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訓令式とヘボン式
ローマ字表記において、「訓令式」と「ヘボン式」では訓令式のほうが音素レベルの表記に近いですよね? ずばりその理由はなぜでしょうか?
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- purunu
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・ヘボン式はNo.1の方の言うとおり。 ・下記にみるように、1885年に発表された「日本式ローマ字」がある。 これは、50音図、すなわち「子音+母音」という音素表記を研究したもの。当時は音素という用語は日本の学会にはなかったと思われるが、この考え方をとりいれたもの。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%BC%8F%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%AD%97 ・1937年に、日本式を小改定したのが内閣訓令による訓令式。
- merlionXX
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ヘボン式が英語表記に密着しすぎているからでしょう。 ヘボンという式ローマ字は、幕末に日本に来たアメリカ人宣教師ヘップバーンが考案したものです。したがって非英語国民には非常に読みにくい表記法です。例えば町という言葉をヘボン式ではmachiと書きますね。この表記はフランス人ならマシと発音するでしょうし、ドイツ人はマヒと発音するでしょう。イタリア人ならマキでしょうか。 この点、訓令式でmatiと書けば、どこの国の人が読んでもマチという音にかなり近い音を出してくれるはずです。 次に、ヘボン式では、英語国民にさえ正しい発音は期待できないという問題があります。前述の町、machiという表記を英語国民でもマチとは発音してくれません。たぶんメチといっているように聞こえると思います。英語では普通、Aは、エーと発音し、アーとは発音しないからです。 Iという文字も英語ではアイと発音し、イーとは発音しないはずです。ウと読ませたい場合もUと書いたのでは英語国民は多くの場合、Uはアと読むかユーと読むはずです。 つまりヘボン式を使うときには日本語の5個の母音AIUEOのうち日本人の期待通りに発音してもらえるのはOだけです。 以上を考えると、発音上若干の違いはあってもグローバルで考えた場合、訓令式のほうがヘボン式よりも日本語の音素に近い発音が期待できるものと思われますね。おそらく明治期の日本の文部省はそこまで考えて訓令式を制定したのだと思います。