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メタンの燃焼反応と活性化エネルギーについて
メタン(都市ガス)の燃焼反応について調べています。 活性化エネルギーとどう結びつくのかがわかりません。 最初になぜガスレンジで点火しなければならないのかも 教えてください。
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活性化エネルギーについては簡単な画があったので、どうぞ http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~kashida/ChemII/chapter1/sec1/c112.htm しっかり知りたければ http://en.wikipedia.org/wiki/Activation_energy メタンの燃焼とは、メタンと酸素の化学反応です。この2つをただ混ぜても反応しません(空気中にメタンがあっても燃えないのと同じです)。なぜならこのままだと活性化エネルギーを超えることが出来ないからです。 ですから、初めにガスレンジで点火し活性化エネルギーを与えてやると化学反応が進みます。発熱反応ですから、後は反応後の発熱により次の反応も進み、燃焼します
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- tarutarubo
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メタンという粘土でできた球と、酸素という粘土でできた球があると考えましょう。 メタンの球と酸素の球は空中に浮遊していて、ぶつかることもありますが、勢いが無い(エネルギーが不足している)のでぶつかっても一体にならずに反発します。 一体にするためには勢いをつければいいので、勢いをつけるためにエネルギー(炎)を与えてあげると、球の勢いが増します。こうすることで球と球は激しくぶつかり、一体になります。 この球と球が一体となるためのエネルギーを活性化エネルギーといいます。活性化エネルギーに達しない状態では物質は反応しません。
お礼
なるほど、わかりやすいですね。ありがとうございます。
酸素とメタンを混合してもなにも起こりません。 詳細な機構は論文を参照して頂くことにして、単純化した機構を紹介しましょう。 まず、点火です。酸素かメタンかあるいはその両方を「励起」した状態、別の言葉で云えばエネルギーが周囲の温度から決まるボルツマン分布から決まるエネルギーより高い状態、に持ち上げてやらねばなりません。 マッチの火や放電で上記のエネルギーを与えてやります。 マッチの火の場合小さな高温部を作り出します。放電の場合少量の分子を非常に高いエネルギー状態あるいは分子が分解した状態まで持っていきます。 反応は酸素が酸化剤でメタンが還元剤なので1電子がメタンから酸素に移動することから始まり、およそ次のように沢山の「素反応」が一斉に起こります、 CH4 + O2 → CH4^+・ + O2^-・ CH4^+・ → CH3・ + H+ CH3・ + O2 → CH3O2・ H+ + O2^-・ → HO2・ CH3O2・ + CH4 → CH3O2H + CH3・ HO2・ + CH4 → H2O2 + CH3・ CH3O2H → CH2=O + H2O H2O2 → 2HO・ HO・ + CH4 → H2O + CH3・ CH2=O + HO・ → O=CH・ + H2O O=CH・ + HO・ → CO + H2O O=CH・ + HO・ → HC(=O)OH HC(=O)OH + HO・ → O=C^・-OH + H2O O=C^・-OH → CO2 + H・ …書ききれない(汗 ここで、反応が始まるのに必要なエネルギーが「活性化エネルギー:ΔE^‡」です。 「最初の反応」のうちΔE^‡が最も小さい素反応が「開始反応」で、一旦反応が始まりメチルラジカルが生じて酸素分子と反応するようになれば、 原系、 CH4 + 3O2 と、生成系 CO2 +2H2O のエンタルピー差で大きな発熱が生じ、ボルツマン分布が高エネルギーの方へ移動するためそれ以上外部からエネルギーを与えてやらずとも、反応は自発的に進みます。
お礼
さすがに専門家のご説明はこまかいですね。ありがとうございました。
お礼
よくわかりました。ありがとうございました。