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オペラのイタリア系とドイツ系では発声法が違いますか。

ヴェルディやプッチーニを歌うときと,ワーグナーを歌うときでは, ヴィブラートが多い少ないだけでなく,発声法自体が違うのでしょうか。 それとも,発声法は同じで,表現が違うだけなのでしょうか。 言語の得意,不得意もあるのかもしれませんが, マリア・カラスのワーグナーはひとつだけ(しかし,イタリア語), ミレッラ・フレーニ,パヴァロッティ,カレーラスのワーグナーは見つかりません。 ルネ・コロには,イタリア系は見つかりません。 ドイツ系のイメージがあったビルギット・ニルソン,ヤノヴィッツにはイタリア系もありました。 イタリア系のイメージがあったドミンゴにはワーグナーもありました。 言語の違いだけでなく,声の出し方の使い分けのようなものがあるのだろうか? そのため,得意,不得意があるのだろうか?と疑問をもちました。

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  • 443mon
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回答No.2

hikipapaさん、こんにちは。 443monです。hikipapaさんの質問は私も関心がある内容なので、現時点で考える持論を書きます。 言語の違いというのは、単なる言葉の違いだけではなく、これによって発声上大きな違いとなってきます。鼻腔や口などの筋肉の使い方、また発音時の息の使い方など色々と変わり、この違いは歌い手にとっては大きな違いで、これに対応できる発声技術を持つ人は、様々な言語の曲をレパートリーとして持つ事が出来るのではないでしょうか。 私はベルカント唱法とドイツ唱法は、相反するように比較されますが、技術的な違いと捉えるのではなく、発音の違いから出てくる必然的違いが、音の違い発声の違いとして表れると考えます。 イタリア語は母音で終わる言語であるのに対し、ドイツ語・フランス語・英語等は様々な子音もあり、もっと微妙な筋肉の働きを必要とするので、使う筋肉の違いで、結果的に出てきた声にも違いが出てくるのだと考えます。 それと、演奏家によってレパートリーが一カ国語かそれ以上かは、発音の違いからくる発声の技術的問題もありますが、それ以上にその言語が実際に話せないと、内容・発音が曖昧になり歌の表現ができず、そんな状態では大ステージには乗せられないのが事実です。それに演奏家としての良心の呵責もあるし、ということでレパートリーも決まると思います。 英語の発音に関しての余談でですが、パヴァロッティ、カレーラス、スコット(アメリカに在住)の英語の発音は悲惨。これらの人は有名であるから、人は余興として聞きますが、有名でなければブー!が飛んでくるでしょう。言語に弱いかも…? ボチェッリ、ビルギット・ニルソンの英語の発音はいい。ドミンゴは三大テナーの中では一番よい。 私の持論の締めくくり:すべての言語を美しく自然に歌える歌い方こそが、真の「ベルカント唱法」だ! と私は言いたいのですが…。勝手な解釈ですみません。

noname#192232
質問者

お礼

ありがとうございます。 母音と子音,筋肉の使い方が違う… とても興味深いです。なんとなくわかるような気がします。 それに加え,いい声を出さなければならない,音楽を表現しなければならない…と, 声楽家って大変ですね。カタカナの振り仮名がついたベートーヴェンの第九を歌う 市民団体のようなわけにはいきませんね。 イタリア系,ドイツ系のどちらもできる人はすごいです。もっと簡単に考えていました。 会話はできなくても,その歌の発音さえできれば,なんとかなると思っていました。 >その言語が実際に話せないと、内容・発音が曖昧になり歌の表現ができず、 >そんな状態では大ステージには乗せられないのが事実です。 >それに演奏家としての良心の呵責もあるし、ということでレパートリーも決まると思います。 発声法や歌唱力以前の問題として,言語をどれだけ自在に操れるか… 日本の古典芸能に置き換えて考えてみるとよく理解できました。 余談になりますが,日本人が日本語で歌うオペラ・アリアは好きではありません。 意味はわからなくても原語の方が好きです。音楽が変わってしまうように感じます。 サンフランシスコのオペラハウスの「メリー・ウィドゥ」がTVであり,英語でした。 それも,音楽が変わってしまっているように感じました。 曲は本来の言語(原語)に合わせて作曲されているのだろうと思いました。 * 先日は「死の都(都市?)」ありがとうございました。 まだ聴き始めたところで詳細は頭に入っていませんが楽しんでいます。 ところどころR.シュトラウス「薔薇の騎士」をモデルにしたのかな?と思うところがありますね。

