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次世代メディアの時代になって、古い映像作品はきれいになる?

2011年にはアナログ放送が終わり、デジタル番組をそのままの画質で保存しようとすれば、いきおいブルーレイディスクを扱うしかないような時代が目の前まで来ています。 しかし、2008年現時点でも、昭和時代の古いテレビ作品などが、次々とDVD化されています。 よく「DVD-VideoはしょせんSD画質だから」という意見を聞きますが、古い(60年代~90年代の)テレビ作品の場合、DVDとブルーレイでそんなに画質は違うものなのでしょうか。 もし、メジャーな作品が4~5年のうちにブルーレイに移行してしまうなら、今、DVDソフトを買うことがばからしく思えてしまいます。また、マイナーな作品がブルーレイで発売されないとしたら、それはそれで、かなり悲しいことのような気もします。 映画など、フィルム画質のメリットを生かせる素材ではなく、古いビデオテープ素材や16ミリフィルム素材の番組は、DVDとブルーレイでどれくらい違うものなのでしょうか。なにか参考になる知識をお持ちの方、アドバイスをいただければ幸いです。 なお、私は映像関係の仕事をしていた経験もあり、画質云々に関しては、比較的シビアなタイプの人間であることをお断りしておきます。 どうぞよろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kogechibi
  • ベストアンサー率52% (1899/3587)
回答No.3

私はご質問者さまの過去のご質問内容、ご回答内容から、相当のマニアであり、私の今回の回答はきっと理解していただけるだろう、と踏んでいました。 フィルムからビデオテープへのデジタルマスタリングですが、フィルムの1秒間24コマの画像をビデオ規格の1秒間30コマに、電気信号で変換した時点で、別物になってしまい、同じではない、と思っています。これをいかにマスターに近づけるか、ですね。 私としては可逆性圧縮のデジタルマスタリング。一コマが存在する、コンパクト化のためにデジタル圧縮しても再生時完全に元に戻せる圧縮記録。例えるならDV記録の発展型のような。バカな考え方だと思いますが、MPEGなどの不可逆圧縮では元に戻れないので。いくら高レート設定しても圧縮と省略が常に付きまといます。 DV編集を始めたころは、パソコンは2GBが大容量で、DV編集は7分しか出来ませんでした。リニア編集とノンリニア編集をつぎはぎしていました。それがいまではテラバイトです。DV-AVIを2時間以上まるまる転送して編集が可能です。約13年で100倍の容量が当たり前になったのです。 その事を考えると、ご質問者さまのお考えになる未圧縮デジタル化も夢ではない、と思います。いや、そうなって欲しい、と思っています。原版と殆ど同じものを消費者に渡すのは著作権団体が色々困るので実現可能でも踏み切らないと思いますが、そんな時代がきてもおかしくないのでは? DVDの事で、放送原版と殆ど変わらないDVDを安易に市場に流されては困る云々、とあるニュースで言っていて、何寝言ってるんだ、DVDが原版と同じクオリティを持てる訳ないじゃないか、と笑ったのが10年前でした。 高画質を圧縮によるコンパクト化、放送に乗せる事は重要です。 でも、対価を支払って手にいれる映像ソフトには、その規格に縛られない特別の高クオリティ製品があってもいいのではないか、と感じています。 戯言で申し訳ありません。

ASAYOSHI
質問者

お礼

重ねての質問にお答えいただきありがとうございます。 買いかぶらないでくださいね(笑)。私は多少うるさくはありますが、マニアといえるほどのものではありません。また「違いがわかった」ところで、それを追求しだすと悲しくなるので、脳のほうが「ほどほど」で妥協することを覚えてしまっています。 たとえば、フィルム素材の作品は、本来「投影」して初めて、本来の画質云々が語れるのですが、もとより「放送素材」として作られたことを考えると、それを言うのはアンフェアな気もしますので、ここでひとつ諦めます。次に、kogechibiさんもお書きのように、コマ数の問題もあります。テレビアニメなど、フルデジタルで作るようになった現在でさえ、製作ベースは24コマ/秒で、わざわざ変換してますからね(笑)。 (この問題については、場を改めて、質問させていただくことがあるかもしれません) 実際、今の高画質にしても、「SD規格と末期のブラウン管テレビ」の画質で不満がある人など、どれくらいいるのだろうと考えたりもします。もちろん地デジは美しいと思いますが、16インチのブラウン管で見るアナログ放送のフィルム番組が、画質でどれくらい劣るのか、ちゃんとわかる人は何%くらいなんでしょう (ちょっと言ってることが矛盾しているかもしれません)。 ただ、16ミリフィルムという素材自体は、映画館レベルはともかく、試写室レベルの大画面にならじゅうぶん堪える画質と思っています。今のパッケージ技術や規格が、そのすべてを表現できているかというと……? このあたり、もっといけるのではと思う自分と、世間の常識レベルを理解している自分がせめぎあっています。 「無圧縮デジタル」について共感いただけたことはありがたく感じます。しかし、それは本当に必要なのかと思う自分もまたいるのです (私が無圧縮にこだわるのは、やはり「編集」が頭にあるからで、1コマというものを強く意識するからのようです)。 そして何より、結局「デジタル化やパッケージのスペックより、最終画質に追い込んでいく作業」のほうがずっと気になってしまう自分を発見するのです。 ひとまず、ブルーレイ時代の旧フィルム作品がどういうものを見せてくれるのか、実際の商品を待ちたいと思います。長々と書いてしまい、失礼いたしました。

