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エタノールと水素エンジンについて

最近は聞かなくなりましたが、エタノールよりも水素の方が、安くて効率が良いと思うのですが、エタノールが代替の主流になりそうです。やはり、アメリカの政治的要因がおおきいのでしょうか?よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • cat-food
  • ベストアンサー率61% (124/201)
回答No.3

おっしゃるとおり、以前は、水素や燃料電池がずいぶんと派手に取り扱われていましたが、最近はすっかりエタノールに話題が移ってきたようです。 それは、燃料電池や水素(電気自動車もそうですが)は、技術的、経済的な問題の壁が予想以上に高く、最近は技術的な進展があまりなくなってきているという事情が背景にあります。(もちろん研究は続けられています) 一方、京都議定書の第一約束期間が、今月から始まり、政府は早急に対策を立てなければならなくっていますが、まだ実用化されていない水素に頼るわけにはいきません。そこで技術的に確立しているエタノールが脚光を浴びているということです。 水素を使うためには自動車自体をほぼ一から開発しなおさなければなりません。(電気自動車も同じです)また、水素を安価に安全に製造する技術を開発し、製造装置を建設し、水素を運搬したり貯蔵したりする設備を作り、水素を販売するスタンドを全国各地に作らなければなりません。 エタノールなら、今、現在あなたが今持っている車でも使えます。(水素自動車や電気自動車は国民全体が買い替える必要があります。)製造方法もデンプンや糖からエタノールを作る方法は既に(5000年以上も前から)完成していますし、外国から輸入することも可能です。貯蔵や販売インフラもほとんど今の設備が使えます。 このように、「今すぐできる対策」として考えれば、エタノールの方が水素より断然、有利です。京都議定書の第一約束期間は既に始まっていますから、「今から水素自動車を開発したりや水素インフラを整備していたのでは全然間に合わない」というのが、水素よりもエタノールが注目されている理由です。 それに、水素の方が安くて効率が良いとも一概にはいえません。 なお、アメリカの政治的要因というのは、もちろんありますが、それで日本が水素よりエタノールを優先しているわけではありません。(アメリカでも燃料電池車の研究は非常に大規模に行われています) アメリカは9.11のテロ以来、なるべくエネルギー源を中東に依存しない政策が進められており、中東原油の代替手段としてエタノールの使用量を増やしていこうという法律が制定されたという経緯があります。(米国は30年前からエタノールを使っており、石油に代わる方法としてエタノールはとっつきやすい方法だったわけです) もちろん、米国は票で動く国ですので、大きな票田である農業従事者対策にとっても都合のよい政策であるわけです。(ついでに地球温暖化対策もありますが、これはおまけです)

polno13
質問者

お礼

ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • aburakuni
  • ベストアンサー率30% (470/1562)
回答No.4

政策決定の流れは、余程決定的な事情が無い限り、様々なベクトルが合成されたものです。 米国の政治要因は、現在のところ日本にとってはそれ程大きなものではなく、米国は自分の国に確定したエタノール利用の方式が出来上がった時点で、日本にそれを押し付けて来るものと思われます。 従って、現時点ではエタノール利用を日本が進める事に対しては、影響力の減退・ブラジルの進出を考慮して、むしろ抑制を仄めかしているのが実情です。 京都議定書の評価期間に入った現時点は、水素は現実的でないという事が最大の理由で、5年前の予想で既に実用化されている筈のPC・携帯電話に対する燃料電池さえ実現していない現在、ハイブリッドとバイオだけが実現可能な方法になってしまいました。

polno13
質問者

お礼

ありがとうございました。

noname#58080
noname#58080
回答No.2

他の質問でもエタノールについては答えています。 教えてgooでこの複雑な問題に答えるのは難しいですね。いくつか答えましたが、簡単に答えようとすると誤解を招きそうです。 企業、大学と渡り、代替燃料については、20年以上携わってきました。学会のパネルディスカッション、委員会等にも参画してきましたが、一般の方に、専門家のコンセンサスを伝える難しさを感じます。 1)政治について ひとついえることは、代替燃料は技術だけではなく、政治で動いてきています。政治にも色々な側面があり、ばっさりと政治屋の思惑だと切るわけにも行かない部分もあります。 これは、よくも悪くも自動車というものが社会の基幹産業になり、代替燃料は方向性を間違えると、大きな資本を無駄にし、関連産業の人々の雇用、生活に大きな影響をあたえる可能性があるからです。 その裾野は直接的にはエネルギ産業、自動車産業(含む部品産業)、交通産業、農業、輸送業になります。これに間接的な影響を受ける人まで入れると大変な数になります。更にエネルギー安全保障の問題は避けて通れません。国際的に代替燃料に関して、政治が方向性を決めていくのはいたし方のないことです。 2)今後の方向性について この20年の間に数多くのロードマップが作られました。時代の要請も変わり複雑になってきています。大気汚染、エネルギーセキュリティー、温暖化ガス、石油の高騰、農業問題等です。 現時点でのロードマップを上げるならば、比較的次のものが、方向性としてはコンセンサスに近いでしょう。経済産業省がまとめていますが、技術開発、コストも実現性をある程度意識した内容になっていると思います。来年度も修正されていくと思います。 もちろん第三者的な学術畑でも、他にも別の意見を唱える方もいます。 http://www.meti.go.jp/policy/kenkyu_kaihatu/trm/TRM2007/trm2007.htm 3)技術開発について 数多くの技術開発も行われました。 現在で優劣を決めることは難しいでしょう。水素でもアルコールでもとにかくエンジンは回ります。 但し、今のガソリン車をすべて置き換えると考えると、エタノール混合ガソリンでも難しい問題は出てきます。細かな点を上げればきりがないほどあります。それでも、決まれば両者ともできなくはありません。 しかし、それを社会基盤として整備するかは、国情によるでしょう。 4)フォーラムについて 毎年、多くのシンポジウムが開かれます。専門家の方がそれぞれ意見をおっしゃいますので、聞かれてみるのがいいと思います。 近いところでは4月21日に日経環境シンポジウム「自動車と次世代エネルギー」が開かれます。参加費は無料ですが、先着順です。

polno13
質問者

お礼

ありがとうございました。

  • outerlimit
  • ベストアンサー率26% (993/3718)
回答No.1

トータルコストで比較すれば 水素はメタノールに敵いません 特に貯蔵です 同じエネルギー量を貯蔵するのに要する容積・コストをお考えください それから取扱の難易についても

polno13
質問者

お礼

ありがとうございました。

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