっしゃって居りますが、「今未来が分かっているものは、将来科学的に解明される」という言葉には、何の情報も含まれていない、所謂、空っぽな言葉であることが分かりますか。この言葉は，「科学的に解明できるものは、科学的に解明できる」と言っているのと同じことですね。

私達人間の未来に何が起こるかを解明することは、科学がどんなに進歩してもできないと思います。そして、次に何が起こるか分からないと言う不思議は歓迎すべきことですね。例の娘さんが将来のことが全て分かってしまったら、何で生きているのか訳が分からなくなります。想像してみて下さい。今から何百年後か何千年後、もっと後か知りませんが、貴方の子孫が、これから自分に起こる全てのことが分かってしまったら、すなわち、成績はどうなって、どの人に片思いをして振られ、どの人と結婚して、どんな程度の子供が生まれて、自分自身は社会ではどんな目に会い、どんなことで得をして、どんなことで損をして、どんな社会的地位の人間になって、どんな夢が実現して、どんな夢が破れて、、、、そう言う全てが解明されているような世界に生まれて来たら、その人は生きていて楽しいと思いますか。私はそんなの嫌ですね。

上でも言いましたが、これから何が起こるか、明日のことはいつまでたっても分からないと言う不思議は、科学がどんなに進歩しても、無くならないと思います。そして、その不思議が、人々に生きている意味と希望と意義を提供してくれているのです。科学の進歩が人間の生きている意味や希望を取り除くことは、人間が存在する限り出来ません。だから、科学に解明できないものは、あるどころか、それがなかったら、人間が人間ではないことになってしまい、大変なことになってしまいます。

お礼

回答ありがとうございます。

僕がそう思っているだけで、実際のところは将来的にも
科学では解明できない事のほうが多いのかもしれません。
ただ、当然ながら誰にも先のことはわかりません。
でも、考えたり想像することはできます。
以下は僕が、「科学で解明できる」と思っている個人的な理由です。

江戸時代の人が、今の世界を想像していなかったのと同じように、
我々も未来のことは、今の価値観や知識なんかでは判断が難しい
のではないか。
したがって、僕らが想像している以上に科学が進歩して、当時
不思議であったことも解明されやしないか。
という事なのです。

ありがとうございました。

回答No.6

cyototu

この間京都の貴船神社に行って来ました。この神社は、縁結びの神として有名ですが、また、同時に縁切りの神でもあります。これは論理的に矛盾しているようですが、今でも引っ切りなしに、それぞれの思いを持った女性方がお参りに来ています。この矛盾は科学が発達したら、解明出来ることなのだと、質問者さんは思って居られるのでしょうか。

また、今では実在しなかったと分かっている神武天皇に対して、巨大な経費と人力を使って神武天皇陵が奈良県の橿原市に築かれており、宮内庁がそれを国税を使って守って居ります。同じ様に、仏教から見れば在りもしないキリスト教やイスラム教の神のために、巨大な建物が建てられ、また、キリスト教やイスラム教から見れば、在りもしない仏達のために巨大な建物が建てられて居ります。仏教は多神教だし、キリスト教やイスラム教は一神教なので、両方とも正しいというのは論理的に矛盾して居ります。ですから、どちらかが間違いか、両方とも間違いか、どちらかなのでしょう。ところが、この間違いのために、人間は全人生を捧げ、戦争まで起こして、数限りない人々が殺されて来ており、また、これからも殺され続けることでしょう。人間のこの行為は、科学が発達したら解明されるのでしょうか。そして、その解明が在り得るというなら、その解明で何が分かるようになり、どのようなことが起こると思って居られるのでしょうか。

あっ、それともう一つ、今朝どういうわけか私の家内が不機嫌だったのですが、どうも覚えがなく不思議に思って居ります。この類いの不思議は、少なくとも１日に人間の数だけは起こるはずですから、毎日々々不思議が途轍もない数存在しているように思えるのです。この類いの不思議は、人々の毎日の行動に影響を与え、場合によっては離婚したり、自殺したり、殺人沙汰になる可能性を孕んだ不思議ですから、宇宙の端がどうのこうのという不思議に比べて、遥かに重要で、是非解き明かしてみたい不思議だと思います。こう言う類いののっぴきならない不思議も、科学が発達すると分かるようになるのだと思って居られるのでしょうか。

同じような例でやはり分からないのは、私の知っている娘さんが、ある若者に片思いの恋をしておりますが、その恋が成就するかどうか、そして、それが成就したら、その娘さんは一生幸せでいられるのか、科学が発達したら解明されるようになるのでしょうか。

もし、人々の日々の行動や、上の娘さんにとってそんな大事なことが、科学の発達によっても解明出来ないのだとすると、科学以上に大切なものが別にありそうになってしまうように思えます。

質問者さんのご意見を、お聞かせ下さい。

お礼

回答ありがとうございます。

＞この間京都の貴船神社に行って来ました。この神社は～

僕はその神社のことは、まったく知らないのですが、しょせんは
人間が建てて、人間がつくったルールでしょうから、どんな感じ
のシステムでもどんなルールでも、できると思うのです。
それは人間が故意につくりだした矛盾であり、別に不思議なもの
ではなと、僕は思うのですが。

