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防衛機制の具体例について

こんにちは、防衛機制の具体例を調べていて分からない所があるのです。 解離・・思考と感情,感情と行動が切り離される。 合体(融合)・・相手にのみこまれる。象徴的な同化(融合)。 自己懲罰・・罪悪感を消す為に,自己破壊的な行動をする 隔離・・人格の統合が分離してしまう。 の具体的な例を分かる方は教えてください。 できるだけ、日常的な分かりやすい例だとありがたいです^^。 どれかだけでもいいのでお願い致します。

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回答No.3

  「防衛機制」というのは、何を防衛するかというと、「自我」を防衛するのであり、その方法・機構(機制)が心理的内面的なものを普通は言うはずです。従って、このような概念は、フロイトの精神分析が、「自我の防衛機制」として記述した機構に最初は基づいていたと言えます。 具体的な例ということは、ここに挙げられている四つの防衛機制は、軽いものなら、日常的に普通の人の心でも働いている機制だとも言えます。 1)解離・・人格の統合が分離してしまう。 「解離」とは近年では、解離性人格障害という形で使われます。(「解離」と「分裂」の違いは何かということで、わたしなりの説明を記した回答があります:) >No.366029 質問:どなたか僕のわからない心理学用語を解説して! >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=366029 「解離」という機制は、自我が耐え難い状況に直面した場合、その状況に直面しているのは、「わたしの自我」ではない、という意識における逃避を行うことで、状況から逃れようとする心的行為だと言えます。 これはフロイトの言う「抑圧」の機制とどう違うのか、と言うと、解離性人格障害までの展開を前提にした防衛機制として考えているのだということになるでしょう。 ダニエル・キースが一応ノンフィクションとして著した、「ビリー・ミリガン」の症例が、典型的な多重人格症状で、このような人格の解離が起こったのは、少年時に、ミリガンが義父に再三に渡り、性的暴行を受け、暴行を受けている自分は、本来の自分ではないという形で逃避し、自我の防衛機制を働かせた結果、これが人格構造において、記憶や経験のサブ人格での振り分けというような事態を引き起こし、ここから人格解離、そして多重人格が出てくるのだと言えます。 勿論、すべての人が、不愉快な、耐え難い経験に反復出会って、解離性人格障害を引き起こすのではないので、別の要因もあるのでしょうし、単に、不愉快な経験や記憶を忘却するというなら、これは、「抑圧」の機制になります。 「抑圧」は、嫌いな人の名前とか細かいことは忘れやすいというような日常的な経験に現れているのですが、普通にあります(また、過去のいやなことは忘れやすく、楽しいことが記憶に残るというようなことも、日常的に経験されます)。 「解離」は、「人格の統合が分離」するというのは、少し不適切な説明だと思います。ある種類の経験・記憶について、系統的に、ある「人格状態」では、想起できなくなる状態だというのが良いでしょう。別の人格状態では、この経験・記憶が想起できるのです(上の参考URLの説明を見てください)。 2)合体(融合)・・相手にのみこまれる。象徴的な同化(融合)。 主体自我が、何かの不愉快な、また受け入れがたい攻撃や侮辱を受けている場合、この事態から自我を防衛するため、「攻撃されているわたし」を「攻撃している相手」と同化すると、「わたし=攻撃している者」となり、自我の苦しみは、現実的には消えないのですが、苦しんでいる自我はわたしの自我ではないとなり、自我の防衛となります。 パトリシア・ハーストの例が、その一つだとも言えます。しかし、普通に、学校などのいじめでも、こういうことは起こります。「いじめる者」「いじめられる者」「中立者」という三つがあると考えられるのですが、実際は、「中立者」は、「いじめる者」に同化して、いじめの容認ということが起こります。 また「いじめられる者」が、「いじめる者」に同化して、別の場面では、「いじめる者」として振る舞うというようなことにもなります。 「合体(融合)」というのは、人格障害的なレベルにまで、同化が進んでいるという場合だと思います。いじめの例なら、いじめられるのはないかと恐れている子供が、いじめの首謀者に合体して、首謀者と同じ言動を取って、積極的にいじめを行い、首謀者自身驚くような、誇張された言動を取る場合、合体(融合)まで進んでいるということになるでしょう。 この場合、自我の記憶や経験は連続しているのです。 3)自己懲罰・・罪悪感を消す為に,自己破壊的な行動をする 「自己懲罰」というのは、わたしが知っている意味では、別に何も悪いことなど行っていない人が、将来、自分の言動や、いままで行ったことが理由で、何か他者や世間に対し、悪い結果が出る可能性を恐れ、その未だ存在していない罪悪の「不安・罪悪感」から自我を防衛するため、例えば、町内会の寄付で、多大な金額を出すとか、毎日、冷水を浴びて、心理的に罪を清めるなどの行動をすることなどを言ったと思います。 マゾヒズムが、この予期される未来の罪悪を、実現する前に解消するために、自分を苦しめるという防衛機制で説明されます。(同じような行動でも、その意味は多様で、一つの心理機制だけで説明できないものが、ほとんどです)。 身近な場面での話なら、「自傷行為」、例えばリストカットなどが、自己懲罰である場合があると言えます。社会的に受け入れられない自己について、一方で、「社会が悪い」という防衛機制的な思考をする他方、社会が受け入れてくれない自分が悪いという自覚もあり、その場合、どうすればよいのか、外部の行動で表現できない場合(不良化して、行動で表現もしたとしても)、リストカットで、自分を罰することで、自我の正当化を試みる、つまり、自我を防衛するという行動になるということです(これも、機制として色々なことが考えられます)。 4)隔離・・思考と感情,感情と行動が切り離される。 これは、どういう場合なのか良く分からないのですが、極端には、戦場で、兵士が、殺人は悪だと自分で思いながらも、上官の命令や、相手を殺さないと自分が殺されるというような状況のなかで、「人を殺す」という思考意図や、現実的行動と、それに伴う良心の呵責などを、切断し、感情と、思考や行動のあいだを切り離すことが、その例かも知れません。 これも、精神分析の抑圧だということになりますが、自我の心理的防衛機制は、意識と無意識のあいだでの自我合理化の機制なので、「無意識への抑制」というのが、一般的に対応するのでしょう。  

