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二重かご型三相誘導電動機の用途と特徴
二重かご型三相誘導電動機はどのようなものに使われているのでしょうか? また、二重かご型の特徴で ・かご型より始動電流の抑制されている ・かご型より始動トルクの大きい という点以外ではどのような大きな特徴がありますか? 通常のかご型三相誘導電動機の ・構造・取扱い簡単 ・定速回転 ・運動効率大 ・安価 ・小型機械用 という特徴も同じようにあてはまるのでしょうか? 宜しくお願いします。
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大雑把には、 かご型誘導機では 二次抵抗が低い方が、定常運転時の特性(効率、速度変動率)がよい 二次抵抗は高い方が、起動時の特性(起動トルク、起動時電流)が良好 で、両者をなんとか両立させようとしたのが二重かご型や深溝型 特徴としては、「定常運転時の特性を維持しつつ」起動時の特性を改良したもの、と見るのが良いかと思います。 (単に起動トルクをあげて、起動電流を下げるだけなら、二次抵抗を高くすれば済みますので) 用途としては、中大型の誘導機でしょうか。(小型の機器だと、あまり始動電流は問題にならないかも) 回転子の構造が複雑になるので、通常のかご型(スロットを切った回転子にアルミを鋳込んで二次導体にする)よりはコストはかかるかと思います。 それ以外に関しては、単純かご型誘導機と同様の特徴を持つかと思います。 また、滑り周波数(回転数)で二次抵抗が変化するので、インバータ駆動の機器には使いにくいかとおもいます。(インバータ駆動なら、低周波数、低電圧で起動でき、起動電流を抑えつつ高い起動トルクを得ることができるので、わざわざ起動時の二次抵抗を高くする必要が無い。)
お礼
大変参考になりました。ありがとうございます。