デザインの学校について

質問

現在の仕事をやめてデザインの勉強をしようと思っています。
立場としては第二新卒にあたる年齢です。

WEBも扱えるグラフィックデザイナーを目指そうと考えておりますが、
趣味からHTMLとお絵かきソフトの知識は多少あるのですが、何せ実用的な経験はないものですから、
このご時勢やはりスクールなどに通って基礎を学んでから転職活動にあたるべきだろうと考えました。

そこで質問なのですが
　１．WEBデザインとグラフィックデザイン両方を学ぶことのできる学校はあるのでしょうか。
　２．ないとしたら、どちらを先に学ぶべきでしょうか。

また、仕事が夜遅い上に休みが不規則なので、安定して学校に通える時間が取れそうもないのですが、
そういった人でも仕事をしながら通えるスクールというのはありますか？
なければ仕事は辞めて融通の利くアルバイトで生活しようと考えております。
また通う期間はまだ不明確なのですが、あまり貯金もないですしなるべく早く身に付けたいと思っています。

以上、曖昧な質問と条件で大変恐縮ですが、こんな私にアドバイス宜しくお願い致します。

回答No.1

maremare · ベストアンサー

紙媒体業界に10年以上在籍している者です。紙媒体のデザイナーが
作ったものを応用するWebデザイナーたちの仕事の進行管理も
する立場ですが。

率直に申し上げて、中途半端なスクール出身の転職者のほとんどが
知識も技術も中途半端で役に立たない、というのがこの業界での
大方の評価です。優秀な方は美大卒、もしくは芸術系の専門学校出身でも
高いセンスを持った方ばかりです。つまり、最終的にはその人の持つ
センスがモノを言う世界なのです。

「Webデザイナーや DTPデザイナーを育てる」と言っているスクールの
ほとんどは、ソフトの操作や仕事のおおまかな流れは教えてくれますが、
実際の現場では「それくらい知ってて当たり前」程度のものでしか
ありません。現場によって微妙に仕事の流れ方が変わったり、
時間がない中で臨機応変な対応を求められるなど、仕事では経験や柔軟な
考え方が必要なのです。しかも、そういったものやセンスはスクールで
教わるものではなく、現場で身につけたり自分で感性を磨くものです。
人にもよりますが、スクール卒の方はPCの操作はそこそこできますが
「スクールで教わったときはそうじゃなかった」「そんなの教わって
いない」という考え方から脱却しきれないうえに、デザインの基礎や
センスを磨くことを教わっていないために「仕事ができないくせに
プライドだけ高くて扱いにくい」という偏見を持たれがちです。

経済的な問題があって早くスキルを身につけたい、という気持ちは
わからなくはありませんが、センスそのものやセンスを表現する技術も
含めて、転職に足りうるスキルを身につけるには時間がかかります。
そもそも、スクールを出ただけの実務未経験者はあまり雇わない、
という業界の事情はご存知ですか？

どうしてもスクールにこだわるなら「デジタルクリエイターを育成する」
という文句をうたっているところではなく、デザインの基礎（造形、
デッサンなど）から教えてくれる専門学校に進んだほうがいいです。
そもそも「グラフィックデザイン」とは平面のものをデザインする
ものであり、その「平面」として紙やwebがあるからです。
また、できればスクールに通いながら、自分でセンスを磨く努力をする
（webデザインの美しさや機能性を研究するなど）、実際のデザインの
現場でアルバイトをして経験を積んだほうがよっぽど勉強になることも
付け加えておきます。バイトであれば実務未経験も募集していることが
あります。ただし、職場によっては労働条件が厳しい可能性もあります。
そうじゃなくても労働条件が非常にきつい仕事です。
また、転職できても2年くらいは一人前としてみてくれない、という
覚悟も持ってのぞんでください。

お礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。

デザインの基礎は私も学びたいと思っております。
スクールにこだわりたいというわけではないのですが、美大や専門学校に通うほどのお金がないのが実情でして…
私は「知ってて当たり前程度」も知らないので、最低ラインに立つためにも少なくともスクールには行くべきか、と思うのです。
まったく行ったことのない完全な未経験よりはまだ雇ってもらえる可能性はありますよね？

一度に払いきるほど学費も貯まっていないので仕事をしながら通うのが一番かと考えていたのですが、
実際の現場でアルバイトをしながらのほうがよさそうですね…

労働条件がきつい仕事なのは知っております。
しかし、デザイン事務所、広告代理店など、具体的にどういったところが特にきつい可能性が高いのでしょうか？
イメージでは、小さなデザイン事務所はかなり厳しそうだと感じますが…
もしよろしければそれに関する回答もいただけたら大変助かります。
宜しくお願いします。

回答有難うございました。

回答No.3

mat983

http://www.kds.ac.jp/department/design.html

Ｎｏ１の方の回答はとても質問者さんに役立つと思います。
ＰＣの操作＝デザインができると勘違いしている傾向が最近は強いです。
基礎を学ぶには上記の夜間学校がありますが、入るのも大変です。

http://www.keikotomanabu.net/khn-koza-joho_TC13_GCG020030_PC0000376647_
http://school.js88.com/schoola/shigoto/sclbase/jsc_obog:scl_id:674418.htm
http://oshiete.homes.jp/qa4378256.html

