- ベストアンサー
酸と塩基の反応について
高校化学の教科書に塩基の性質として、塩基は蛋白質を溶かすという記述がありました。 ここで質問なのですが、 (1)酸には蛋白質を溶かす性質はないのでしょうか? (硫酸など酸は皮膚を溶かすイメージがありますが) (2) 塩基が蛋白質を溶かすとはどういう反応なのでしょうか? よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
確かに強アルカリがタンパク質を溶かすと学校で教わった記憶があります。でも、これは本当に本当なんでしょうか? 仮に本当だとしても、この場合の「溶かす」=「アミドを加水分解する」という図式は非常に疑わしい気がします。 低分子の話ですが、アミドを加水分解しようと思ったら、アルカリでも不可能じゃないですが、例えば非常に濃い苛性ソーダ等を使って加熱しても反応はすごく遅くて、目的物より先にフラスコのガラスが溶けて「すりガラス」のようになってしまうことがあります。それより塩酸で加熱する方がよっぽど速いように思います。 pH=1程度の塩酸に室温で浸けてもすぐに分解するわけじゃないですが、アミドを切るならアルカリより酸、だと思っています。 アルカリを目に入れると水晶体が白濁して失明するという話を聞きますが、白濁するのは「溶かす」からじゃなくて変性させる(立体構造を変える)からじゃないでしょうか? あまり自信ありませんが、「溶かす」っていうのもどの程度根拠があるのか、ちょっと調べてみようかな?という気がしてきました。
その他の回答 (1)
- muramiyagi
- ベストアンサー率56% (30/53)
皮膚、角質層はケラチンという蛋白質でできていますが、このタンパク質の基本構造である-CO-NH-というペプチド結合(酸アミド結合の一種。α-カルボキシル基とα-アミノ基の脱水縮合体。酸を抜かして、アミド結合と称しているのは本当は間違い。アミドは酸acid以外にもHを金属で置換したものもアミドと呼ぶので)は、酸には強いのですが、アルカリに対しては、-COO^- + -NH^+ のように加水分解します。 なお、濃硫酸は酸としての働きのほかに強い酸化作用や水和作用による脱水作用があるのですが、pH 1~2程度の酸だと大丈夫です。 たとえば、玉川温泉はpH1.2程度の硫酸を含む(塩酸も含む)温泉ですが、当然のように浸かっていますよね!蔵王温泉も大丈夫だし。 一方、pH 13程度のアルカリが皮膚に付着すると、やばいですよね?
補足
なるほど、よく分かりました。有難うございます。もし、可能であれば以下の質問の答えを教えていただきたいのですが・・・ 人間の胃液の塩酸によって、胃が溶け、胃潰瘍になると聞きました。 これは、いったいどういう化学反応なのでしょうか? よろしくお願いします。