導体で同心の外球、内球の静電容量を求める条件とは?

このQ&Aのポイント
  • 導体で同心の外球と内球があり、内球が接地されています。外球に電荷Qを与えた場合、内球には-Q'の電荷が誘起されます。この条件で、内外球の静電容量を求める問題があります。
  • 接地するということがいまいち理解できていないため、内外球の電位差を求めてC=Q/Vの定義から静電容量を求めました。しかし、教科書ではC=Q/Vの定義は外球と内球にそれぞれ-Q、+Qの電荷を与えている場合に使えるとされています。
  • なぜこの問題では内球に-Q'の電荷が誘起されただけで、C=Q/Vの定義から答えが算出できるのでしょうか?電磁気学の理解に乏しいため、詳しく教えていただきたいです。
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導体で同心の外球、内球があり内球が接地されています。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3031710.html ここの問題の条件で、内外球の静電容量を求めよという問題があります。今やっている問題とほぼ一致した条件なので引用させてもらいました。 僕自身、接地するということがいまいちどういうことなのか理解できていない感じなのですが、 引用した質問の電界の答えから、内外球の電位差を求めてC=Q/Vという定義から静電容量を求めたところ、答えと一致しました。 そこで疑問がわいたのですが、C=Q/Vの定義が使えるのは外球と内球にそれぞれ-Q、+Qの電荷を与えているときと教科書に書いてありました。 この問題だと、外球にQの電荷を与えているだけで、内球には-Q'の電荷が誘起されています。 なぜC=Q/Vの定義から答えが算出できたのでしょうか? 電磁気学の理解に乏しいので詳しく教えていただきたいです。

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  • siegmund
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回答No.1

「与えた」に余りこだわりすぎると 「孤立した半径 a の導体球の容量を求めよ」というような問題 (たいていのテキストに出ている)の解釈がうまく行かなくなります. わかりやすい平行平板コンデンサーでいいますと, 「2つの極板にそれぞれ +Q,-Q の電荷を与えた」というのは, もともと電荷がなかった状態を出発点にして電荷を Q だけ一方の極板からもう一方の極板に 移したと考えればよいでしょう. そうすれば,一方の極板には +Q の電荷が,もう一方の極板には -Q の電荷が, それぞれ存在することになります. 上の孤立球の問題も,無限遠から孤立球に電荷 Q を移したと考えればよろしい. そうすると,孤立球に +Q の電荷があるわけで,無限遠との電位差 Q/4πε_0 a から Q = CV にしたがって C = 4πε_0 a と容量が求まります. さて,今の問題で内球を接地したというのは内球と無限遠を導線でつないだ, つまり内球と無限遠との電位差を同じにしたことを意味します. で,上の解釈に従えば,内球と無限遠から外球(正確には外球殻)へ電荷 Q を移すことになります. 外球殻には内側表面に電荷に +Q' ,外側表面に +Q'' が分布します. 記号は引用された http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3031710.html に従っています. 内球には -Q',無限遠には -Q'' があることになりますが, Q' と Q'' の割合は2つの電位差,すなわち外球殻と内球の電位差,および外球殻と無限遠の電位差が 等しくなるように決まります. 内球と無限遠は導線で結ばれていますから電位は同じでないといけないのです. もし,内球からのみ電荷を外球殻に移しても, 内球と無限遠は導線で結ばれていますから電荷は自由に行き来できるので, 上の条件に従うように勝手に電荷が移動します. 引用された inara さんのご回答はこうやって Q' と Q'' を決めています. 図で表すなら           │       ┌───┴───┐       │       │       │       │ 外球殻内側─┴─     ─┴─外球殻外側                         内球─┬─     ─┬─無限遠       │       │       │       │       └───┬───┘           │ と思えばよいでしょう. 実際,求めた容量は2つのコンデンサーの容量を合成したものになっていますので, それもご確認下さい.

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