＞また、今では実在しなかったと分かっている神武天皇に対して、～

これも人間が故意につくりだした現象だろうと考えます。
したがって不思議ではないと思います。
人間が宗教のために死ぬとか、殺し合いをする。というのは、
無宗教の僕には本当には理解できませんが、例えば信じる事の
ために死ぬ、ということを考えると、あながち理解できない
こともありません。
人によれば、命よりも信念のほうが重たい場合も、あると
考えるからです。

＞あっ、それともう一つ、今朝どういうわけか私の家内が
不機嫌だったのですが、

それは、僕にはわからないのですが、奥さんは悪い夢を
見られたとか、体がだるいとか、おなかがすいている
とか、不機嫌な状態だったのでは、ないでしょうか？
別にあなたに原因があるとは限りません。

しかし、精神的、肉体的なもので、人は不機嫌になったり
イライラしたりするのは、普通のことだと僕は思うのです。
人間のこういった精神状態は科学よりも医学的なものだと
思いますが、そいう事を不思議と感じたことは僕にはありません。

＞同じような例でやはり分からないのは、私の知っている娘さんが～

将来的に科学によって未来がわかるか、どうかは知りません。
ただ、今未来がわかっているのに、その未来がなぜわかるのか
今の科学力ではその理由がわからない。
という問題でしたら、将来的に科学で解明されると思います。

僕が不思議と位置づけるのはそういう問題なのです。
例えば、今○○なのに、その理由がわからない。
など、今時点で発覚しているが、その存在の有無、あるいはその
理由などが、今の科学では解明されていない。という事です。
しかしそれらは将来的には科学で解明されるであろう。
と、僕自身は思っているのですが。

回答No.5

noname#130082

アインシュタインは、宇宙を人間が理解できる、ということこそ最高の神秘だ、というようなことを言ったそうです。

ただ、科学が万能とも思えません。ソクラテスの無知の知のような根源的な問題とか、科学も所詮は人間のやることなので、人間の理性がすべてを理解できるかどうか？という問題もあります。

また、涙の成分をいくら精密に科学的に分析したとしても「悲しみ」は解明されない、という問題もあります。

お礼

回答ありがとうございます。

なるほど。科学には限界があるということですね。
参考にさせていただきます。

回答No.4

bananasand

ケーデルが、不完全性定理で論理的体系では解明できないことがあるって事を明確に証明してしまいました。反論する人もいますが、ある体系の外側、外側という追求がやっぱり科学の限界＝人間知性の限界なので解明できないことはあるんだとおもいます。これは哲学の限界でもあります。

人間でない知性の限界を標榜するなら、知り得ないと言うのが
答えでしょうだと思います。

お礼

回答ありがとうございます。

なるほど。人間知性、哲学の限界ですね。
参考にさせていただきます。

回答No.3

noname#99048

「この世」というものがある、それが永遠の不思議。

お礼

回答ありがとうございます。

なるほど。この世というのも不思議なのですね。
参考にさせていただきます。

回答No.2

mintarou1

科学の世界では、謎として、分からない問題が山とあります。

個々の問題を取り上げて、それを、解明できるかどうかは分かりませんが、明らかに（頭の中で）解けないといわれている問題があります。
それは宇宙の果ては、どうなっているかと言うことです。
一つの果ての様なものが分かっても、その先はどうなっているのか？という問題が出されます。それが、無限に出されると言うことです。
同様に、宇宙の始まりの問題です。現在の宇宙は、ビッグバンから始まったとされていますが、それじゃ、その前はどうなっているか分かりません。

個人的には、脳から意識が創出されていると脳科学者は考えて、研究を進めていますが、そのメカニズムは分かっていません。
これも、永久に分からないんじゃないかという気がしています。
生命の、起源の解明についても、同様の感じを持っています。
、

お礼

回答ありがとうございます。

そうですね。
ただ、一歩一歩科学は進歩していっているので、
解明されるものも、中にはでてくるかもしれませんね。
参考にさせていただきます。

回答No.1

Y Y（@yy8yy8az）

科学で解明できない事はあると思います。

　それは精神世界。

　UFOが物質現象ならば解明されるでしょうけど、幽霊は無理だと思います。物質現象ではないと思うので。

　科学は物質を解明の手段として、道具として使い、物質を研究しています。

　でも未だに物質でない世界を解明できないでいます。

　光や波は物質ではないと思いますが、物質という手段を通して存在を確認しているようです。

　このことは、厳密に言えば物質現象であるのかもしれません。（素人なので間違っているかも）

　精神の世界はまだ物質現象として掴み取れていないのでは。

　心霊写真というものも在りますが、信用できる根拠があるのでしょうか。

　精神科学（？）ではテレパシーとかを科学的に突き止めようと試みられているようですが。

　科学で精神世界を解明しようというのは、空気を箸で掴もうとしていることと同じように思えてなりません。

　精神は、精神を持ってこそ解明できるように思います。

　その世界の“科学者”にあたる人が“宗教者”ではないでしょうか。

　そして解明されたのが釈尊であり、キリストであったのだと思いますが。

　　　　　　　　　　　　　　　　独り言（理性が受け止める良心って何？）

お礼

回答ありがとうございます。

いつも丁寧に、わかりやすく答えていただいて
恐れ入ります。
なるほど。精神世界は科学では解明でない。
それができるのは、宗教者ということですね。
参考にさせていただきます。