落書き程度につらつらと・・・
最初の人間は、アダマ(土)から創られ、
このため聖書中では、アダムと呼ばれている。
はに丸くんや、ひんべえからもわかるように、
人形や動物など複雑な模型を成型るのに適した土は、
埴土と呼ばれ、赤っぽい色をした粘性の高い土らしい。
いっぽうヤコブの兄、赤い豆が好物のエサウが生まれたとき、
全身赤くて毛むくじゃらだった。創世記25章
このためエドム(赤い)という名がつけられた。
もっとも、赤くて剛毛とはいっても、ポンキッキのムックじゃないんだから、
どちらかといえばガレッジセールのゴリさんのような
浅い赤茶色のことではないかと思う。
彼はその後のエドム人の祖となった。エドム人の故地はよく分からないが、
同じセム系のイスラエルとはその後もそうとう深い因縁で結ばれる。
赤いアダマから創られたアダムと、赤い人々エドムとの関係は、
駄洒落としてはありかもしれないが、
深入りして赤っ恥をかかないうちに話題を変えたい。
創世記の系譜に注目すると、ノア(洪水)を境に、
それ以前はアダムからその子、そのまた子と、
直線的に代を追い、挿話もどこかしらおとぎの国の話だが、
ノアとその息子たち以後は、突如として枝葉を広げ、
諸国の民が三人の息子たちから生まれ出たとしている。
ともない、挿話も氏族民族の生存を賭けた現実的な闘争の記録が多くなる。
このへんどうも始めからあったおとぎ話に、
世界の諸国民をぺたぺたっとくっつけた接合面がちらちらと見える気がする。
ところでノアの息子の一人、ハムの系譜にクシがいる。
クシが何者なのかもよく分からないが、
一説には#5にも紹介されたクシ王国
(現エジプト~エチオピア、イエメンあたり?)といわれる。
(昔はクシ語族なんてもっともらしく名指されたことも)
同じ系譜にミツライム(おそらくエジプト)、プテ(一説リビア)、そしてカナンがいる。
同じくクシの系譜にはセバだのシェバだのがおり、
(といっても、のちのちセム系にも現れる曲者なのだが)
このシェバかどうかは分からないけれども、
絶好調いけいけのソロモン王のところに
遠路はるばる謎々を出しにきて返り討ちにあった、一休さんで言えば
いじわる問屋の桔梗屋さんみたいな人がシェバの女王。 列王上10 歴代9
シェバの女王、略してSの女王様、の記事は、
金塊に目がくらんだソロモンが黄金郷オフィルを目指して
船団を編成したという記事に折り込まれてあり、
シェバとオフィルは地理的に何か関係があるのかもしれない。
Sの女王様や#5に言及してある失われた聖棺は
アフリカにあるというのは、あるいはそういう素地でもあるのだろう、
ハリウッド映画ではお約束事のようになっている。
イエメンではソロモンの末裔が彼地に第二のユダヤ王朝を建てたという話まであるらしい
(つ、つまり謎々を解いたついでに、着物の帯まで解いちゃったってこと?
いやまて、Sの女王様だからあるいは逆に・・・汗)
とまれ、カナンを含めたアフリカ諸国民は
ひっくるめてハムに継ぎ合わされた手垢がうっすらと見える気もする。
このへん聖書は馬鹿正直なところである。
ところがそうは問屋がオロナイン、
馬鹿正直はいっぽう馬鹿でもあるので、
クシの末に、ニムルドの名がコネクトしているではないか。
しかもそれまでまったく氏族民族国家名だった系譜が、
ここんところだけ個人名である。おしるし程度だがトピックスも載せている。
明らかに異質な記事である。
創世記いわく「世界最初の指導者」たる彼ニムルドは
バベルの塔伝説にもみえるシヌアルが故地らしいので、
系譜的にどうも整合性がない。
勘ぐるに、有色人種、クシ、カシュ、カッシートあたりで、
思いっきり間違えちゃったのかもしれない。
あるいは系譜なんてそんなもんなのかもね。
お礼
みなさん、回答ありがとうございました。恐れ入りますが、こちらにまとめてお礼をさせていただきます。 興味をもったものの、まだまだ知識が乏しいので、みなさんの教えてくださったお話をもとに、自分で調べてみたいと思います。