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転写因子(?)について

論文を読んでいて、elav-Gal4と30Y-Gal4というものが出てきました。 elavとGal4は調べていて分かったのですが、30Yが何者なのか分かりません。elavと同じような性質のものではないかと思うのですが・・・ どなたか専門家の方、よろしくお願いします。

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  • Mr_Spock
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回答No.1

ショウジョウバエの話ですね。30YはGAL4エンハンサートラップ系統の名前です。 ttp://flybase.org/reports/FBti0002931.html 中枢神経系ニューロンのサブセットでGAL4を発現する系統のようですね。 GAL4エンハンサートラップの手法はご存知? 最小プロモータ(それだけでは転写活性がほとんどない)にGAL4遺伝子をつないだコンストラクトをトランスポゾンベクター(主にP因子)に乗せて、ゲノムの無作為の位置に挿入させると、挿入位置の近傍にある遺伝子のエンハンサーの転写調節作用でGAL4が発現するようになります。このような系統が多数作られ、それぞれ特有のパターンでGAL4を発現する系統のコレクションがあり、目的に応じて道具として使われています。 どの遺伝子のエンハンサーがトラップされているか同定されれば、elav-GAL4のようにその遺伝子名で表記されますが、未同定であるために系統名(多くの場合、あるプロジェクトで作成された一連の系統につけられた通し番号)のままで利用され続けることも少なくありません。 なお遺伝子名+GAL4と書かれている場合はエンハンサートラップではなく、あらかじめデザインされた、遺伝子の調節領域+GAL4のコンストラクトである場合もあります。しかし、elav-GAL4として広く使われているのはエンハンサートラップ系統です。

miico-h
質問者

お礼

すごく詳しく教えてくださり、ありがとうございました。

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