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律令制における死刑廃止
律令制の死刑が流刑に減刑されたこと(死刑廃止になった300余年の時期について)について調べています。 学説にもいろいろあると聞きましたが、なかなか文献があつまりません。 どなたか、諸説載っているものを教えていただけないでしょうか?
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こんばんは。No2です。追記をさせてください。 死刑廃止について、支配階級の間に流行した死穢忌避と怨霊恐怖の思想によるとの説を最初に提起したのは、利光三津夫氏であること。 類聚三代格巻二十、「断罪贖銅事」の弘仁十三年二月七日の太政官符の「応定罪人配役年限事」のなかに、強盗について「去弘仁九年宣旨」として、「犯盗之人。不論軽重皆配役役所」以下が死刑減刑の根拠の一つであったこと。この件については、森田悌氏の「日本古代律令法史の研究」の中の「『検非違使式』の考察」に死刑の減刑ではありませんが、関連する記述がありました。 類聚三代格巻二十、「断罪贖銅事」の宝亀十一年十一月二日の太政官符の「定私鋳銭首従并家口罪名事」のなかに、「天平勝宝五年官符」として、「私鋳銭人罪致斬刑。自今以後。降一等處遠流」が、死刑が流刑の変更例として出ていること。 死刑を流罪にした例としては、続日本後紀巻八、承和六年三月十六日の条に、「罪当斬刑。勅。特降死罪一等。配流佐渡国」と、文徳天皇実録巻九、天安元年十月二十七日の条に、「検非違使奏言。犯死罪者二人。請誅之。詔減死一等。處之遠流」がありました。 手元にある資料だけ見ていますので、的外れの回答になっていることと思います。参考までに。
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- fumkum
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>律令制の死刑が流刑に減刑されたこと(死刑廃止になった300余年の時期について)について調べています。 学説にもいろいろあると聞きましたが、なかなか文献があつまりません。 どなたか、諸説載っているものを教えていただけないでしょうか? こんにちは。「死罪(律令法)」の中の「死罪の停止」に、いくつかの死罪停止に関する説が出ていました。時期から見て、弘仁格式で確認できる項目がありそうです。図書館に「国史大系」があると思いますので、「弘仁格式抄」で確認されてはと思います。ただし、「抄」なので全て載っているわけでもありませんし、類似の項目が見つかる場合もありますので、「類聚三代格式」も合わせて確認されると良いのではないかと思います。また、犯罪者の扱いについては、「検非違使」について調べられるとより具体的な運用が分かると思います。以前読んだように思うのですが、具体的に想い出しませんが。 中途半端な回答ですいませんが、参考まで。
お礼
ありがとうございます。 できれば地元の図書館でしらべたいので参考になりました。 さっそく調べてみます。 また行き詰まりましたら、質問しますのでよろしくお願いします。
- augustinus
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井沢元彦氏の「逆説の日本史」など、小説家が考える歴史の真相にせまる書籍などには面白い説がありますよ。
お礼
逆説の日本史 2 古代怨霊編 でいいでしょうか? ありがとうございます。 他の時代のものも面白そうです。
学説は多いと思いますが、ひょんな所から出て来る物です。 まず、律令の定義や獄令などを良く知る事です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8B%E4%BB%A4%E6%B3%95 死刑を無くすと、 国家を転覆させたり、臥薪嘗胆の仕返しや、 とんでもない犯罪者が出たり増えたりします。 貧困するとモラルは大きく下がります。 治安が悪くなれば集団や暴力で身を守ろうとします。 バブルピークの日本と現在を比較して下さい。 決して、 日本は治安が良い。日本人の国民性だ。 土地は下がらない。 日本は経済成長し続ける。 銀行は大丈夫。 こう言う「8割方のメデテー人間」にならないで下さい。 (いっぱい居て相当疲れました。^^;) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%AD%BB%E5%88%91#.E5.B9.B3.E5.AE.89.E6.99.82.E4.BB.A3.E4.BB.A5.E5.89.8D
お礼
おっしゃる通りだと思います。 そうならないように学んでいきたいと思います。 回答いただきありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。 利光三津夫氏は近代が多いのかと思っていました。 さっそく調べてみます。 石尾芳久氏の死刑廃止を神の制裁的にみた流罪との関連について 調べていたんですが、なるほど、教えていただいたものはとても 参考になると思います。 何度もありがとうございます。 また何かありましたらご指導おねがいいたします。