- ベストアンサー
級位者が囲いを意識して戦うとき
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
将棋の戦法を指しこなすには、それぞれの戦法ごとに別々の感覚が 要求されますが、穴熊の感覚は他の戦法と比べて特殊です。 穴熊の勝ちパターンは「堅い、攻めてる、切れない」の三要件を 満たしている場合と言われていて、基本的に穴熊側はこのパターンに 局面を誘導する事だけを心がけるようになります。 つまり、王手が掛かるまでに手数を要する穴熊の堅さを頼りに、 守りは手抜きで攻めだけに専念できる展開を狙い、 例えその攻めが細くても攻めがつながって切れさえしなければ 穴熊が勝てる場合が多い、というわけです。 穴熊は自玉に王手が掛からない状態で戦うことが出来るため、 例えば王手飛車や王手の十時飛車等を掛けられて大事な駒をス抜き される筋などの細かなことに神経を尖らせて警戒する必要もない 場合が多いです。 したがって、穴熊以外の玉形で戦っていれば自然と身につくはずの 応用範囲の広い様々な手筋の経験値が脱落したまま、 穴熊独特の勝ちパターンの感覚だけが研かれていく、 という事になりやすいと思います。 それでもいつもガッチリと穴熊に組んで勝ちパターンを狙えれば 困ることはないかもしれませんが、 序盤から乱戦にされて穴熊に組めなかったり、 終盤で穴熊が崩されて薄い玉形で仕切り直しを余儀なくされた場合 などは、いつも堅さを頼りに荒捌きを狙う穴熊の特殊な感覚に 特化され過ぎている事の弱点が露呈しやすいのではないでしょうか。 つまり、勝ちパターンにはまれば独特の強さを発揮できるが、 外された場合は段位のわりには経験値が低くてもろい、 という少し偏った強さになってしまう恐れもあるのではないかと。
その他の回答 (4)
- Ishiwara
- ベストアンサー率24% (462/1914)
変化が多すぎて体系的な研究が進んでいない形を「力戦型」といいます。穴熊も力戦型です。上級を目指す人は、先人が開発した「体系」をよく学んで、定跡の心を理解することが必要です。 他の方の回答と同じことですが、目先の勝率が良いという理由で穴熊などを多用するのは、四段・五段~といったレベルを目指す人には、あまりお勧めできない、ということです。
お礼
高勝率だけを追いかける将棋を目指しているわけではないので、 まず基本を重視した勉強をします。 ありがとうございました。
- gungnir7
- ベストアンサー率43% (1124/2579)
>力が備わっていないうちは、舟囲いからの急戦をたくさん指して、 >実力をつけてからでないといけないという意味ですか? 概ねそのように受け取っていただいて間違いありません。 といっても誰しもにそのような指導をするわけではありません。 これを指導するのは強くなる意志があるもののみです。 三十路を過ぎて楽しみで将棋をやっている方にこのような指導をしてもあまり意味はありません。 逆に伸びしろが大きい子供には全面的にこのような指導はいたします。 穴熊は初段以前の方同士の戦いだと穴熊側の勝率が圧倒的に高くなります。 将棋を楽しみたいだけなら一向に使っていただいて構いません。 また、大会が近いなどの理由で一発勝負で使いたい場合もあります。 全ての状況がダメなのではなく、ケースバイケースで行動すればいいです。
お礼
学ぶ者の年齢とその対局の状況とで変わるということですね。 臨機応変に対応します。 ありがとうございました。
- moritan2
- ベストアンサー率25% (168/670)
将棋の指し方には「勝つための指し方」と「強くなるための指し方」があります。穴熊は「勝つための指し方」に属します。おそらく弱いうちは「強くなるための指し方」をすべきということなのだと思います。でも、弱くても大会なんかに出るのなら勝ちたいですよね。そういう場合は穴熊は悪くないと思います。
お礼
今の私は弱いです。 だから、今は負けてもいいので強くなりたいので、穴熊の勉強はもう少し後にします。 ありがとうございました。
- hisya
- ベストアンサー率22% (65/285)
穴熊は玉がZなので、終盤が分かりやすいです。 何枚駒を渡しても詰まないので、オール手抜きで攻めに専念することができます。 このように頓死がないので、終盤が単純化されるのです。 それで、穴熊ばかり指すと終盤力が弱くなります。 また、王手での技が掛けられないので将棋の妙味がなくなります。 だから、総合的な技術向上の妨げになるという意味で、級位者のうちはやらないほうがいいということでしょう。
お礼
「終盤が単純化」は納得です。 だからといって、終盤力が弱くなるとか、妙味がなくなるのはちょっと違うような気もしますが。 ありがとうございました。
