アジェンダパラドックスとは?

このQ&Aのポイント
  • アジェンダパラドックスとは、選好順序のもとで議事順序を設定すると、最終決定に残る選択肢が常に2回目に比較される現象のことを指します。
  • 公平な議長もアジェンダを決める権限は持っているが、その権限は最終決定をも左右できる権力になります。
  • ABCのxyzに対する選好順序が特定のパターンを持つ場合、議長でなくてもアジェンダパラドックスが利用できます。さらに、同一テクニックを用いて議長に対抗できます。
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アジェンダパラドックス

ⅰ)アジェンダパラドックス ABCが選択肢xyzについて下記のような選好順序をもっているとする A:x>y>z B:z>x>y C:y>z>x 委員会の議長が次の提案をする。(1)まずx対yで比較する。次に(2)その勝者とzを比較する。結果はzである。しかし、これらの選好順序のもとでは、ある二つを比較しその勝者と第三の残りの比較という議事順序つまりは議題(アジェンダ)の設定で、常に2回目に初めて比較される選択肢が最終決定に残ることがわかる。公平な議長もアジェンダを決める権限はもっているが、その権限はそのまま最終決定をも左右できる権力になる。これを「アジェンダパラドックス」と呼ぶ。理由は次に述べる。 ⅱ)修正案アジェンダのパラドックス:もしABCのxyzに対する選好順序がⅰ)のようであり、かつABC3派がほぼ同一サイズであるような議会では、議長でなくてもアジェンダパラドックスが利用できる。それどころかそれを利用しようとする議長に対し、同一テクニックで対抗、勝利できる。 例)二つの議案xyが提案されたがxはyに勝つと予想された。そこでxに対する反対派はxの修正案修正案zで対抗する。議事ルールではx対zが先議されねばならない。その結果、zが勝つ。次にz対yではyが勝つ。Xに対する反対派の目的はここに達せられた。これは図の(3)のケースであるがこのzは「つぶし屋修正案」と呼ばれこれ自体が採択されることは企図されていない。 まず、アジェンダパラドックスとは何なのか説明してもらえないでしょうか。また、「公平な議長もアジェンダを決める権限はもっているが、その権限はそのまま最終決定をも左右できる権力になる。」といっているがいったいどういうことなのか。それは次で述べるといっていますがどこでどう述べているのか教えてもらえないでしょうか。 また、ⅱ)では、「ABC3派がほぼ同一サイズであるような議会」とはどういったものなのか。「同一テクニックで対抗、勝利できる」とはどのようなテクニックなのでしょうか。「議事ルールではx対zが先議されねばならない」の内容もイマイチわからないのですがどういうことなのでしょうか。最後にzがつぶし屋修正案となり企図されていないとはどういうことでしょうか。 聞きたいことが山ほどあって申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • tenti1990
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回答No.1

アジェンダパラドックスとは経路依存性のことだと思います。 つまりどれを先に採決するかで結果が変わってしまうということです。 「公平な議長もアジェンダを決める権限はもっているが、その権限はそのまま最終決定をも左右できる権力になる。」 というのは、どれから採決するかについての権限を議長が握っているため、 狙いがあるわけでなくとも議長が最終決定を左右できるようになるということです。 たとえば議長がz案をとりたければ(1)の順に採決をとればよいのです。 「ABC3派がほぼ同一サイズであるような議会」とは 例を出すと、定員300人の議会でABC派がそれぞれ100人ずつの議会ということです。 つまり、ABC派がそれぞれ異なる案を支持すると決着がつかず、 一対一に持ち込めば多数決で2対1で決着がつく状態です。 「同一テクニックで対抗、勝利できる」というのは 採決の順番を変えることで自らのほしい結果を導き出すことができるということです。 「議事ルールではx対zが先議されねばならない」は そのようなルールがあるのでしょう、良く知りませんが… このルールを利用したということです。 zがつぶし屋修正案となり企図されていない というのは、 yがほしい人にとって、xとyの一騎打ちではxがyに負けることが決まっているので xには勝つがyには負けるzという案を出すことで 一騎打ちでは負けるyをxに勝たせるということです。 私はこれを学校で投票者のパラドックスとして習いました。 1955年のアメリカ合衆国上院で実際に起こったらしいですよ ついこの間勉強したばかりなので間違ってたらごめんなさい

dfadsfadad
質問者

お礼

丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 やっと意味が理解できました。 いくつもの質問に丁寧に答えていただき誠にありがとうございました。

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