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これはフィボナッチ数なのですか?

ある数学パズル本を読んでいると、フィボナッチ数列の説明の後に、ポール・ディラックの言葉が書かれてありました。 2個の電子間の電磁力の強さが、「なぜ1/137なのか?」神に問いたい、と。 その本には、このディラックの質問に「なぜフィボナッチ数なのか?」という質問を付け加えてもよい、と書かれてありましたが、私には1/137が  どのようにフィボナッチ数なのか、よくわかりませんでした。 (フィボナッチ数列のことはその本ではじめて知ったので、よく理解していない点もあるかと思います。) 御回答よろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.1

137はフィボナッチ数とは言わない。 普通、フィボナッチ数列は a(0)=0 a(1)=1 a(n)=a(n-1)+a(n-2) と定義するんで、計算すると a(0)=0 a(1)=1 a(2)=1+0=1 a(3)=1+1=2 a(4)=2+1=3 a(5)=3+2=5 a(6)=5+3=8 a(7)=8+5=13 a(8)=13+8=21 a(9)=21+13=34 a(10)=34+21=55 a(11)=55+34=89 a(12)=89+55=144 a(13)=144+89=233 : となり、137は出てきません。  ところで、微細構造定数は有理数(整数÷整数)としての1/137ではなくて「1/137ぐらいの値」(1/137.03599907…)ということに過ぎない。なので、整数137にこだわって根拠を探そうとするのが適切かどうかは疑問です。  ところで、「なぜ1/137なのかを神に問う」というのはどういうことか。(文字通りを真に受けて、神秘主義に陥る人もいるようですが…)  例えば光速は重要な物理定数である。でも光速を表す数値にはm/s(毎秒何メートル)という単位付いている。その単位を(たとえば毎分何マイルに)変えれば数値も変わってしまう。そして、単位は人が決めたものです。  一方、微細構造定数は単位のない数(つまり比)である。なので、どんな単位を使って計算するかに関係なく、この数値は同じなのです。  さらに、どうしてこの数値になるのかがまだ現在の物理学では説明できず、実験で測定して決めるしかないパラメータである。  つまり、この数値は現在の物理学(人智)を越えたところで決まっている。なので、いわば「カミサマが決めた数値である」という言い方ができる、ってことです。

zero-ka
質問者

お礼

詳しい御回答ありがとうございます。 1/137はフィボナッチ数ではないのですね…!?完全に定められているこの数値はどのような意味があるのか(人智を越えている)、ということで、ポール・ディラックは神に問いたい、と言った(らしい)のですね? 納得できました。 では、その本の作者の付け加えは間違っているのですかね…? この世界や宇宙と数学との関係は、本当に神秘主義に走りそうなくらい(笑)、感動を覚えます。(…まだまだひと齧りもしておりませんが…) こんな感動を知ることができたら、数学・算数嫌いな人も、少しは好きになってくれるのではないかな…?と思う、今日この頃です。

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