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脊椎腫瘍(神経鞘腫)
半年ほど前に脊椎腫瘍(神経鞘腫)の手術を受けました。手術で神経を切られたようで、脚に麻痺が残っています。神経鞘腫の手術では、神経を切って脚に麻痺が残るのが一般的か、あるいは手術ミスと言えるのか、、、どのように考えたらよいのか、教えてください。なお、腫瘍は良性でした。
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質問者が選んだベストアンサー
神経鞘腫は神経から発生した腫瘍です。したがって、手術で腫瘍を摘出しようとすれば、発生母地となった神経根を最低1本は必ず切断することになります。不思議なことにこの腫瘍の発生母地となった神経根は機能を有していないことが多く、切断しても何も症状が出ないことの方が多いと言われています。ある代表的な論文では、腫瘍の原因となった神経根を手術で切断して術後に症状が出現する可能性は20%台前半と報告されています。(←正確な数字は失念しました)。 今回はその20%台の中に入ってしまったと考える方が普通かもしれません。 また、腫瘍がある程度大きく周りの神経根も何本か巻き込んでいれば、やむを得ず数本の神経根を切断しなければいけないこともあります。その時には術後ある程度の症状出現はやむを得ないかもしれません。 神経鞘腫の手術というのは以上のようなものですから、質問者さんのケースが実際にどうだったかは分かりませんが、特に手術ミスと言うような状況ではなかった可能性の方が高いと私は考えます。
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- gogosmart
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再度の回答です。 質問者さんに認められた術前の腰下肢痛は、腫瘍が発生した神経根そのものによる症状ではなく、おそらく腫瘍により圧迫された周囲の神経根によるものと思われます。腫瘍が摘出されたために周囲の神経根の圧迫が解除されて痛みが消失したのでしょう。しかしながら責任神経根が運動機能を有していたために、術後新たに麻痺が出現したのだと思われます。 排尿機能は第2-4仙骨神経(S2-4)が担当しますから、術前腫瘍によってこれらの神経根が圧迫されていれば術前から排尿障害が出現する可能性があります。そして一旦排尿障害が出現すると手術により圧迫が解除されても、術後症状の戻りが悪いことは結構あります。また、排尿機能はS2-4の神経に複合的に支配されていますから、一本の神経を切断しても症状が出現することは少ないと言われています。しかしながら、稀にこれらの神経のうちの1本が排尿機能を他の神経根と比較して優位に調節していて、その1本を切断したがために術後排尿機能が出現してしまう、ということもあります。
お礼
懇切な説明ありがとうございました。担当医師からも、このように説明してもらえると、納得いくものですが、、。それにしても神経鞘腫って、怖いものです。再発しないことを願っています。
補足
回答ありがとうございました。私の場合は、神経鞘腫の手術をする前は脚腰がかなり痛みましたが、手術後は痛みは無くなったけど、脚の麻痺が起きてきたことになります。人によっては、神経鞘腫によって排尿障害も起きるようですが、そのような人の場合は、該当神経を切断することになれば、手術後も排尿障害は残る可能性があるということでしょうか?