回答No.2

maremare

＃１です。

＞私は「知ってて当たり前程度」も知らないので、最低ラインに立つためにも少なくともスクールには行くべきか、と思うのです。
＞まったく行ったことのない完全な未経験よりはまだ雇ってもらえる可能性はありますよね？

可能性はほとんどありません。

まず、スクールが教える「知ってて当たり前の程度」というのは
PCのグラフィックソフトの操作スキルばかりが主体です。
しかし、DTP・webが主体になってきてから、グラフィック・ソフトの
操作が身に付いただけで転職できると勘違いしている転職希望者が
増えている感があるのですが、操作スキルはあくまで「道具」でしか
ありません。業界の人間は、その「道具」を使ってどんなものを
表現できるかを求めているのです。だから、美大やデザイン系専門卒の
人たちで、紙の上でデッサンやスケッチも描けて、印刷の紙やインクの
知識も簡単には知っており、かつ紙の上で描ける物をPCでもちゃんと
操作して表現できる人にはかなわないです。半端なスクール出身でも
なんとかやっている人もいないわけではありませんが、デザインの
素養やセンスがもとから身に付いている人たちばかりなんです。
グラフィック・ソフトの操作だけできても、素養とセンスがない人は
生き残れません。

また、「経験」ということについてまた勘違いをしていらっしゃる
ようですが、あくまで職場が求める経験とは「実務経験」、
つまり学校を出た後で実際にプロとして職場で働いた職歴です。
ほとんどの職場の求人が、デザイナーについては要実務経験２～３年
という条件です。スクールは就職についてもいろいろアピールしている
ようですが、あくまで仕事の可能性が広がる、と言っているだけで
実際は生徒に職業紹介・あっせんは一切しません。
やっているとしてもその年度の新卒（第二新卒は社会人扱いで中途採用）
くらいのものです。だから、実務未経験でも雇ってもらえるバイトで
現場の難しさ・厳しさを学んだほうがいい、と言っているのです。
バイトでも我慢して頑張れば、なんとか職歴になる可能性はあります。

できたらバイトに応募するときは、自分の作品集（ポートフォリオ）を
作っておくことです。htmlで実際に組んだものがあるならそのデータを
メディアに焼いておく、イラストが描けるなら手で書いたもの・お絵描き
ソフトで書いてみたものでもいいでしょう。PCのテクニックはともかく
自分のセンスや感性そのものをまずは見てもらうためです。
表現手法が荒削りでも、センスや感性に光るものがあれば
バイトなら認めてもらえる可能性があります。

＞労働条件がきつい仕事なのは知っております。
＞しかし、デザイン事務所、広告代理店など、具体的にどういったところが特にきつい可能性が高いのでしょうか？
＞イメージでは、小さなデザイン事務所はかなり厳しそうだと感じますが…

長時間労働で忙しい、というイメージしか持ってないんでしょうか？
まず、大手でも某代理店の過労死自殺で裁判沙汰になったように、
そこまでいく人間が多発するほど時間も負荷も非常にきついです。
しかも、なぜか会社がちゃんと安全措置を講じないほど、そのへんに
無頓着という（他業種から見て）非常識な業界です。
自分の職場の人間も、ベテランは不健康自慢ばかりしているか、
運良く定年まで全うできても生活習慣病の薬漬け、もしくは60代前後で
亡くなる人ばかりです。

これは、業界としてやはり受注中心の業種という側面があるからだと
考えられます。自分のアイディアでクリエイティブな提案をし、
売り込んで……という華やかな世界だと思われがちですが、
実際は顧客がそれを買ってくれなければまったく無意味です。
我々が作るものは、あくまで顧客の要望に応えられるものじゃなければ
ならないのです。そのために、顧客の無理な要望やクレームに応じ、
タイトなスケジュールで発案から制作を行い、顧客の希望する納期に
追われ、顧客側も「この人たちは夜遅くまで働いてるからいいや」と
夕方や夜に急な連絡・打ち合わせを入れられ……となり、一日あたりの
業務量も心理的プレッシャーも非常に厳しい状況が常態化しています。
休日も、新しいソフトのテクニックの勉強や情報収集も自分から進んで
やるほど好きじゃないと続かない仕事といわれるのは、このためです。

労働環境についても、限られた大手企業をのぞいて無法地帯です。
労働基準法やメンタルヘルス対策について無知な経営者が多い。
上記のような厳しい業務が常態化している環境でやってきた人が、
それを当たり前だと思って会社を興しているのですから、
残業代がまともに支払われない、休みがないといった話はありがち
という酷い環境ばかりです。大手でも、法令遵守はとりあえず
ちゃんとやってはいるが、精神疾患・過労の実態がひた隠しに
されているか、潜在的にそういう人が多い状態です。
心身ともにタフで自分の健康管理・ストレスコントロールが上手、
労働条件のトラブルが起こったときに然るべきところへ相談するなど
ちゃんと対処ができる、といった要素もこの業界に求められる条件かも
しれません（バカみたいな話ですが、本当にそういう業界です……）