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浅芽が宿
徒然草と雨月物語の浅芽が宿の世界観の比較をその時代の宗教といった背景と絡めて教えてください。 この前雨月物語を見たのですが、そこで徒然草と同じようなとこがあったので興味を持ちました。
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- nomori
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若干ご質問の主旨がわからないのですが、具体的にどのような箇所で浅茅が宿と徒然草の一致が見られたかだけでも明記いただけないでしょうか? 浅茅が宿をはじめ、雨月物語には先行古典文学からの思想や構成の借用が多数見受けられますので、この箇所、というのがはっきり示されないと明確な答えというのはだせないかと思います。 私の手許には中村幸彦氏校注の『雨月物語』しかありませんが、それだけでも『徒然草』の使用は少なくとも部分的には樹神・招魂の法、また全体の筋に百三十七段の影響が見られるようです。 いずれの箇所についてのご質問でしょうか? 取り敢えず、簡単に手に入るものとして、岩波から出ている日本古典文学大系の『上田秋成集』があり、そこに「浅茅が宿」全体の構想と秋成の思想(その時代の宗教背景を質問されていますが、秋成の場合、時代の思想よりも秋成の思想が明確で、時代の思想と逆流したり、先行したりする思想がでてきたりします)について、簡単に書かれていますし、本文への校注も、比較的信頼がおけると評価されるものです。ほかにも『雨月物語』なら色々な註がでていますが、おおよそどれも解釈が異なっていると思って下さい。それが秋成です。 理想は多方面から先行研究に当たってご自身で解釈を確立されることだと思います。 個人的には色々な素材を用いて秋成解釈で物語展開をしていると思っているので、時代の宗教とかなんかは一切無関係だと思うんですけどね。秋成の作品は読んでいるとけっこう適当な部分が多かったりするので…。