その他の回答 (2)

  • kogechibi
  • ベストアンサー率52% (1899/3587)
回答No.2

エアチェック歴35年以上です。各種フラッグシップモデルは過去何台も所有してきました。 古い作品でも、ハイビジョンでニューマスタリングされて放送したものはDVDより圧倒的に綺麗です。空間の再現がちゃんとしています。ベタっとしていません。 古い映画のハイビジョン化は無駄、画質はDVDレベルで充分という人も多いのですが、それは過去にどのくらいのレベルの画質を体験してきたか、で判断は変わる、と痛切に感じています。私は無駄ではない、高画質で丁寧にマスタリングをやり直して欲しい、と思っています。 DVD録画でのMPEG2の低ビットレート特有のノイズにはいつも頭を悩ませています。最近DVDを使い始めたような人は、この画質を高画質と勘違いしているので、私はいつも説明に困ります。メーカーの人ですら、5Mbps程度の転送レートで充分、と言っていますが、そんな「見られればいい」というレベルではないのです。 私はD-VHSでハイビジョン録画したものを1000本近く保管しています。この画質はDVDソフトの比ではありません。私が言えることは、昔、W-VHS、D-VHSでハイビジョン録画を経験したことがある人、DVデッキでSD画質ながら高画質、圧倒的な高音質、を体験したことのある人は、もう求めているレベルが違うのです。 今のハイビジョン・ブルーレイ画質が新世代である、という世間一般の認識は間違いで、進んでいる人は1990年頃からもうW-VHSで体験している、デジタルはD-VHSで2000年には体験している、ブルーレイ・ハイビジョン録画も2004年には体験している訳で、私は歯がゆい思いをしています。今、大騒ぎするようなレベルじゃないだろう、と。 元の素材より大きい器の規格でマスタリングすれば、画質の劣化は最小限に抑えられますが、元の素材より小さな器の規格でマスタリングすれば劣化が激しいのは当然です。

ASAYOSHI
質問者

補足

とても経験豊富な回答者さまでいらっしゃるようで、ご意見、たいへん参考になります。 重ねてお尋ねしたいのですが、つまるところ、70~90年代のテレビ作品、つまり「16ミリフィルム素材のもの」と「(おそらくは)1インチビデオテープマスターのもの」は、それぞれどのようなパッケージ規格ならば、その画質が最大限に生かせるとお考えですか? また、私は過去の質問でのやりとり(※)内で「メディアの容量とチップの処理スピードが進歩すれば、無圧縮デジタルデータでのパッケージ化も非現実的ではないかも?」という見解を示したことがありますが、これについてもご意見を頂戴できれば幸いです。 (※) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4008413.html

  • violet430
  • ベストアンサー率36% (27472/75001)
回答No.1

そうですね。古い作品でもブルーレイ化されるといくらか綺麗になるようですよ。私は期待しています。もし、好きな作品が将来ブルーレイ化されたら、買ってしまう可能性は十分あると思っています。 ただ、質問者さんはかなりのご経験をお持ちのようですので、その画質に満足されるかどうかは私には分かりませんが。

ASAYOSHI
質問者

お礼

さっそくの回答ありがとうございます。 ビデオ作品の方は、どう考えても、素材以上の画質はありえないわけですし、素材ぎりぎりの良い状態が得られればOKというスタンスです。 やはり、フィルム作品などは、丁寧なテレシネさえすれば、高画質は望めると考えてよろしいのですね。ちょっと嬉しいです。 過去、EDベータが出たときには、「これでテレビ放送と同じレベルで録画できる」と狂喜したものですが、S-VHSが技術力を上げて安定した頃には、ややもするとEDを凌駕するほどの画質になりました。 さらに、DVDのノイズ感の少なさや地デジ放送の美しさと、技術の進歩はとどまるところを知りません。最近、同じ作品をレーザーディスクと地デジ放送で見比べて、その差を見るにつけ、昔かけた金額のことを思うと涙を禁じ得ませんでした。さらにこの作品は、テープソフトでも持っていたりして……(^^;)。 いずれはブルーレイ画質も「当たり前」になってしまう日が来るのかもしれませんが、その当たり前レベルで昔の作品が観られるのなら、それもよいかなと思います。 あとは、テレシネの技術と、スキャン以降の画質調整に、どれくらいソフト会社が本気で取り組んでくれるか、なんですよね。こればかりは、技術というより人の問題なので、どうしようもありません。

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