幻覚について

質問

• 幻視は明確に見えるものではなく、ぼんやりとか一瞬しか見えないものが一般的ですが、統合失調症や躁うつ病の幻視では現実のように長時間見えることもあります。
• 統合失調症や躁うつ病の幻視では、性的な内容が見えることもあるかもしれません。
• 統合失調症の他の症状や幻視には個人差がありますが、一般的には異常な声や幻聴が起こることがあります。

回答No.1

maremare · ベストアンサー

まず考えなきゃいけないのは、そもそも「幻覚」というものは
“ありもしないもの”、つまり健康な人が見たり聞いたりできないものが
“いかにもあるように”認識できてしまうから「幻覚」なんです。
お友だちは現実に見ているかのように話をしているとのことですが、
「現実に視覚的にそう見えている」かどうかが問題ではなく、
「現実にそう見える」とお友だちが思い込んでいることが問題なんです。

たとえば、あなたが黒い服を着ていたとして、健康な人は
「ああ、黒い服を着ている方がいるなあ」と目で見て納得するのですが、
統合失調症になると「黒い服を着ている」という事実が、うまく頭の中で
納得できなかったり、誤った観念と結びついて理解してしまう症状が
起こるんですよね。そうなると「黒い服」というものが
例えば「悪魔のおどろおどろしい衣装」「自分を支配する悪者」という
現実離れした理解（妄想）につながってしまい、自分の身を守るために
抵抗しようとするなどの行動に走ってしまいます。

ちなみに、幻覚や妄想は性的なものばかりとは限りません。
人によって実にさまざまです。政治家と対談することだったり、
アイドルと仲良くなること、世界を支配できる超能力など多様です。
知覚情報（自分の五感で感じたこと）が、外部からインプットされた
ように感じてしまい、それをインプットした者の存在を妄想的に
考えてしまうんですよね。

ちなみに、幻視と幻聴が同時に生じているのではないか？という点に
ついてですが、統合失調症に主に見られるのは「幻聴」と言われています。
本人は「幻視」と言っていますが、本当に視覚的に見えているのか
妄想と結びついているのかは、医師や専門家が本人の話をよく聞き取り、
判断しないとなんとも言えないところです。ただ、医師や研究者によっては
「統合失調症の幻視はない」と断言する者もいます。