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滋賀県東部の「甲」がつく地名のなぞ
- 滋賀県には「甲賀市」という地名があります。山を越えた三重県側には「伊賀」という地名もあり、両方とも忍者の里として有名です。
- 滋賀県には他に甲西という町がありました(今は合併でなくなった?)。また、地図を眺めていたら新名神高速道のPAで「甲南」というのを見つけました。
- 普通に考えれば「甲」とは「甲斐の国(山梨県)」のことと思われますが、「甲賀」と山梨は何か関係あるのでしょうか? 甲賀にある忍術屋敷は「甲賀忍者筆頭・望月出雲守家」のものだそうです。
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ついでに、甲賀三郎は安寧天皇五代の孫の甲賀権守諏胤の息子で、この時点ですでに「甲賀」という地名はあり、その地に縁があるから「甲賀三郎」ではないでしょうか。 甲斐の文字は「かひ」という音が先にあって、文字を充てたと言われています。 地名というものは意外と当て字が多く、文字のない時代に地元の人が読んでいた音に似た発音の文字を当てはめたということが多い気がしており、特にその文字自体は意味がないことも少なくないと思う。 たとえば台湾に「高雄市」という都市がありますけど、由来は日本統治時代に「打狗(ターカウ)」という地名に、日本語で音の似た「たかお」という文字を充てたに過ぎず、現在では「高雄」と書いて「ゴーションorガオション」と発音しますから、本来の「ターカウ」とはこの間の推移を知らないと関連が見えずおかしなことになります。
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- draft4
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地名につく東西南北ですが、中心となる物から見て東にある、などを示す場合と、東に(中心となる物が)見えると示す場合があります、その為に東西が逆の位置になる事もあります。
一応 「甲可日雲宮」(かふかのひのもくのみや) http://www.pref.mie.jp/saiku/hp/hyakuwa/0023/hyakuwa-23-20020630.htm また山背大兄王の子供に甲可王という方がおり「かふかのみこ」と呼びます。 つまり昔は甲賀を「かふか」と読んでも差し支えないと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 >「(垂仁天皇の)四年乙未、淡海ノ甲可ノ日雲宮ニ遷りたまひ、二年斎き奉る(『日本思想体系 中世神道集』)」これが出典。 「甲賀」の地名のもとは「甲可」にあるのですね。山梨とは何の関係もないようです。 #2様の回答と合わせて考えると、「伊賀」「甲賀」という相互関係もないと。 どうもかなり「深読みしすぎ」だったようですね。
由来としては古代の豪族「鹿深臣(山奥の鹿の意味)」がこの地に至りて、「甲可」「甲加」「甲賀」となったといわれており、確かに私は地元の人間(他府県から来たので故郷ではない)ですが、「鹿深の里」とか「甲可寺」というものがあり、ここに来た当初は何だろうと思っていました。 伊賀は >この地を領した猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)の娘、「あがつひめのみこと」の「アガ」が「イガ」に転じたとの説がある。そのほか、地形の険しさを表すイガ(厳、怒)などからの由来、または栗のイガにちなむなどの説がある。 ですから、同じ「賀」の文字でも由来は違う気がします。
お礼
回答ありがとうございます。 古代の豪族「鹿深臣(かふかおみ?)」が「甲賀」の由来だという説ですか。また「伊賀」の「伊」は「伊勢」とは関係ないということですね。 日本の地名の場合、漢字は後から当てられたものが多く、もともとは「読み」だけがあった、というのもあることのようですから、御説も説得力があります。「甲」と山梨の関係を追求している私としては残念な説ですが・・・。
- draft4
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甲の字は「かぶと」とも読みます。 お茶碗を伏せたような形の山を「かぶと(やま)甲山」と言います。 近江富士がその形なんで、その山に対して西に有る東に有るなどそれが由来だと思いますよ。
お礼
さっそくの回答ありがとうございます。 ところで、その「近江富士」とはWIKIPEDIAによると「三上山」のことらしいですが、地図で見るとこの山より「かつての甲西町(今の湖南市)」のほうが東にあるようです。
お礼
再度の解説ありがとうございます。 >地名というものは意外と当て字が多く、文字のない時代に地元の人が読んでいた音に似た発音の文字を当てはめたということが多い気がしており、特にその文字自体は意味がないことも少なくないと思う。 まさにそのとおりですね。私の過去質問「大分県の地名の謎」でも深く思い知らされました。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5127070.html あまり地名の字面にこだわるのはやめにします。