骨髄異形成症候群とは「ガン」なのですか？

質問

骨髄異形成症候群とは「ガン」なのですか？骨髄異形成症候群と診断され「軽症」の場合、通院治療も可能なのでしょうか？使われる薬は抗癌剤なのでしょうか。進行しない場合もあるのですよね？どなた様か「骨髄異形成症候群」について詳しく知っていましたら教えてください。

回答No.1

munekyo

血液内科医です。骨髄異形成症候群（MDS）とは、簡単にいうと、骨髄内にある造血幹細胞が異常をきたした状態です。一般的には前癌状態と考えられています。
MDSには数種類の病型があり、それによって治療の適応、タイミングなども変わります。基本的にはすべて白血病化しますが、するまでの期間が病型によってかなり異なります。他の病気で寿命を全うされるまで白血病化しそうにないタイプや、２～３ヶ月で白血病化するものまであります。骨髄穿刺という検査を受けられたかと思いますが、定期的に骨髄穿刺などで経過を見ていき、白血病化するのを待った方がよい（余計な治療をする必要のない）タイプもあれば、すぐに化学療法などを考慮する必要のあるタイプまであります。MDSのタイプ、現在の芽球（blast、異常な白血球細胞）の数、年齢、染色体異常の有無など、様々な要因によって、通院で経過観察、化学療法などを選択します。
治療に関しては、通常、何種類もの抗癌剤を使用します。主にキロサイド、アントラサイクリン系の抗癌剤を複数使用し、入院期間は４ヶ月程度となります。年齢などによっては骨髄移植を考慮します。
いずれにせよ、専門の医師がいる病院で御相談されてください。

お礼

お礼が遅れた事深くお詫びします。たいへん申し訳ありませんでした。内科医の先生から詳しいお返事をいただけるなんて思ってもいませんでした。たいへん参考なりました。本当にありがとうございました。