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潜水艦の操舵について
先日、潜水艦のドキュメンタリーを見てたのですが潜水艦の潜水と浮上の操作は飛行機と同じとのことですが、飛行機の操縦はパイロット一人でできますが、潜水艦の場合は舵の操作と潜行・浮上の操作が別々の人がしているようですが、どういう利用か非常に疑問に思っています。 ご存知の方、お教えください。
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- k16399638
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漫談ですが 軍艦の操舵号令は、商船のとくらべて非常に煩雑で長いのです。これはまちがいを少なくするためで(というか、まちがったら困る)、艦長から操舵長そして操舵員と、かならず間に人を置きます。また、軍艦は非常に方向変更がむずかしいので、一々確認しながらやっている面もあります。 で、一例として、以下は指揮官←→操舵長←→操舵員の指揮伝達の例です。 ・進路0-0-0で航行している状態だと思ってください・ 指揮官:「進路0-2-0、ヨーソロー」←聞こえたか?うまくやれよ。 操舵長:「進路0-2-0、ヨーソロー」←了解しました。 操舵長:「おも~か~じ(面舵)」 操舵員:「おも~か~じ(面舵)15度、ヨーソロー」←はぁい。 ・艦首が右に廻りだしたあたりで・ 操舵長:「取舵に当て」 操舵員:「ヨーソロー、と~りか~じ(取舵)」←やりまぁす。 ・進路0-1-8あたりで・ 操舵長:「もど~せ~(戻せ)」 操舵員:「もど~せ~(戻せ)、舵中央、ヨーソロー」←やりましたよ。 ・進路0-2-0になって・ 操舵員:「進路0-2-0、ヨーソロー」←進路変更おわり。 操舵長:「進路0-2-0、ヨーソロー」←進路、定進しました。 指揮官:「ヨーソロー」←了解。現状を維持せよ。 操舵長:「ヨーソロー」←指揮官へは「了解しました」、操舵員へは「いらんことするなよ」の意味 操舵員:「ヨーソロー」←わかりましたぁ これを操舵員二人がかりで互いにまちがいないか、チェックしあいます。 また、三次元機動がはいるときは、「深さ○○、進路○ー○ー○」と言うように二つの命令が発令されます。 つまり、 指揮官:「深さ○○、進路○ー○ー○、ヨーソロー」(発令) 操舵員:「深さ○○、進路○ー○ー○、ヨーソロー」(復唱) ・・定深時・・・ 操舵員:「深さ○○、ヨーソロー」(報告) 指揮官:「ヨーソロー」(確認) ・・進路移行が終わって・・・ 操舵員:「進路○ー○ー○、ヨーソロー」(報告) 指揮官:「ヨーソロー」(確認) ・・3次元運動終了時・・・ 操舵員:「深さ○○、トリムよし、進路○ー○ー○、ヨーソロー」(報告) 指揮官:「ヨーソロー」(確認) と言った具合に手順が流れて行きます。後半は簡略化しましたが、本当はもっと長いのは、単純な進路変更だけで、お分かりいただけるでしょう。 自衛隊の潜水艦乗組員が多いのには事情があります。自衛隊潜水艦は、米軍の原潜と同じ運用をしているからです。 つまり、出動したらすぐさま、3交代任務になり、帰港するまでそれがつづきます。これは、平時、戦闘配置、ともに同じです。 人数の少ない、たとえば韓国のドイツ製潜水艦などは、普通は3交代ですが、戦闘配置では2交代、12時間交代になります。 これは、乗組員を非常に損耗させるので、戦闘海域にとどまれるのは3日が限度。それをすぎると安全海域に移動し、3交代にして乗組員を休ませるか、潜水母艦等と接触して乗組員を入れ換えるかしないと、作戦継続ができません。 あとは、非常事態のときは、乗組員が多いほうが生き残れる確率が上がります。作業などでも、大人数でやれば早くおわるからです(防水作業など)。 日本の潜水艦は、通常動力ですが非常に強力です。ある艦長にいわせると、絶対死なないよ、おれ潜水艦だもの、という強気で確信に満ちた返事がきました。シュノーケリングで飛行機や水上艦艇なんかに見つかりゃしないさ、と言い切っていました。
- KITAIKKI
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現代潜水艦の操縦はほとんどの国の海軍では二人態勢を取っています。二つ並んだ操縦席(操舵席)はどちらもまったく同じ機能を持っていて、どちらの席でもワンマンコントロールが可能で、潜航浮上および進路の変更が出来ます。つまり一人で出来ることをわざわざ二人でやっているとも言えるのです。 ではなぜ二つなのかといえば、理由はいくつかあるにはあるようなのですが、それほど大したことではないのです。大型輸送機やヘリコプターなどに正副操縦士がいるから、機動特性が似ている潜水艦にも二人要るだろう的な理由から二人になったという話がひとつ。 次に水上艦では操舵員の居眠りを防ぐために椅子がないが、潜水艦は三次元運動をすることから、重要な役目の操舵員には椅子が必要になり、そこで居眠りの心配が出てきたのでお互いを監視させるために二つの操縦席を用意した、などなどです。 ほんとうにそんな理由なのかぁ?なんて言われそうですが、その証拠に現在建造されている日本の海自の最新型潜水艦では、あっさりと一人操舵員になっています。理由は搭載機器やコンピュータの性能向上ということもありますが、一番の大きな理由は経費削減のための省力化ということなんです。だったらもっと早くからやればいいのにという声もあったのですが、技術は追いついていても海自内部からの「あちこち人を減らせば昇進が遅くなる」というクレームで、ずるずるここまでやってきたというわけです。 ただようやく省力化をしたと胸を張ってはいても、現実的には世界の海軍の潜水艦の乗務員数から見ればまだ日本潜水艦はトップクラスの大所帯を抱えており、やはりまだまだ昇進問題が尾を引いているのかもしれませんね(一説にはまだ20人程度は減らせそうということですが…)。 ちょっと脱線しました。お許しを(^_^;)
お礼
てっきり、別々の機能があるから二人なのかと思っていたのですが、一人でもできるのですか。 事故。防止の理由や昇進のこととかあるとは驚きました。 大変ありがとうございました。
- amanda97
- ベストアンサー率21% (414/1953)
潜水艦も一人でできるんですが。 一人が急に舵を切ったり潜行したりすると機体が傾いちゃって転ぶ人が出て危ないから、という理由です。 だから艦長が潜行しろーと言って復唱して、皆が潜行する床が傾くぞ、ってのを理解してから潜舵を押します。 大勢乗る飛行機の場合は、全員シートベルトで固定されてるので、急に傾いても大丈夫なわけです、潜水艦は立って作業してる人もいますので
お礼
納得の回答ありがとうございました。 確かに、全員ではないですがたっています、狭いし回りは危険なもので、いっぱいですから転んだら大怪我の可能性、大ですよね。 ありがとうございました。む
お礼
アメリカの運用について走っていましたが、わが国も荘だとは知りませんでした。 詳しく、教えていただいたありがとうございました(