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「情けない」の語源や使い方
「情けない」という言葉がネガティブな意味をこめて使われることがよくありますが、あまりに多様に使われているので意味がよくわかりません。 例1.ある広告 「ようやく良質な魚を見つけて買い付けにいったところ、詐欺と疑われて情けないと思いました」 →情けない者は誰?言われた人?それとも言った人?情けないの意味は? 例2.映画かドラマ 「そんなことでいつまでもぐじぐじしてやがって、情けねえ野郎だ」 →むしろ、「情」があるために悩んでいるのに? 個人的な経験では、幼稚とみなされることをしたり、臆病な振る舞いをすると、親に「情けない!」とか言われたものです。なぜ、「情け」がないのかさっぱり分かりませんでした。語源や本来の使い方、現代における一般的な使いかた、その他教えてください!
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例1.ある広告 > 「ようやく良質な魚を見つけて買い付けにいったところ、詐欺と疑われて情けないと思いました」 > →情けない者は誰?言われた人?それとも言った人?情けないの意味は? 疑われた本人です。 疑われるような人相?服装?態度?だったと思われる自分がみじめ、あるいは嘆かわしい。という意味です。 例2.映画かドラマ > 「そんなことでいつまでもぐじぐじしてやがって、情けねえ野郎だ」 > →むしろ、「情」があるために悩んでいるのに? これも、嘆かわしいという意味です。 おしゃるように、「情けない」には「思いやりがない。」「無情である」という本来の意味もありますが、古語の範疇に入り、現代ではもはやほとんどそのような意味には使われません。 言葉を調べるなら、まず辞書をみましょう。 いろいろな意味がありますから 1 思いやりがない。無情である。すげない。 2 同情の余地がない。嘆かわしい。「―・い成績に終わる」「優柔不断な自分が―・い」 3 みじめである。見るにしのびない。「ずぶぬれの―・い姿」「―・い声で訴える」 4 無風流である。風情がない。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E6%83%85%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=15916913744900
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- otasuke009
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もっともな疑問だと思ったので辞書を引いて考えてみました。 「語源」とは違うのですが、 「情け」という言葉には、「風流で洗練された心」という意味があります。すこしくだけた言い方をすれば「粋(いき)な心」とか「かっこいい心」「いい感じな心」それが「情け」ということのようです。 その「情け」を持ち合わせないのは「情けない」=「みっともない・興ざめだ」ということになります。ひとことで言えば「かっこわるい」ですかね。 質問者が挙げておられる例は、これに関係しているかも知れません。 例2 はこれでわかりやすくなると思います。 「いつまでもぐじぐじしてやがる」―>「粋でない・みっともない」=「情けない」 「ぐじぐじ」するのは人間の「情(じょう)」ではあるかもしれませんが、「情け」という言葉はもうすこし好感の持てる「情」を指す言葉なのですね。 例1 はなんだかえらく理解しにくい状況ですが、 「魚を買い付けに行った」のだから、料理人とか、もしかしたら水産関係の商社マンなのでしょうか。 おそらく大口の取引をもちかけたら、あまりにいい条件だったので売り手は逆に詐欺を疑ったということかと勝手に解釈します。 この場合は、「かっこわるい」状況におかれた自分自身が「情けない」のでしょうね。言い換えれば「みじめだ」ということでしょう。 あまりすっきりした答えでないかもしれませんが、 自分なりに一生懸命考えてみました。 参考になれば幸いです。
お礼
回答ありがとうございます。 例1はどこかの飲食店の広告の一部です。ある料理を極めるために努力したことについて書かれていました。 「情けねえ野郎」について、納得。かっこわるいという意味がこめられているんですね。
- tarsan0013
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改めて考えて見ると確かに疑問を感じましたので検索して見ました(検索厨w) くろこ式慣用句辞典 http://www.geocities.jp/tomomi965/index2.html なさ~なの http://www.geocities.jp/tomomi965/ko-jien05/na02.html 上記ページの「情けない」の項目に 1.情愛や思い遣りがない。 2.情緒や風情が欠けている。興醒めである。 3.情け容赦なく、残酷である。酷い。 4.興醒めがする様子。嘆かわしい。惨めである。 と四つの意味とそれぞれに使用例が載っていました、例文に挙げられた文から元々は1~3のような言葉通り情け容赦の無い状態を表していたものが4のような意味合いも表現するように変遷しそちらの方が一般化したのではないかと推測しました。
お礼
回答ありがとうございます。 「1.情愛や思い遣りがない」というのが私の納得できる「情けない」でした。変化に気がつけば、それ以外の使い方も納得できますね。言葉の変化は興味深いです。
- M_Sato
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現代語の「情けない」の意味は以下のようです(『大辞林』より)。 (1)(期待や予想に反していて)嘆かわしい。ふがいなく残念だ。 「我ながら情けない」「目先の利益しか考えないとは情けない奴だ」 (2)みじめである。貧弱である。 「情けない声を出す」「情けない服装」 これは発話者が対象(自分自身のこともあります)に対してそう感じるという使い方です。 ご提示の例1は発話者が「自分自身に対してふがいなく残念だと感じた」ということ、例2は発話者が「相手に対して嘆かわしい野郎だと感じた」ということで、共に(1)の意味です。 これに対して古語の「情けなし」は、現代語とは異なり以下の意味でした(『学研古語辞典』より) (3)思いやりがない。薄情だ。つれない。 「いと物憂けれど、なさけなうもてなさむにも、たけからねば」《源氏物語・賢木》 (4)風情がない。興ざめだ。無風流だ。 「好き給はざらむもなさけなく、さうざうしかるべしかし」《源氏物語・夕顔》 この場合は、そのもの自体に情けがないという意味です。上記の(3)が原義で、それが変化して今のような使い方になったようです。
お礼
回答ありがとうございます。 「嘆かわしい」というのが共通な要素であるのですね。「思いやりがないことが嘆かわしい」→「嘆かわしい」というようになっていったのかもしれませんね。風情がないという意味でも使われていたのですね。 辞書の用法だけ見ても理解に苦しみますが、詳しく解説していただくと、なるほどと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 「嘆かわしい」というのが共通な要素であるのですね。「思いやりがないことが嘆かわしい」→「嘆かわしい」というようになっていったのかもしれませんね。 辞書には多様な意味が掲載されていて、語源や言葉の使われ方の変化などが順序良く解説されていないのでよく理解できませんでした。ありがとうございました。