関連するQ&A
- 居飛車の戦法の勉強がしたいのですが
当方、24将棋倶楽部で10級~9級を彷徨う程度の棋力で居飛車党です。 居飛車は指していて堅く囲うのが難しく、この棋力でいっちょまえに言うのも恥ずかしいのですが、藤井システムもどき?とや高美濃から桂馬が跳ねるだけで玉が角に睨まれてに居飛穴や左美濃(天守閣)が潰されてしまいます。 四間飛車も指そうと思った時期もありましたが、簡単に堅く囲えてしまうのでやめました。実力向上には囲うのにも一苦労というほうが速そうだからと思ったからです。 そこで、居飛車の棋書がほしいのですが、まず左美濃に関してはまず棋書がないです。 居飛穴はあるにはありますが、対象棋力が有段向けのものしかなく、これで勉強できるのかと悩んでいます。 主な質問内容は 1、棋書等で勉強する際に適正な対象棋力が高くても問題ないものでしょうか? 具体的には棋書ミシュラン等でよく、「中級~有段」や「有段向け」やアマゾンのレビューなど。 中級~有段であれば買ってるのですが、居飛穴や四間に対しての急戦などは殆ど対象棋力が高いため買えず、かといって低い本はないので困ってます。 2、居飛穴や銀冠などで玉が2二や8八に移動すると角筋に睨まれ桂馬で7七や3三が狙われてボコボコにされます。どうすればよいのでしょうか?解説サイトなどがあれば教えていただきたいです。 3、中飛車や石田などの対策が知りたい場合は、対策や流れを知るために中飛車等の専門書を読むべきですか?それ以外に勉強法があれば教えていただきたいです。
- ベストアンサー
- 囲碁・将棋
- 自分で考えた戦法、戦略、囲い等を教えてください
私が考えた戦法をお教えします。 棒玉戦法!! 飛車の筋から棒が伸びるように玉が上がっていきます。(簡単に負けます) 銀多動定跡・・・基本的に歩と銀しか動かしません。 両美濃囲い・・・左銀が68、右銀が48、左金が79、右金が39、玉が58にいる囲い。(ど、どうだ・・・^^;
- ベストアンサー
- 囲碁・将棋
- 先手四間車美濃囲いなど
プロで先手四間飛車美濃囲いに対する 居飛車の囲いは何が主流ですか? フナ囲いはどうですか? 藤井Sによって左美濃絶滅したみたいですが これは居飛車 先手後手両方ですか?
- ベストアンサー
- 囲碁・将棋
- 四間飛車に強い戦法(相振り飛車)
四間飛車に一番強い戦法がわかりません。 「羽生の頭脳1・2」と「NHK将棋シリーズ 急戦・四間飛車破り」を読んでみたんですが、プロ並みに終盤力がない僕には、「居飛車ややよし」とか「形勢互角」とあっても、僕にはとても勝てるとは思えないし、どれを採用しても、四間飛車側が手順どおりに間違いなく指せば、居飛車側がハッキリ有利になるものはないようです。 また、舟囲いが嫌いなので、持久戦にして王の固さを対等にしようとしても、左美濃は角で狙われながら王頭攻めにあうし、居飛車穴熊にはまず組ませてもらえません。 じっくり指したいのに、相手が四間飛車だと言うだけで、いつもお決まりのパターンで攻めがきて、それができないのが不満です。 「NHK将棋シリーズ 振り飛車自由自在」という本で、四間飛車対地下鉄飛車や右四間穴熊や居飛車穴熊(組み上がる前に12香で攻めろとあった)などが相手のときの指し方が載っていたのですが、どれも対策があって、間違いなく指せば完全に四間飛車がよくなるようなものばかりなので、指す気がなくなってしまいました。 それで、相振り飛車にしようかと考えてるんですが、四間飛車に強い振り飛車ってありますか?先手後手で違ったりする場合があるなら、それも教えていただけないでしょうか?宜しくお願いいたします。
- 締切済み
- 囲碁・将棋
- 対振り飛車戦について
将棋倶楽部24で13級(世間レベルいう6級程度)の居飛車党です。 この程度の棋力なのでもちろん全然弱い方なのですが、対振り飛車に対して穴熊が非常に優秀な戦法であるとよく言われているので、穴熊を指すようになりました。 しかし、駒が偏ってバランスが悪い弱点などから、初心者には向かないという意見もチラホラ聞くのですが・・・。 もちろん相手も相手ですから藤井システムなど使えませんし、振り飛車と同じような形の左美濃で戦った方がいいんでしょうか。 さすがに船囲いは差がありすぎて終盤に自信が無いのでやりたくないです。 明日将棋の大会なので振り飛車相手にどうするかかなり迷ってます。 どうぞアドバイスよろしくお願いします。
- 締切済み
- 囲碁・将棋
お礼
「少し偏った強さ」 は非常に分かりやすい説明でした。 それでも強くなれるのはいいなと思いますが、 まずは基本を重視して勉強します。 ありがとうございました。 それにしても文章がうまい。