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noname#80178
noname#80178
回答No.1

こんにちは。 先日は私の愚問に ご丁寧に回答頂きましてありがとうございました。 私は声楽は本当にかじった程度で ほとんど素人なのですが 4人の先生に師事した経験があります。 発声は先生によって 驚くほどいろいろな方法があり 師事した先生に『この発声法はベルカント唱法』あるいは『ドイツ唱法』と説明されて指導して頂いた訳ではないので どの方法が何なのかは全くわからない状態でした。イタリアものを歌わせる先生(日本人の先生)と ドイツものを歌わせる先生(ウィーンの先生)では 何か決定的に違って感じたのですが 具体的にご説明はできません(汗) イタリアものでは『高音をキャーと叫ぶ感じ?で出して』と言われた記憶があり 確かに高音が自分のどこから出ているのか 全くわからないような(後頭部かな)感覚であり 口も比較的大きく開けて歌わせられたと記憶しています。派手な歌い方でした。 その先生に師事していた時はビブラートも多くかかっていて それが私は嫌だったので 先生にビブラートがかからない発声で歌いたい…と相談した所 ビブラートは良いものだからそのままで…と言われました。 その後 ウィーンの先生に師事する機会があり 元々口を大きく開けて歌うのが嫌いだったのが幸いしたらしく『非常に良い』と言われ 発声法も決して吠えない?ように指導され ビブラートもかからないようになってきた所で その先生とのレッスンは終了しました。私の声質を日本の先生はドラマチックソプラノだと言い ウィーンの先生はコロラトゥーラだと言い…自分でもさっぱり分かりませんでしたが。 イタリアのベルカント唱法とドイツ唱法は 全く異質という印象を持っていました。モーツァルテウムの講習期間中にコンクールを開催するのですが 舞台ではドイツ唱法の人はベルカント唱法の人より地味な印象で 上位入賞者は派手な唱法の方たちでした。 で、結論はと言うと(汗)多分イタリアものとドイツものの発声法は違うと思いますので 歌手の方の得意な発声法というのがあるのではないかな?と推測します。発音は圧倒的にイタリア語のほうが歌いやすく ドイツ語はかなり苦労しました(汗)特にウムラウト…。こんなんで参考になるかどうか…ですが(笑)。

noname#192232
質問者

お礼

ありがとうございます。 声楽の技術的なことは何も知らずに,ただ聴いているだけで,ベルカント唱法の説明を読んでも 意味がよく理解できません。少しでも習ったら,具体的に理解できるだろうと思っています。 ドイツ唱法…初めて聞きました。そんなことも知らずに聴いているだけでしたが, イタリア系とドイツ系,何か違う…ということだけは感じていました。 それが発声法の違いなのか,表現法(楽曲解釈)の違いなのかがわかりませんでした。 曲の性格の違いのせいなのか,イタリア系は,『高音をキャーと叫ぶ感じ?で出して』劇的に, ドイツ系は,感情をコントロールして『決して吠えない』というイメージをもっています。 口の開け方やヴィブラートなど,先生によって教え方が違うのも面白いです。 *前回のことですが, 愚問ってことはないです。私にとっても とても気になる重大な?問題です。 見えるものは見てしまうので,気になるものは気になります。 陶酔状態の歪んだ顔…小中学生なら笑ってしまうと思いますよ。 コンサートに行って,周囲の観客もみんな陶酔状態の顔になっていたらゾッとします。 オペラでは,背広姿の「中世の騎士」…私には気になって集中できないです。 ローエングリンが,なぜ,タキシード着てるの!?? 頭から離れません。

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