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能で「参ろうずる・・・」の「ずる」

「参ろうずる・・・」の「ずる」とはどのような意味でしょうか。 また、能、狂言で 「参ろうか」「参ろうぞ」と掛け合う場面は無いでしょうか。 お詳しい方、ご教示ください

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noname#70164
noname#70164
回答No.1

平安時代、推測の助動詞であった「らむ・む」が、鎌倉時代頃に「らう・う」となり、室町時代頃には「らうず・うず」と変化しました。能楽は室町時代に骨子が固まったので、動詞「参る」に推測の助動詞「うず」が付き、それが連体形に変化して「参らうずる」となったのでしょう。 ですから「参らうずる者」は「参るであろう者」の意だと考えられます。 能ではあまり連れ立って出掛ける場面はありませんが、皆無ではないので、そういった場面もあるかも知れません。なにぶん全ての曲目を知っていないので断言はしかねますが。狂言ではよくあります。「参るまいか」「参りませう、参りませう」と云った使われ方をします。

noname#193021
質問者

補足

大変有難う御座います。 よく解りました。 >「参るまいか」「参りませう、参りませう」 これは「行きましょうか」 「いきましょう、いきましょう」でよろしいでしょうか。 また狂言では「参りませう」の読みは「参りましょう」でしょうか。 それとも、そのまま「せう」と読むのでしょうか。 今一度ご教示いただければ、幸いです。

その他の回答 (3)

noname#70164
noname#70164
回答No.4

somikakuda様、御指摘有難う御座います。 確かに、普段使っていない文法書や古語辞典にその記述がありました。 今まで、助動詞に動詞が付くことが不思議でなりませんでしたが、音便形になる訳でしたら十分理解出来ます。 能や狂言で「参らうずるほどに」と云う文句が出てきますが、「む」「と」「す」の組み合わせであると考えれば、「参ろうと思うところなので」と云った感じに自然に理解出来ます。 有難う御座いました。

noname#193021
質問者

お礼

これだから勉強ってのは楽しいんですよね。 ご回答者同志のご議論に発展しちゃった。 木戸料払わずに、楽しませていただきます。

回答No.3

推量の助動詞「むず」は、助動詞「む」の変化したものではなく、 助動詞「む」+助詞「と」+動詞「す」 、つまり 「むとす」 が、「むず」に変化したものです。 この「むず」の連体形「むずる」が音便化して、 「参らむずる」→「参らうずる」になっています。 普通は「参らうずる」と書いてあるとおもうのですが、「参ろうずる」となっている理由はちょっとわかりません。 読みは「まいろうずる」です。 というわけで「ずる」という単語はなく、「むずる」という単語(「むず」の連体形)の後ろ半分です。 「○○む」は、 「○○しよう(一人称の場合)、○○するだろう(三人称)、○○しなさい(二人称)」 くらいの意味ですが、 「○○むとす」は、たとえば一人称なら 「○○しようとしている」です。 意味としては大きく違いはないですが、多少ニュアンスが強くなります。 二人称のときはあまり使われず、三人称でもあまり見ない気がします。 意味ですが、 ご質問の「参ろうずる」が、どういう文脈で使われたかはわかりませんが、 一人称なら「参ろうとしている」と訳せば問題ないです。 終止形でなく連体形なのは、強調の意味にとらえていいと思います。 二人称なら、後ろに主体となる人物名を伴って、 「(今から)参ろうとしている(誰それ)」という意味になります。

noname#193021
質問者

お礼

古文(?)に触れるのは高校以来で、あの頃は全然楽しくなかった。 入試対策でしか考えなかったからでしょうね。 一行一行に「ふむふむ、そうか! なるほど」などと思いながら勉強させていただきました。 有難う御座います。

noname#70164
noname#70164
回答No.2

済みません。つい旧仮名遣いで書いてしまいました。 仰せの通り、「参らう」は「参ろう」、「参りませう」は「参りましょう」、「参らうずる」は「参ろうずる」と発音します。 説明が足りず申し訳ありませんでした。

noname#193021
質問者

お礼

「説明が足りない」など、かえって申し訳ないことです。 素人の質問ですから、お気になさらないでください。 興味がないと勉強なんてしませんよね。 興味が無いくせに、大学に行きたがる。 だから、入ってしまうと勉強しない。 困ったもんです。 あっ、すみません。話がずれた。 とにかく、今後ともよろしくお願い申し上げます。 有難う御座いました。

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