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=366029
tubomitan
質問者

お礼

詳しく御説明をありがとうございます^^。 ちょっとした参考文献を読んだだけでは、それぞれの防衛機制についていいまわしで印象(意味合いというか私の受け取りかた)が違うのでとても苦労していた所、この様似説明していただいてとても感謝しております^^。 HPもぜひ参考にさせていただきますね。

その他の回答 (2)

  • marutaka
  • ベストアンサー率23% (27/113)
回答No.2

解離;一般例では、多重人格が解離の典型でしょう。また、記憶喪失、所謂生活史健忘もこれに相当します。 合体;恐らくは同一化のことと思います。よくある例では、有名タレントやアイドルの追っかけもそうでしょう。また、権力に一体化した場合の、官僚の尊大な態度などもこれにあたるでしょう。 自己懲罰;超自我が自らを責める事。一般例では、余りにも規則等に捉われ、自らに厳しい人、何か他人に不快感を与えたのでは、と気にし過ぎる事。病的になると、マゾヒスティックとなるでしょう。また、軽犯罪(万引き等)を繰り返す場合も、犯罪行為によって自らに懲罰を与え、開放感を感じているとも言われています。 隔離;認めたくない事を隔離して置いておく事。また、人格の統合が分離することは、解離に分類されるか、あるいは精神分裂病等での自我障害の場合に使われます。

tubomitan
質問者

お礼

日常における分かりやすい例を出していただき ありがとうございました。 大変参考になりました^^。

  • iqdeflat
  • ベストアンサー率22% (19/84)
回答No.1

合体(融合)はパトリシア・ハーストの例が 有名ですね。ストックホルム症候群でも検索できます。 具体例:電車のなかで年配者が座れずに立っている場面ですと 解離は寝たフリ、新聞に熱中 自己懲罰は目的駅の前でおりて歩く 解離は車掌のアナウンスを真似する(実際にいました 初めて見たときはビックリしました)ちょっと特殊ですが・・・。 合体は考えつきません。

tubomitan
質問者

お礼

回答ありがとうございます^^。 パトリシア・ハーストの例はまさに合体ですね。 以前テレビで見て衝撃を受けたことを覚えています。 解離の対処を実際に見られたんですね。 周りからは奇異に見えることでも 当人にとっては精一杯問題に対処してるんですよね。 参考になります。 ありがとうございました^^。

tubomitan
質問者

補足

すいません。私の質問の欄の解離と隔離の内容が逆になっていました。

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